闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

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重なる想い・5

脱衣所に滑り込むと、直ぐに着ていた服を脱いだ。
それから浴室でシャワーを頭から浴びると髪に直ぐ様シャンプーとリンスを施し最後に洗い流す。

綺麗にしなくちゃ、綺麗にしなくちゃ恥ずかしすぎる!

そう強く念じながら洗い流し終わった時だった。

「ひゃーっ?!!」

背後からいきなり抱き締められた。
まるで幽霊でも出たかという絶叫にククッも忍び笑いが聞こえた。

「俺も入る」

「九条さん?!えっ、何で?!」

まさか九条が入ってくるとは思わずパニックになる。

「あのまま放置されては堪らないからな。ついでに俺も入ればいいだろう?」

なに食わぬ顔で言ってから祐羽の首筋にキスを落とした。

「嫌だっ!まだ汚いからっ!」

「汚いなら洗えばいい」

すっかり気を抜いていた祐羽の心臓は後ろから抱き締め囁かれ、おまけにキスまで落とされて慌てふためく。
それに加えて、祐羽の心臓は止まりそうな程に早鐘を打つ。
しかもよく考えたら汚いとか以前の問題に気がついた。

「そ、それに恥ずかしいんですけど!!」

明るい場所でこうして裸を晒すのは恥ずかしさ極まりない。
それから密着する体。

「今更だろう」

「えっ、いや無理です。本当に出て行って下さい…!あと放して下さい、お願いします!!」

「うるせぇな」

「ふっ、…んっ」

九条はそう言って背後から祐羽の顎を捕らえると、原因である唇を有無を言わさず塞いできた。
キス初心者の祐羽は当然の如く直ぐにその抵抗を奪われる。

背中に感じる九条は、同じく裸なのが分かる。
熱い肌が重なり逞しい胸筋がピタリと背中に当たっており、男を感じさせた。
シャワーが流れる中でも唇を合わせた音が耳に響いた。

「はぁっ、…あ…ん」

舌を掬い絡め宥められ唇が離れる頃には、既に祐羽は胸を大きく喘がされることとなっていた。

「あっ、ん、…ハァッ…ハァッ…」
ガクッと力が抜ける祐羽を後ろからしっかりと支えた九条は、近くのポンプをプッシュするとボディーソープを掌に出した。

「まだだろう?洗ってやろう」

「…っ?」

そう言って大きな両の掌が背後から前へと回ってきたかと思うと、祐羽の胸へヌルリとした感触がした。
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