385 / 1,010
結
九条と交わしたのは軽いキス。
それで十分だった。
思いがお互いに行き交うのを感じる。
祐羽は九条の綺麗な色をした瞳を見つめた。
九条が大好きで、抱き合えたことに喜びが溢れて今すぐギュッと抱きつきたいけれど、もうそんな体力は残っていない。
「祐羽……」
九条が汗で額に張り付いた祐羽の髪を優しく掻き分けて、それから軽いキスを落とす。
嬉しい…。
祐羽は幸せだなぁと目を閉じた。
頭に大きな手の平の感触がしたかと思うと、優しく撫でてくれる。
九条さんの手…大きくて、大好きなんだよね…気持ちいい。
祐羽は頭を撫でる優しい感覚に安堵して、ゆっくりゆっくりと意識を手放していく。
嬉しくて無意識に口元が緩んでしまう。
そのまま何も考えずに眠りに落ちた。
九条が小さく笑う気配がした…。
・・・・・
ゆっくりと意識が浮上して、瞼が震える。。
僕…。
瞼を半分閉じたままの、ぼんやりとする意識のなかで九条に抱かれたことを思い出した。
そうだ…。
「…九条さん」
目の前には想いを確かめ合った相手が、静かに寝息をたてている。
眠っていても美貌は損なわれていない。
作り物かと思う程の造りをしている。
だが九条は確かに存在していて、自分を愛しく思いながら抱いてくれたのだ。
初めて抱かれたあの日は絶望しか無かった。
翌日、目覚めると1人ベッドへ置き去りにされ…。
それが愛し合って、今日はこうして一緒のベッドで寝ている。
幸せな朝。
祐羽はもう少しこのままで居たいと思った。
モゾモゾと動くと九条の逞しい胸元へと丸まり寄り添う。
それだけでホッとする。
祐羽は心地の良い場所で瞼を閉じ、夢の世界の住人となった。
「…」
入れ替わる様にして、九条は目を開いた。
胸元で、すぅすぅと眠りについた愛しい恋人の顔を見つめる。
それから頭を優しく撫でて抱えると、九条も再び幸せな心地のよい眠りについた。
それで十分だった。
思いがお互いに行き交うのを感じる。
祐羽は九条の綺麗な色をした瞳を見つめた。
九条が大好きで、抱き合えたことに喜びが溢れて今すぐギュッと抱きつきたいけれど、もうそんな体力は残っていない。
「祐羽……」
九条が汗で額に張り付いた祐羽の髪を優しく掻き分けて、それから軽いキスを落とす。
嬉しい…。
祐羽は幸せだなぁと目を閉じた。
頭に大きな手の平の感触がしたかと思うと、優しく撫でてくれる。
九条さんの手…大きくて、大好きなんだよね…気持ちいい。
祐羽は頭を撫でる優しい感覚に安堵して、ゆっくりゆっくりと意識を手放していく。
嬉しくて無意識に口元が緩んでしまう。
そのまま何も考えずに眠りに落ちた。
九条が小さく笑う気配がした…。
・・・・・
ゆっくりと意識が浮上して、瞼が震える。。
僕…。
瞼を半分閉じたままの、ぼんやりとする意識のなかで九条に抱かれたことを思い出した。
そうだ…。
「…九条さん」
目の前には想いを確かめ合った相手が、静かに寝息をたてている。
眠っていても美貌は損なわれていない。
作り物かと思う程の造りをしている。
だが九条は確かに存在していて、自分を愛しく思いながら抱いてくれたのだ。
初めて抱かれたあの日は絶望しか無かった。
翌日、目覚めると1人ベッドへ置き去りにされ…。
それが愛し合って、今日はこうして一緒のベッドで寝ている。
幸せな朝。
祐羽はもう少しこのままで居たいと思った。
モゾモゾと動くと九条の逞しい胸元へと丸まり寄り添う。
それだけでホッとする。
祐羽は心地の良い場所で瞼を閉じ、夢の世界の住人となった。
「…」
入れ替わる様にして、九条は目を開いた。
胸元で、すぅすぅと眠りについた愛しい恋人の顔を見つめる。
それから頭を優しく撫でて抱えると、九条も再び幸せな心地のよい眠りについた。
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
Rは書こうか悩み中です。本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
人気俳優に拾われてペットにされた件
米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。
そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。
「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。
「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。
これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…