闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

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まさかのまさかで、再会出来るとは思ってもいなくて直人と慶太郎は喜んでいた。
祐羽の家とふたりの家は随分と離れており学区も全く違っていたので、幼稚園を卒園してからは会うこともなかった。
そうして月日は流れていき、3人は高校3年生になっていた。

部活も引退して、おまけにバイトを辞めたばかりの直人は丁度いいと今回のバイトに応募。
そして掛け持ちしている慶太郎は空いた日に…と同じ文具店単発のバイトを入れていた。
中学まで一緒の学校だった二人は久し振りだな~と再会を喜んだ。

そこへ偶然にも祐羽が同じバイトに来たのだから驚くなというのが無理というものだ。

「つ、月ヶ瀬!?」

「もしかして、月ヶ瀬祐羽?!」

「え?」

「俺達のこと覚えてない?!幼稚園の時同じクラスで、いつも一緒に遊んだ…!」

月ヶ瀬という名字は他には居ない。
顔も面影を残している。
ちょっと童顔だけど、やっぱり成長していた。

一気にふたりの心の中に懐かしさと何かおかしな動悸を呼び起こすのには充分な再会だった。

文具店の文具の個数を数えてそれぞれセットに仕分けていく作業。
簡単だけど、地味なので結構大変だ。
けれど、祐羽が同じ空間に居るので楽しく出来てしまうこの不思議。

お昼は3人一緒に仲良く提供された弁当を食べた。
爽やか直人とスポーツマンタイプの慶太郎。
3人共大きくなった。
直人と慶太郎は祐羽と違って、すっかり大人になっていた。
そのふたりの間にちょこんと座って、祐羽は昔話に花を咲かせた。
あの頃の懐かしい思い出。


そうして午後からの作業も無事に終わった。
予定の終了時間より20分も早く終わったが、バイト代はきっちりくれるというので有難い。
お疲れ様でしたの号令と共にバイトは解散となり、それぞれの方向へと帰っていく。
建物の出口で3人は立ち止まった。

「おい、祐羽。連絡先交換しとこうぜ」

「いいよ」

慶太郎の提案に祐羽はコクンと頷いた。

「じゃ、俺も」

そうして3人で連絡先を交換していく。

「これでまたいつでも連絡が出来るな」

「そうだね。また会えるね」

そう。まだまだこの先も縁が続くのだ。
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