闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

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番外編『スタイリスト中瀬の苦悩』

※小説では脇役として奮闘中の中瀬が主役の『スタイリスト中瀬の苦悩』をお送り致します。
祐羽の服の調達を命じられた中瀬の苦悩の買い物姿をご覧あれw
ラストは本編とリンクしており、オマケつき♪

※アンケートへの投票ありがとうございました!今回の番外編では、アンケート結果を反映したアイテム『水色の雨粒歯磨きセット』『うさ耳パジャマ』
後々、本編でもアイテムが出てくるかも?なのでお楽しみに♪




◆◆◆


我らがカリスマ絶対王者、孤高の誉れ高き御方…その名は九条一臣。

大手企業の社長を勤め、その敏腕さは経済界でも有名である。
 それに加え裏稼業として旭狼会会長というヤクザな顔も持ち合わせていた。

ただのヤクザじゃないというのは、これだけ大々的にやっていても未だ尻尾を掴ませていないというところに、九条の只者ではない物を関係者に示している。

 どうやら政財界や警察関係にも力が及んでいるらしいが、下っ端の自分には詳しくは分からない。
社員だけでなく組員からも尊敬と憧れと…同時に畏敬の念を抱かれていた。

とにかくオーラで人を殺しに来るのだ。

そんな九条は顔も体も文句なしの男前なので、引く手数多なのは、言わずもがな。
けれど、そんな人を殺しそうなオーラを放っても女にはただのフェロモンにしかすぎないようだ。
 そのフェロモン垂れ流しの九条は常に女に困らなかった。


「マジか…」


 中瀬は呟いた。

そんな女に困らない九条が、まさかの男を…しかも高校生を助けた挙げ句に家に連れ帰るという。
今までそんな話は聞いたことがない。
驚愕に包まれる中瀬に眞山がひとつの指令を出してきたのだ。

九条の連れて帰った高校生、祐羽の全身コーディネートをしろ、と。
 どうやら九条からの指示があった模様。

そうして受け取ったのは100万円。
このご時世、まさかの現金。
持ったことのない分厚さに、手が震える。
多すぎやしないだろうかと疑問に思うも、眞山から念のために他にも着替えや下着に寝間着や靴と、買えるだけ買えとのお達し。

「いいから今すぐ店へ行け。明日の朝には渡せる様にな」

「はいっ、分かりました!!」

サイズはあの店に脱ぎ捨てられていた祐羽の今ここにある服を見れば分かるが…。

「これでよくないですかね?」

中瀬がそう問いかけると、眞山が溜め息を吐いた。

「あんな汚い店の垢がついた服を社長が許すはずがないだろう」

「あ~…そうですね。じゃぁ行ってきます!!」

こいつ解ってねぇな…と思われたくなくて、中瀬は大慌てで駆け出した。
眞山に嫌われるのだけは、どうしても嫌だから。

そんな中瀬の後ろ姿に何を思うのか、見送る眞山だった。
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