683 / 1,010
暗転
違う街並みを見ながら歩くのは楽しいもので、特に暗くなり始めた街は普段と違う姿を見せてくれる。
近道をしようと横道へと入ると、少し先にホテルのてっぺんが姿を見せた。
「あっ、あれですかね?ホテル見えて来ましたよ!」
わーい!と祐羽がとてててっと数歩小走りに駆けると、中瀬が「おい、待てって」と笑いながら駆け寄る。
それを微笑ましく見ていた外崎も「元気だなぁ…ふふっ、ふたりとも待ってください」と足早に歩を進めた時だった。
「うわっ?!」
背後で声が上がったかと思うと、大きく鈍い音がして、その場に居た全員が振り返った。
するとそこには地面に倒された紫藤の組員と、その向こうに数人の見知らぬ男達が立っていた。
どう見ても堅気ではなさそうな雰囲気に、祐羽はその場に凍りつき、旭狼会と紫藤組組員が戦闘態勢になる。
「とにかくホテルに逃げましょう!」
「はいっ!」
中瀬は固まっている祐羽を庇い、そのふたりを外崎が守る様に走り出す。
周囲には裏道のせいか助けてくれる様な人影げは一切ない。
柳が相手からの殴打を寸でで受け交わしすと、緊迫した様子で「ここは任せます!!」と白田達に声を掛けて祐羽達の後を急いで追う。
パニック状態の祐羽は手を引かれて訳も分からずなんとか走っていたが、中瀬の運動神経の良さに混乱した足が上手く着いて行かない。
「うわっ…!!」
「大丈夫か?!」
「は、はいっ!」
危うく転げそうになった祐羽が何とか持ちこたえた時だった。
「やっ…!?ンンッ!!」
白の大きな車が真横に現れたかと思うとドアが開き中から複数の腕が現れ、道路側に居た外崎の口を塞ぎ中へと引摺り込んだ。
「外崎さん…!!」
絶句する祐羽の背後で中瀬が叫び助けようと手を伸ばすが、その手を逆に男の太い腕に掴まれた。
「な、中瀬さん…!!」
「くっ、逃げろ!!」
そう言われても反射的に中瀬を取り戻そうとしがみついた祐羽だったが、助手席から降りた男に軽々と抱えられ後部座席へと素早く放り込まれてしまう。
近道をしようと横道へと入ると、少し先にホテルのてっぺんが姿を見せた。
「あっ、あれですかね?ホテル見えて来ましたよ!」
わーい!と祐羽がとてててっと数歩小走りに駆けると、中瀬が「おい、待てって」と笑いながら駆け寄る。
それを微笑ましく見ていた外崎も「元気だなぁ…ふふっ、ふたりとも待ってください」と足早に歩を進めた時だった。
「うわっ?!」
背後で声が上がったかと思うと、大きく鈍い音がして、その場に居た全員が振り返った。
するとそこには地面に倒された紫藤の組員と、その向こうに数人の見知らぬ男達が立っていた。
どう見ても堅気ではなさそうな雰囲気に、祐羽はその場に凍りつき、旭狼会と紫藤組組員が戦闘態勢になる。
「とにかくホテルに逃げましょう!」
「はいっ!」
中瀬は固まっている祐羽を庇い、そのふたりを外崎が守る様に走り出す。
周囲には裏道のせいか助けてくれる様な人影げは一切ない。
柳が相手からの殴打を寸でで受け交わしすと、緊迫した様子で「ここは任せます!!」と白田達に声を掛けて祐羽達の後を急いで追う。
パニック状態の祐羽は手を引かれて訳も分からずなんとか走っていたが、中瀬の運動神経の良さに混乱した足が上手く着いて行かない。
「うわっ…!!」
「大丈夫か?!」
「は、はいっ!」
危うく転げそうになった祐羽が何とか持ちこたえた時だった。
「やっ…!?ンンッ!!」
白の大きな車が真横に現れたかと思うとドアが開き中から複数の腕が現れ、道路側に居た外崎の口を塞ぎ中へと引摺り込んだ。
「外崎さん…!!」
絶句する祐羽の背後で中瀬が叫び助けようと手を伸ばすが、その手を逆に男の太い腕に掴まれた。
「な、中瀬さん…!!」
「くっ、逃げろ!!」
そう言われても反射的に中瀬を取り戻そうとしがみついた祐羽だったが、助手席から降りた男に軽々と抱えられ後部座席へと素早く放り込まれてしまう。
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
Rは書こうか悩み中です。本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
人気俳優に拾われてペットにされた件
米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。
そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。
「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。
「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。
これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…