闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

文字の大きさ
685 / 1,010

3

「で、こっちが九条のオンナか。写真に写ってたな」
    中瀬を拘束していた男がそう言いながら、ニヤリと笑うと車内中の視線が集中する。
    その言葉に中瀬が恐怖を感じ息を止めたが、次には意を決して睨み返す。
「確かに綺麗な顔したイケメンだけど、男だろ?アイツなら女が腐るほど居るだろうに」
「加藤…外崎にニヤついてるお前が言うセリフかよ」
    中瀬を縛り上げながら男が呆れた様子で言った。
    それに対して、加藤は外崎を引き寄せながら「いや、コイツどう見ても女だし」と面白い物を見つけたとばかりに、外崎のシャツに手を突っ込むと直に肌を味わい始めた。
    外崎が首を振りながら抵抗を始めると、それを見た中瀬も抗議の声を上げるが拘束している男に「黙れ」と顎を強く掴まれ間近で睨みつけられてしまった。
    それに対して今度は中瀬も睨みつけ、男とのガンつけ合戦が始まる。
    そんな事に興味の無い加藤は外崎の肌をゆっくり楽しみ、乳首を探し出すとキュッと摘まんだ。
「ンンッ?!」
    乳首を武骨な指で刺激され外崎が眉を寄せてビクリと体を揺らせると、その表情と反応に加藤が下品極まりない顔を見せた。
「お前のお陰で新しい扉開いてやってもいいぞ、俺は。ん、どうだ?」
「ンッ!?ンーッ、ンーッ!!」
    その言葉と同時に再び乳首を弄ばれ始めた外崎が抵抗していると、その騒ぎに助手席の男がこちらを睨んできた。
「おいっ!さっきから何してる加藤、三浦。ソイツと九条のオンナには一切手を出すなよ」
「はいはい、分かってるっての」
    釘を刺され外崎から手を戻した加藤は舌打ちると「偉そうに。面白くねぇな」と呟いた。
    それから八つ当たりに視界に入った祐羽を拳で無慈悲に一発殴る。
「いっ…!?う…ううっ…」
    痛いと声も上げられず縮こまる祐羽に「あぁ泣くな!!クソッ、イライラすんなぁ」と再び持て余した拳が下ろされた。
「ンーーーッ!!」
「痛てぇな、クソッ!」
    外崎が慌てて体を割り込ませ何とか祐羽を庇うと、加藤は漸く手を引っ込めた。
「ったく、だからガキは嫌いなんだよォ!黙れ!!」
    そう恫喝して加藤は前へと向き直った。
    それからイライラしながらも再びコッソリと外崎のシャツに手を忍ばせていく。 
    祐羽を二度と殴らせない為にと外崎は唇を噛み絞め今度は黙って耐える。
    ピクッと反応する外崎と、芯を硬くし大きくなっていく乳首の感触に加藤も満足そうに機嫌を直していた。
    そんな車内で男達から存在を忘れられた祐羽は、涙をそのままに恐怖で震えながら静かに目を閉じていた。
    


感想 162

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。

めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。 その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。 ⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる ⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない ※全四話、予約投稿済み。 Rは書こうか悩み中です。本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

人気俳優に拾われてペットにされた件

米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。 そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。 「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。 「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。 これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。