闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

文字の大きさ
713 / 1,010

※31

「ったく、何だ?!」
    一方の加藤は、邪魔されたことで不機嫌そうに怒鳴り返す。
「今連絡入ったみたいで、集合掛かりました」
「チッ。…分かった」
    加藤が不満タラタラの様子で返事をする。
「いいところで邪魔しやがって」
    そう言いながら加藤は自分の下から必死に逃げだそうともがく祐羽を名残惜しそうに見下ろしてきた。
「男なんて気持ち悪いし、そういう奴らは反吐が出ると思ってたが…外崎のお陰で俺も可笑しくなっちまったのかもな」
「ヒッ!?」
    加藤はそう言いながら下半身を卑猥に祐羽のモノへと擦りつけてきた。
    驚きに目を開いた祐羽の表情にニヤリと笑う。
    硬くなったペニスにぐぐっと力を入れて「うっ、おぉっ」と声を漏らしながら腰を動かした。

    気持ち悪い!!

    青褪める祐羽に満足した様で息を上げながら、加藤がニタニタと笑う。
「あ~ヤベェ、ここ最近忙しくてな…」
「アッ!!嫌だっ!!」
「小せぇな」
    それから加藤は祐羽のペニスを布越しに鷲掴むと小馬鹿にした笑いを含みながら二、三度揉み込んだ。
「そのうち可愛がってやるからな。それまで待ってろ」
    加藤はそう言うと立ち上り便器に向かうと、性器を取り出した。
    祐羽は慌て視線を外すと、粘着性のある音と加藤の「うっ、おっ、ぐぅっ」という声が耳に入った。
    祐羽は耳を急いで塞ぐと、体を小さく丸めた。
「ふぅっ…」
   辺りに独特の臭いが立ち込める。
   ガッと軽く蹴られて思わず「痛っ」と声を漏らし、そこへ庇う様に手を伸ばした。
「じゃぁまたな」
    そんな祐羽の様子に下卑た笑いを含み捨て台詞を吐くと、加藤は手も洗わず乱暴にトイレのドアを開けて出て行った。
    トイレの床に残された祐羽は、呆然としていた。

    た助かった…。

    もしあのまま行為が続いていたとしたらと思うとゾッとする。
    自分は男なのに、男からそういう対象にされる可能性があるのは経験から知っている。
    だからといって、普通はこんなにも頻繁に起こることではないし、慣れるなんてことはない。
    夏で暑いはずなのに身震いした祐羽は入れ替わる様に入ってきた見張り役の男に促され、漸くのろのろと身を起こした。
感想 162

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。

めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。 その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。 ⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる ⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない ※全四話、予約投稿済み。 Rは書こうか悩み中です。本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

人気俳優に拾われてペットにされた件

米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。 そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。 「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。 「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。 これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。