闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

文字の大きさ
上 下
766 / 1,008

7

しおりを挟む
「我々がここでしっかり見張りはしておくので、安心して休んで貰って大丈夫ですから!」
  次から次へと優しい言葉を掛けられて、三人は頭を下げた。
「「「ありがとうございます」」」
「それじゃぁ、ごめんなさい。おやすみさせて頂きますね」
  外崎の言葉に祐羽と中瀬も、もう一度頭を下げる。
  それから仲良く揃ってリビングを後にした。
  九条と祐羽が寝るベッドルームのある部屋とは反対側にもベッドルームがあり、そこへ三人で入る。
  ベッドがふたつ並んでおり、ひとつに祐羽が寝転ぶと隣に中瀬が、そしてもう一方に外崎が横になった。
「はぁっ。本当に疲れた…」
「安心すると、疲れが倍増するね」
  中瀬と外崎の会話に、祐羽もコクリと頷いた。

  もう、あんな怖いことは起きないから安心していいんだ。
  ここには中瀬さんに外崎さん、他の組員さんも守ってくれてるんだから。

「隆成さん達が戻ってきたら、夜は皆でお好み焼きでも食べに行かない?」
「いいですね!」
  外崎の提案に、祐羽が同意する。
「さっき食べたけど、もう食べたくなってきた」
  中瀬の言葉に、みんなで笑った。
  今はお腹は空いてないけれど、皆で食べに行ってワイワイするのは面白そうだ。
  せっかくの広島旅行。
  あんな怖い記憶なんて吹き飛ばして、楽しく残りは過ごしたい。
「楽しみですね」
「だな。その為にも体力回復させとかないとな」
  布団が心地よく、外崎の「寝よっか」という言葉に、ふたりが反対するはずもなく。
  三人は目を閉じ、そのまま睡魔に身を任せたのだった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

爪先からはじまる熱と恋 ~イケメンを拾ったら囲われました~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:74

あなたにはもう何も奪わせない

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:48,112pt お気に入り:2,729

美形に溺愛されて波乱万丈な人生を送ることになる平凡の話

BL / 連載中 24h.ポイント:1,902pt お気に入り:1,045

大好きなあなたを忘れる方法

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:12,373pt お気に入り:1,021

突然訪れたのは『好き』とか言ってないでしょ

BL / 完結 24h.ポイント:355pt お気に入り:24

あなたの妻にはなれないのですね

恋愛 / 完結 24h.ポイント:43,153pt お気に入り:399

君じゃない?!~繰り返し断罪される私はもう貴族位を捨てるから~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:17,595pt お気に入り:2,029

処理中です...