闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

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  その背中を見送りながら(浅尾先生、いい先生だな)と心をポカポカさせていると、河村がニコニコ笑顔を浮かべながら祐羽に訊ねてきた。
「いいな~月ヶ瀬くん。ねぇ、いつ仲良くなったの?」
「え?」
  浅尾と話をしたのも面と向かって顔を合わせたのも、たった今が初めてだ。
「いや、名前知られてたじゃん?」
「あ。本当だ…」
「本当だ、って何それ?」
  そんな祐羽の様子に河村が面白そうに笑った。
「僕、さっきのが初めてなんだけど…何でだろう?」
  新任紹介以降、全く会って話をしたことは無いのに何故だろうかと不思議に思う。
「そうなの?」
「うん」
「何でだろうね。誰かが呼んでたのをたまたま聞いて知ってたのかもね」
  河村が言うのを聞いて、そうかもと納得したが、そこでふと何か引っ掛かる。
  そういえば前に似たようなことがあったような気がするものの、何だったのか思い出せない。
「何だっけ?大切な事だったと思うんだけど…。忘れたって事は大したことない?」
「そのうち思い出すんじゃない?」
  祐羽は少し悩んだが思い出せず、隣で様子を見ていた河村に言われ「そうかも」と頷いた。
「次は色塗りだね」
 側に居た女子のその言葉に意識を早々に切り替えると祐羽は色塗りの準備に取り掛かった。


◇◇◇◇◇

  順調に進む文化祭準備で充実した日々を過ごす祐羽は心地よい疲れの中、週末恒例の九条の家へと来ていた。
  「僕のクラスはコスプレ喫茶をするんです」
「コスプレ?」
「はい。とは言っても僕は飲み物係で」
  祐羽はさっそく今度文化祭があることや今、自分がしている準備の様子などを話した。


※他サイトで1,000ページ達成お祝いコメント頂いたので、ここではフライングですが『近況ボード』にて祐羽からのお礼載せてます(*´-`)
他サイトは間違えてページを分割した為1,000ページになっただけで、進行具合は同じなのでご心配なく。
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