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連絡
それから、ゆったりと寛いでいると香織がウロウロと何か探し始めた。
気になった祐羽は、どうしたのかと尋ねた。
「お母さん、どうしたの?」
「お母さんの携帯が見当たらないのよ~。何処に置いたかしら?」
困ったという香織に、亮介が声を掛ける。
「俺が電話掛けてみようか?音で分かるだろ」
「あぁ、そうね。お父さん、お願いできる?」
早速、亮介は手元にあったスマホを操作する。
「ここには無いみたいねぇ」
香織はブツブツ言いながらリビングを出ていった。
「ん、そうか。じゃぁ切るぞ」
すると直ぐに亮介がスマホの向こうへと返事をして、通話を終える。
「あった~隣の部屋に置いてたわ。良かった!」
通話が終わると直ぐに香織が戻ってきた。
「良かったね」
そう言いながら祐羽は『これだ‼』と思って立ち上がった。
携帯を探すのに、この後昨日のカラオケ店の名前を調べてから行こうとしていた。
しかし、こうやって自分の携帯へ連絡を入れれば、誰か気がついて拾ってくれる可能性もある。
もしかしたら既に誰か拾って交番にでも届けてくれているかもしれない。
祐羽はコップに注がれたお茶を飲み干すと、さっそく電話をかけるべく立ち上がった。
「ん?もういいのか?」
「うん。ごちそうさま~」
亮介に尋ねられて、祐羽は笑顔で挨拶をした。
せっかくの休みに、祐羽とゆったりと過ごしたいと思っていた亮介は、残念そうに見送った。
両親の携帯を借りるとややこしい事になるので、祐羽は隣の部屋にある固定電話を使うことにした。
「どうぞ、誰かが拾ってくれていますように…‼」
そう手を合わせたあと、深呼吸をしてから受話器を外した。
耳に当てて、ボタンを押していく。
ピッピッピッと電子音がする。
プルルルルッ、プルルルルッ、プルルルルッ…
何度呼び出し音が鳴ったか。
『…はい?』
すると、一瞬の間があってから若い男の声で返事があった。
祐羽はドキッとすると同時に、誰かが拾ってくれていて無事な事にホッと胸を撫で下ろした。
「あ、あの、すみません。僕、貴方が出て下さった携帯の持ち主…なんですけど…」
『えっ ⁉あぁ、これ?このスマホ?』
「は、はいっ ‼ 昨日、落としてしまって」
慌てて説明すると、男は人の良さそうな声で状況を話してくれた。
『いや、いや、実はこのスマホ別の人が拾ってくれてね~。ここは拾得物預り所なんですよ~』
「えっ ⁉ そうなんですか?」
どうやら別の人が拾ってくれたらしい。
「えっと、その人は ⁉」
『え、あ~、その、名乗らずに帰って行ったんでね~分からないですね~』
「あ。そうなんですか…」
分かったならお礼のひと言でも言いたかったのだが、それなら仕方ない。
「僕、これから携帯受け取りに行かせて貰いたいんですが…場所を教えて頂けますか?」
祐羽が気を取り直して訊くと、男が慌てた様子で話しかけて来た。
『あ ‼ すいませーん、いい忘れてましたね。実はここ民間の会社なんで、預り金とお引き渡し金と頂くシステムとなっておりまして~』
預り金と引き渡し金?
いくら掛かるのだろうか?
とにかく返してもらわなければ困る。
「それって、幾らですか?」
祐羽は慎重な声で、そう訊ねた。
気になった祐羽は、どうしたのかと尋ねた。
「お母さん、どうしたの?」
「お母さんの携帯が見当たらないのよ~。何処に置いたかしら?」
困ったという香織に、亮介が声を掛ける。
「俺が電話掛けてみようか?音で分かるだろ」
「あぁ、そうね。お父さん、お願いできる?」
早速、亮介は手元にあったスマホを操作する。
「ここには無いみたいねぇ」
香織はブツブツ言いながらリビングを出ていった。
「ん、そうか。じゃぁ切るぞ」
すると直ぐに亮介がスマホの向こうへと返事をして、通話を終える。
「あった~隣の部屋に置いてたわ。良かった!」
通話が終わると直ぐに香織が戻ってきた。
「良かったね」
そう言いながら祐羽は『これだ‼』と思って立ち上がった。
携帯を探すのに、この後昨日のカラオケ店の名前を調べてから行こうとしていた。
しかし、こうやって自分の携帯へ連絡を入れれば、誰か気がついて拾ってくれる可能性もある。
もしかしたら既に誰か拾って交番にでも届けてくれているかもしれない。
祐羽はコップに注がれたお茶を飲み干すと、さっそく電話をかけるべく立ち上がった。
「ん?もういいのか?」
「うん。ごちそうさま~」
亮介に尋ねられて、祐羽は笑顔で挨拶をした。
せっかくの休みに、祐羽とゆったりと過ごしたいと思っていた亮介は、残念そうに見送った。
両親の携帯を借りるとややこしい事になるので、祐羽は隣の部屋にある固定電話を使うことにした。
「どうぞ、誰かが拾ってくれていますように…‼」
そう手を合わせたあと、深呼吸をしてから受話器を外した。
耳に当てて、ボタンを押していく。
ピッピッピッと電子音がする。
プルルルルッ、プルルルルッ、プルルルルッ…
何度呼び出し音が鳴ったか。
『…はい?』
すると、一瞬の間があってから若い男の声で返事があった。
祐羽はドキッとすると同時に、誰かが拾ってくれていて無事な事にホッと胸を撫で下ろした。
「あ、あの、すみません。僕、貴方が出て下さった携帯の持ち主…なんですけど…」
『えっ ⁉あぁ、これ?このスマホ?』
「は、はいっ ‼ 昨日、落としてしまって」
慌てて説明すると、男は人の良さそうな声で状況を話してくれた。
『いや、いや、実はこのスマホ別の人が拾ってくれてね~。ここは拾得物預り所なんですよ~』
「えっ ⁉ そうなんですか?」
どうやら別の人が拾ってくれたらしい。
「えっと、その人は ⁉」
『え、あ~、その、名乗らずに帰って行ったんでね~分からないですね~』
「あ。そうなんですか…」
分かったならお礼のひと言でも言いたかったのだが、それなら仕方ない。
「僕、これから携帯受け取りに行かせて貰いたいんですが…場所を教えて頂けますか?」
祐羽が気を取り直して訊くと、男が慌てた様子で話しかけて来た。
『あ ‼ すいませーん、いい忘れてましたね。実はここ民間の会社なんで、預り金とお引き渡し金と頂くシステムとなっておりまして~』
預り金と引き渡し金?
いくら掛かるのだろうか?
とにかく返してもらわなければ困る。
「それって、幾らですか?」
祐羽は慎重な声で、そう訊ねた。
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