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ネオンが眩しく、夜の街は喧騒に溢れていた。
全く縁のない大人の夜の世界は興味深い所だが、今の祐羽にはそれを見渡す余裕は一切ない。
「オラッ、こっちだ‼」
自分の歩幅を無視した足取りで、裏路地に引き込まれる。
一瞬、喧騒が少し遠くなる。
その分、怪しさの増した裏路地の抜けた先は益々怪しい界隈だった。
「やだ、嫌です‼離して下さいっ‼ 助けて下さい‼」
抵抗を見せる祐羽だったが、周りの大人は一切関知せず。
ここの道を行く人々は少なからず闇の世界に通じていて、客もまた然り。
違法と分かっていても己の欲望には逆らえず、祐羽が水商売関係へと引き込まれるのを憐れむ事なく、見つめるだけだった。
「お前もああやって客を取るんだよ」
いやらしく楽しそうに森田に言われて目線を投げると、道端に立っていた女が男に尻を鷲づかみされながら建物へと入っていくのが見えた。
ピンクのけばけばしいネオンが目に痛い。
「エッチな事なんて絶対に出来ません‼ やった事ないのに無理です‼嫌です‼」
もちろん異性との経験なんて、付き合ったことさえない祐羽には無い。
目の前に性的店舗がズラリと並んだここへ来て、顔面蒼白となる。
いよいよ、本格的に水商売の世界へと足を踏み入れる段階へと来てしまっていた。
「ここだ、入るぞ」
その中にある店舗へと入ると、勝手知ったる森田は見張りの店員に軽く声を掛けると奥へと続くドアを幾つか潜り抜けた。
無駄な抵抗を続ける祐羽も、店内に連れ込まれてからは不安から一切の動きを止めてしまっていた。
それもそうだった。
店内のどこからともなく、『あん、あんっ、あぁっんっ』という女の喘ぎ声が微かに聞こえていたからだ。
無知な祐羽でも、どこか淫靡な響きを含む声に自然と察する。
エッチな事をしているのだ、と。
奥のとあるドアを開けた森田が、機嫌良く中へと声を掛けた。
「倉田~‼ さっき電話で話した新人だ」
「森田さんっ、お疲れ様です‼」
倉田と呼ばれた男は、森田と同じか少し下の年齢と思われる顎髭を気持ち程度生やした男だ。
森田を出迎えながら、引っ張られている形の祐羽に気づき興味深そうに見てきた。
「コイツが電話の商品ですか⁉」
「おうっ、これから客取らせるからな。男だが処女だから客には高い金額払わせろよ」
「了解でーす。てか、男の需要ありますかね?」
「変態なら幾らでも居るだろ⁉ とにかくコイツは、お前の所に預けたからな。あとは頼んだ」
「任せて下さい!金バンバン稼がせてやりますんで」
森田は祐羽に向かってニンマリと、また質の悪い笑みを浮かべた。
「ここのトップに登り詰める位に頑張れよ。そしたら楽な暮らしが待ってるからよ!」
そう言うと、祐羽を思いきりソファへと突き飛ばして出ていってしまった。
「あっ…‼ ああっ、待って‼」
祐羽が叫ぶも遅く、ドアが再び開き別の男が入ってきた。
「倉田さん、森田さんの言ってた新人ってコイツですか ⁉」
驚いた顔を見せた男の手には、カメラがあった。
全く縁のない大人の夜の世界は興味深い所だが、今の祐羽にはそれを見渡す余裕は一切ない。
「オラッ、こっちだ‼」
自分の歩幅を無視した足取りで、裏路地に引き込まれる。
一瞬、喧騒が少し遠くなる。
その分、怪しさの増した裏路地の抜けた先は益々怪しい界隈だった。
「やだ、嫌です‼離して下さいっ‼ 助けて下さい‼」
抵抗を見せる祐羽だったが、周りの大人は一切関知せず。
ここの道を行く人々は少なからず闇の世界に通じていて、客もまた然り。
違法と分かっていても己の欲望には逆らえず、祐羽が水商売関係へと引き込まれるのを憐れむ事なく、見つめるだけだった。
「お前もああやって客を取るんだよ」
いやらしく楽しそうに森田に言われて目線を投げると、道端に立っていた女が男に尻を鷲づかみされながら建物へと入っていくのが見えた。
ピンクのけばけばしいネオンが目に痛い。
「エッチな事なんて絶対に出来ません‼ やった事ないのに無理です‼嫌です‼」
もちろん異性との経験なんて、付き合ったことさえない祐羽には無い。
目の前に性的店舗がズラリと並んだここへ来て、顔面蒼白となる。
いよいよ、本格的に水商売の世界へと足を踏み入れる段階へと来てしまっていた。
「ここだ、入るぞ」
その中にある店舗へと入ると、勝手知ったる森田は見張りの店員に軽く声を掛けると奥へと続くドアを幾つか潜り抜けた。
無駄な抵抗を続ける祐羽も、店内に連れ込まれてからは不安から一切の動きを止めてしまっていた。
それもそうだった。
店内のどこからともなく、『あん、あんっ、あぁっんっ』という女の喘ぎ声が微かに聞こえていたからだ。
無知な祐羽でも、どこか淫靡な響きを含む声に自然と察する。
エッチな事をしているのだ、と。
奥のとあるドアを開けた森田が、機嫌良く中へと声を掛けた。
「倉田~‼ さっき電話で話した新人だ」
「森田さんっ、お疲れ様です‼」
倉田と呼ばれた男は、森田と同じか少し下の年齢と思われる顎髭を気持ち程度生やした男だ。
森田を出迎えながら、引っ張られている形の祐羽に気づき興味深そうに見てきた。
「コイツが電話の商品ですか⁉」
「おうっ、これから客取らせるからな。男だが処女だから客には高い金額払わせろよ」
「了解でーす。てか、男の需要ありますかね?」
「変態なら幾らでも居るだろ⁉ とにかくコイツは、お前の所に預けたからな。あとは頼んだ」
「任せて下さい!金バンバン稼がせてやりますんで」
森田は祐羽に向かってニンマリと、また質の悪い笑みを浮かべた。
「ここのトップに登り詰める位に頑張れよ。そしたら楽な暮らしが待ってるからよ!」
そう言うと、祐羽を思いきりソファへと突き飛ばして出ていってしまった。
「あっ…‼ ああっ、待って‼」
祐羽が叫ぶも遅く、ドアが再び開き別の男が入ってきた。
「倉田さん、森田さんの言ってた新人ってコイツですか ⁉」
驚いた顔を見せた男の手には、カメラがあった。
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