お前の尻が可愛くて!

満姫プユ

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子どもかよ?

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「そういうお前こそ。コロッケ作ったのはお前じゃねぇだろ!」

「そんなこと言うなら残りはぜーんぶ、俺が食べるからなっ」

 とか言いつつ、尚の性格からしてそれはない。
 かといって放置しとくのも後々面倒だ。
 ここは俺が下手に出てやる。
 たまにこうして俺が気を使ってやるのだが、当たり前と思うなよ、尚。
 
「悪かったって、尚。機嫌直してペンギンに会いに行こうぜ」

「機嫌悪くないし…。ペンギンには絶対に会う」

 チラッと隣を見ると、ぶーっと不貞腐れている。
 美少女ならともかく、男が頬っぺた膨らませても可愛くも何ともねぇぞ。
 むしろやめろ。

 けれど尚が本気で怒ってる訳ではないのは、分かる。
 
 そういや、コイツが本気で怒ってるのは…見たことあったっけ?

「…ねぇな」

 思わず心の声が漏れていた。
 それに対して、尚が「あった!!」と叫ぶので「何が?」と返すと「看板に決まってるだろ!?」と言いながら手にしていたポップコーンをモグモグさせた。

 示された方を見ると『水族館~シーワールド・マリンスタ~この道まっすぐ残り10㎞』とあった。
 看板には『ボクたちも待ってるよ♪』と生き物の写真から吹き出しが出ていた。
 尚の好きなペンギンもデーンと主張している。
 ペンギン…相変わらず面白いフォルムだな、おい。

「あぁっ、ペンギンだぁ!!可愛いな~。もうすぐだ~!」

 甘えたようなワクワクした声がする。

 助手席を見ると、窓へとへばりついて通り過ぎる看板を見送る尚の後ろ姿があった。

 お前…ったく、子どもかよ?
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