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~めでたし?めでたし!編~
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いきなり笑顔で真生にブイサインを送る涼子。
それに真生も万歳して喜ぶと、涼子にブイを返した。
「「は?」」
その様子に、呆気に取られた蒼真と信一。
慎が「母子会議した。親父は絶対反対するからな」とコソッと教えてくれる。
どうやら、この超怠惰でエッチな成分多目、天然極まりない真生の将来を心配した結果、母と弟の気持ちが一致したらしい。
とはいえ、そんなアッサリいいのかと逆に心配になるが。
「それに父さんさ、兄貴の寿命が尽きる日まで一生面倒見られるの?そうじゃないだろ?このヤバい兄貴をひとりにしてみろ。変なオッサンにパコパコヤられる愛人生活まっしぐらになるに決まってる。それでいいのかよ?」
「パ、パコパコ…」
その言葉に脳内でその様子が浮かんだのか、信一は渋い顔をした。
「その点、蒼真はイケメンだし頭はいいし、真面目で将来有望だからオススメ!兄貴がその辺の変なオッサンの嫁になっていいなら、いくらでも反対すれば?!」
そう最後は突き放す様な言い方をする。
信一は、ムムムと腕を組んで唸ると、次に強気で言い返した。
「いやいやいや。そもそも男に息子を嫁に出す発想がおかしいだろっ!?」
「おかしくないよ~僕、もう蒼真くんのお嫁さんになるって決めたもん」
真生の言葉に信一が目を丸くする。
「いつ?!」
「え~今、決めた」
「今?!」
「うん」
「将来をそんな男に捧げてどうする…」
真生らしい発言に頭を抱える信一、面白いと笑う涼子と慎、そしてカオスな様子に苦笑いの「蒼真くんは僕を大切にしてくれる子だよ~」と横でブーブーと真生が口を尖らせた。
「ねっ、蒼真くん!僕をお嫁さんにしてくれるでしょ?だって僕達は身も心も結ばれたんだもん!!」
「お兄さーーーんっ?!」
セックス暴露した真生に蒼真は顔面蒼白、信一はショックで倒れた。
「もう妊娠したかもだから結婚許してね、お父さん」
妊娠なんてするはずないのに、真生が言うと本当にお腹に宿ってそうに聞こえるのが不思議だ。
「蒼真くん、プロポーズ待ってるから~」
急展開に脳内がパニックになりつつも、嬉しそうにする真生を見ていると蒼真自身も結婚生活が楽しみになってきた。
まだ高校生で、男同士で、相手の父親と自分の両親に許可も取ってないというのに…。
「お兄さ、ま、真生さん。あと二年、いや大学卒業まで待ってください」
嬉しそうにクルクルその場で回っている真生が、蒼真の言葉にピタリと動きを止めた。
「プロポーズ、しますから」
「!!」
驚いた顔から蕩ける程の笑顔を浮かべた真生が飛び付いてきた。
それを受け止める蒼真に、ショックでフラフラの信一、盛り上がった涼子と慎がヒューヒューと茶化す。
そんな外野など気にすることなく「待ってるね」と真生は蒼真の唇に自分の唇を軽く合わせた。
蒼真はそんな真生にお返しのキスをしながら、頭の中は既に結婚式で埋め尽くされているのだった。
おしまい♪
それに真生も万歳して喜ぶと、涼子にブイを返した。
「「は?」」
その様子に、呆気に取られた蒼真と信一。
慎が「母子会議した。親父は絶対反対するからな」とコソッと教えてくれる。
どうやら、この超怠惰でエッチな成分多目、天然極まりない真生の将来を心配した結果、母と弟の気持ちが一致したらしい。
とはいえ、そんなアッサリいいのかと逆に心配になるが。
「それに父さんさ、兄貴の寿命が尽きる日まで一生面倒見られるの?そうじゃないだろ?このヤバい兄貴をひとりにしてみろ。変なオッサンにパコパコヤられる愛人生活まっしぐらになるに決まってる。それでいいのかよ?」
「パ、パコパコ…」
その言葉に脳内でその様子が浮かんだのか、信一は渋い顔をした。
「その点、蒼真はイケメンだし頭はいいし、真面目で将来有望だからオススメ!兄貴がその辺の変なオッサンの嫁になっていいなら、いくらでも反対すれば?!」
そう最後は突き放す様な言い方をする。
信一は、ムムムと腕を組んで唸ると、次に強気で言い返した。
「いやいやいや。そもそも男に息子を嫁に出す発想がおかしいだろっ!?」
「おかしくないよ~僕、もう蒼真くんのお嫁さんになるって決めたもん」
真生の言葉に信一が目を丸くする。
「いつ?!」
「え~今、決めた」
「今?!」
「うん」
「将来をそんな男に捧げてどうする…」
真生らしい発言に頭を抱える信一、面白いと笑う涼子と慎、そしてカオスな様子に苦笑いの「蒼真くんは僕を大切にしてくれる子だよ~」と横でブーブーと真生が口を尖らせた。
「ねっ、蒼真くん!僕をお嫁さんにしてくれるでしょ?だって僕達は身も心も結ばれたんだもん!!」
「お兄さーーーんっ?!」
セックス暴露した真生に蒼真は顔面蒼白、信一はショックで倒れた。
「もう妊娠したかもだから結婚許してね、お父さん」
妊娠なんてするはずないのに、真生が言うと本当にお腹に宿ってそうに聞こえるのが不思議だ。
「蒼真くん、プロポーズ待ってるから~」
急展開に脳内がパニックになりつつも、嬉しそうにする真生を見ていると蒼真自身も結婚生活が楽しみになってきた。
まだ高校生で、男同士で、相手の父親と自分の両親に許可も取ってないというのに…。
「お兄さ、ま、真生さん。あと二年、いや大学卒業まで待ってください」
嬉しそうにクルクルその場で回っている真生が、蒼真の言葉にピタリと動きを止めた。
「プロポーズ、しますから」
「!!」
驚いた顔から蕩ける程の笑顔を浮かべた真生が飛び付いてきた。
それを受け止める蒼真に、ショックでフラフラの信一、盛り上がった涼子と慎がヒューヒューと茶化す。
そんな外野など気にすることなく「待ってるね」と真生は蒼真の唇に自分の唇を軽く合わせた。
蒼真はそんな真生にお返しのキスをしながら、頭の中は既に結婚式で埋め尽くされているのだった。
おしまい♪
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