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あきらの同窓会
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始まりはFa◯◯bookだった。
昌武は交際範囲が広く、海外にも知り合いがいる。
披露宴はせず、身内だけの食事会で済ませていた結婚の儀式は、写真付きでアップされていた。
当たり前だが、そこにはあきらも映っていて。
「新婦、もしかしたら私の同級生かもです」
知らない名前からメッセージが来ていた、と昌武に見せられたのが、昨日のこと。
「写真の無断掲載、私怒ってますよ」
昌武は仕事関係があるので構わないと思っているようだが、あきらにはネットは脅威だ。
知らない人が閲覧できてしまう。
「もし同級生なら、同窓会に誘いたいんだってさ」
「断ってください……」
志筑麻子。
その名前は、高校と大学が同じだった人だ。
親しくはない。
あきらの成績や家庭環境をどうやってか知って、詳しいことを聞きたがった。
距離の詰めかたが苦手で、避けるようにしていた。
「ごめん、友達申請受けちゃった」
昌武は来るものは拒まず派だ。
あきらとはやはり違う。
時間をかけて関係を築くあきらには理解できない。
あきらは狭く深く、昌武は広く浅く。
「美人ですもんね」
つい、ひねくれたことを云ってしまう。
昌武は嬉しそうにあきらを抱き締める。
慣れてはきたが、不意をつかないで欲しい。
「妬いてるんだね、あきら、かわいい」
「ちっ違っ」
「心配しないで。
今はあきら一筋だからね」
顔中にキスを落とされ、着ているものまで剥がされる。
ここはリビングだ。
あきらは慌てる。
しかし、あきらの抵抗など昌武にとっては前戯のようなもの。
ますます面白がらせてしまう。
「ここでは嫌ですっ」
必死の抗議に、昌武はにんまりとしてあきらを抱き上げ、階段を登った。
また台詞を間違えた、とあきらは思った。
ここじゃなきゃしたい、みたいじゃない。
昌武は、あきらの身体を研究し尽くし、どのくらいでへとへとになるか、意識を飛ばしてしまうか、把握してしまったようだった。
週末ということもありさぞ張り切っていたのだろう。
全身花びら跡、無限絶頂コースだった。
「あっさりめで、ってお願いしたのに……」
あきらは指一本動かせない。
せめて目だけで抗議をする。
「本当にあっさりめにしたら、物足りないって顔するでしょ」
昌武の言葉に、あきらは真っ赤になる。
様々な快楽を教えられた身体は、昌武なしではいられまい。
それがわかってしまったのだ。
毎日は辛い、と云いながら、本当に構われないと寂しくなる。
こんな女に誰がした。
「かわいいねぇ、あきら。
考えてることが駄々漏れだよ」
「意地悪……」
「同窓会、行ってみたら?
服、選んであげる」
あきらは躊躇う。
人の集まりは苦手だ。
「純白のドレスを着たあきらは美しかった。
それを彼女が見てどう思ったのか、知りたくない?」
「知りたくないです」
結婚できてよかったね、くらいは云ってくれるだろうけれど。
昌武は交際範囲が広く、海外にも知り合いがいる。
披露宴はせず、身内だけの食事会で済ませていた結婚の儀式は、写真付きでアップされていた。
当たり前だが、そこにはあきらも映っていて。
「新婦、もしかしたら私の同級生かもです」
知らない名前からメッセージが来ていた、と昌武に見せられたのが、昨日のこと。
「写真の無断掲載、私怒ってますよ」
昌武は仕事関係があるので構わないと思っているようだが、あきらにはネットは脅威だ。
知らない人が閲覧できてしまう。
「もし同級生なら、同窓会に誘いたいんだってさ」
「断ってください……」
志筑麻子。
その名前は、高校と大学が同じだった人だ。
親しくはない。
あきらの成績や家庭環境をどうやってか知って、詳しいことを聞きたがった。
距離の詰めかたが苦手で、避けるようにしていた。
「ごめん、友達申請受けちゃった」
昌武は来るものは拒まず派だ。
あきらとはやはり違う。
時間をかけて関係を築くあきらには理解できない。
あきらは狭く深く、昌武は広く浅く。
「美人ですもんね」
つい、ひねくれたことを云ってしまう。
昌武は嬉しそうにあきらを抱き締める。
慣れてはきたが、不意をつかないで欲しい。
「妬いてるんだね、あきら、かわいい」
「ちっ違っ」
「心配しないで。
今はあきら一筋だからね」
顔中にキスを落とされ、着ているものまで剥がされる。
ここはリビングだ。
あきらは慌てる。
しかし、あきらの抵抗など昌武にとっては前戯のようなもの。
ますます面白がらせてしまう。
「ここでは嫌ですっ」
必死の抗議に、昌武はにんまりとしてあきらを抱き上げ、階段を登った。
また台詞を間違えた、とあきらは思った。
ここじゃなきゃしたい、みたいじゃない。
昌武は、あきらの身体を研究し尽くし、どのくらいでへとへとになるか、意識を飛ばしてしまうか、把握してしまったようだった。
週末ということもありさぞ張り切っていたのだろう。
全身花びら跡、無限絶頂コースだった。
「あっさりめで、ってお願いしたのに……」
あきらは指一本動かせない。
せめて目だけで抗議をする。
「本当にあっさりめにしたら、物足りないって顔するでしょ」
昌武の言葉に、あきらは真っ赤になる。
様々な快楽を教えられた身体は、昌武なしではいられまい。
それがわかってしまったのだ。
毎日は辛い、と云いながら、本当に構われないと寂しくなる。
こんな女に誰がした。
「かわいいねぇ、あきら。
考えてることが駄々漏れだよ」
「意地悪……」
「同窓会、行ってみたら?
服、選んであげる」
あきらは躊躇う。
人の集まりは苦手だ。
「純白のドレスを着たあきらは美しかった。
それを彼女が見てどう思ったのか、知りたくない?」
「知りたくないです」
結婚できてよかったね、くらいは云ってくれるだろうけれど。
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