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ゴールデンウィーク 遊園地編
6日目 番外 鳴海の心遣い①
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雲ひとつ無い晴天
天気に恵まれた今日はゴールデンウィーク
5月1日
日差しが直接僕たちを照らし、少し肌寒いと感じていたあの時はなかったかのように、少し暑い。
ゴールデンウィークは羽をのばしのんびり過ごすもよし、友達や家族と旅行に行くのもあり。とても最高の連休と言えるだろう
そんなゴールデンウィーク
僕は何をするかと言うと…
「…鳴海さん?ですか?」
僕は懐かしい雰囲気を漂わせる、オーバーオールを着たポニーテールの似合う女の人に話しかけた。
「そ、お久しぶり…って言いたいけど、実際に顔を合わすのは記憶をなくしてからだと初めてだよね。」
やっぱり、鳴海さんだ…
僕は、こっそり鳴海さんと会っていた。
このことは冬華さんにも一秋にも伝えていない。もちろんノアにも秘密だ。
今日、何故鳴海さんと会っているのかというと…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「「春樹くん?ゴールデンウィーク中の5月1日って空いてる?」」
携帯から通知音が鳴り、画面を見るとそこには鳴海さんからのメッセージが送られてきていた。
鳴海さんは冬華さんから話はよく聞いていたものの、記憶をなくしてから実際にあったことはない。
分かっていることは、記憶を無くす前は仲が良かったこと。
そんなほとんど関係のなくなっていた鳴海さんから突然のメッセージが来たのだから、驚きでなんて返せばいいのか分からなくなってしまう。
ピコン
返す前に新しいメッセージが届く
「「空いてるなら、ちょっと話がしたいんだけど。大丈夫??あ、他言無用ね。冬華と一秋にも」」
…え、えぇ…正味何を話されるんだろうか。
鳴海さんとの記憶が無いこともあり、2人っきりで会って話すのは少し怖い。
しかし、逆にそれほどの仲の人に言えないことということもあり、好奇心も働く。
他言無用って…あの2人にさえ教えられないことってなんなんだろう
僕は好奇心にかられ
「空いてますよ」
そう答えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そんじゃ、とりあえずゆっくり話せる場所に行くわよー」
「分かりました」
僕は鳴海さんの言うがまま行動を共にした。
着いた場所は昭和の香り漂う喫茶店
少し裏路地を進んだところにこんな隠れ家みたいな喫茶店があるなんて…
ノアのお店だったここだったり、有名なTHEお店みたいなところ入ってない気がするな…
カランカラン
昔ながらのドアを開けた音が、とても心地いい
「マスター、今日も来てやったよー」
「おー、なるちゃんいらっしゃい…と、今日は春樹くんと二人なのかい?」
ドアの奥には白のオールバックの髪とメガネの特徴的な店主がいた。
このお店の雰囲気にとてもあっている。
「あ、えっと…」
「そ、2人でちょっと話がしたいから、いつものところじゃなくて奥の席座るよ」
「わかったよ、いつものでいいのかい?」
「おん、適当に持ってきて欲しいな」
鳴海さんは店主と話を聞く限りここは行きつけのお店なのだろう。
それに…春樹くんって言ってたし、僕のこと知ってるみたいだ。
この懐かしい昭和の感じも、ただ昭和の雰囲気が懐かしいのではなく、お店に来たことあるその失った記憶によるものだろう。
「そんじゃこっちきて」
「あ、はい」
鳴海さんの案内されたのは
窓際の端の席
ドアとカウンターから最も遠く、ゆっくり話が出来そうな場所である。
座った鳴海さんは窓のカーテンを閉めて、僕も前の席に座り、一息つく。
「よっこらしょ…今日来てくれてありがとね」
「あ、いえいえ、鳴海さんとも話してみたかったですし。」
「そう?ならよかった。正直記憶がなくなってから話さなくなったし避けられてるのかと思った。」
「いえいえ…そんなことないですよ…」
「…なんか、よそよそしい春樹くんってイメージないから新鮮…」
「え??」
僕の記憶失う前と今ってそんなに違うの??
記憶が無い分実感がない
「…変ですか?」
「んいや、面白いからいいのよ。根本は変わってないっぽいから全然大丈夫」
「ならよかったです…」
前の自分の性格、話し方、生活
どんなんだったのだろうか…
鳴海さんにも詳しく聞いてみよう
「…僕ってどんな人だったんです?」
「春樹くんー?そうだなー、一言で言うと異常な程のお人好しのお節介焼き、かな。」
「異常な程のお人好し…お節介焼き…」
「ま、過去の話は今度もっとゆっくり話せる時に詳しく話してあげるから。とりあえず今日は私の話を聞いて欲しいの。」
「あ、そうでしたね…。分かりました、お話聞かせてください。」
残念
僕のことを知れるいい機会だとおもったんだけどな…
でも今度聞けるならそれでいい
とりあえず今は、鳴海さんの話を聞こう
「えっとね…春樹くんって、冬華さんのこと好き?」
「え、…そりゃ好きです」
「まぁ、それは分かってたんだけど、記憶を失ってから何かプレゼントしたりした?」
「…いえ、ご飯奢ったくらいです」
「…何かあげる準備とかは?」
「…なにも」
「はぁぁぁぁぁぁ…………」
え、ええぇ
そんなでかいため息あからさまにします??
悲しいな…
「えっと…何か…」
「…カレンダー…見てないの?」
「…最近見てないです」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
さっきよりも大きいため息が僕に対して吐かれた。
「……記念日」
「…記念日?」
「そ、ほんと今日呼んどいてよかった…記念日よ記念日。記憶が無いから分からないかもしれないけど、カレンダーに書いてあったりしなかった??」
…そういえば、携帯のカレンダー機能に記念日らしい言葉が書いてあった気が…
僕は携帯を取りだし、カレンダーを開いてみると。
そこには記念日の文字がくっきりと…
記念日は2日
そう、明日である。
「…ありました」
「ほらー」
「すみません…」
「まぁ…忘れてるって思って呼んだんだけどさ」
「はい…」
鳴海さんが言うには、僕が記憶を失ってから冬華さんに何もあげていないことを察しての今日のお誘いだったそうだ。
鳴海さんと今日あっていなかったら、記念日なんて一切わからなかったはずだ。
本当にありがたい…
(カレンダー見る癖付けよ…何か過去の情報が残ってるかもしれない)
「あの子「春樹くん…過去の記憶がないってことは、今月の記念日は私から物あげるだけになるのかな…ちょっと寂しい。でも頑張るけどね!」って言ってのよ…んで、こうしちゃいられないって思って今日呼んだの。」
「なるほどです…。そっか記念日か…」
「…何かこれあげたいってものあるの?」
「…正直、わかんないです。」
彼女に感謝の気持ちでいっぱいだし
記念日なら尚更何かをあげたい。
でも…冬華さんの好みは正直はっきり掴めてないのである。
「…とりあえず、なにかあげてみて」
「あ、はい」
「マスター!紙とペン貸してー!」
「なるちゃんまってー、今コーヒーと一緒に持ってくからー」
マスターが紙とペンを貸してくれ、僕はその紙にあげるものを一通り上げてみた。
しかし…
「…あんた、センスどこに置いてきたの
よ」
「…すみません」
圧倒的センスの悪さが目立ってしまったのである。
僕がノートに書出したプレゼントは
・洗剤
・バスボム
・ハンドクリーム
・生活用品系
「あんた彼女を主婦だとかなにかだと思ってる!?」
「思ってないです!」
「ならなんでこんなラインナップになるの!?」
「だってわかんないんですもん!」
「記憶と一緒にセンスもどっか飛んでっちゃったみたいね…ほんと…」
「…」
僕なりに頑張って考えたのにな…
ここまで言われると正直悲しい…
やれやれ…と、僕の話を聞いた鳴海さんはお手上げ状態かのような反応をする。
しかし
「…あ、てか、指輪つけてないの?」
「指輪?」
鳴海さんは僕の手に何もついていないことに疑問を持ったのか、突然指輪の有無を聞いてきた。
「え、つけてないの!?!?」
バンッと机を叩きながら立ち上がる鳴海さん。
「え、あ、はい…」
「…はァァァァァァァァァァァァァ」
鳴海さんはこれまでに見た事ないほどのため息を吐いた。
「…プレゼント決定ね」
「え?」
「あんたが記念日に渡すのはペアリングよ」
「…え??」
こうして僕のプレゼントが決定した。
しかし…
「確かにペアリングをつけてなかったことはわかりました…。でも、新しく買う必要あるんですか??」
「当たりまえよ」
「…当たり前なんですか?」
「考えてみてよ、忘れられたリングを突然付け始めたとしても、それは私たちの記念のものだからって思ってつけてると思われると思う?普通なら意味とかもわかんないでオシャレでつけてるって思うわよ…」
「…ふむ」
忘れられたペアリング
確かに、冬華さんの手を見ると必ず薬指にリングがついていた。
あれはペアリングだったのか…
鳴海さんも気づいたほどだ、きっと僕もずっとつけていたのだろう。
それを忘れていたのだから、冬華さんは僕の手を見る度になにか感じてたのかもしれない…
そう考えると心がいたい。
「冬華から聞いてるけど、新しく関係をスタートするって春樹くんが言ったんでしょ?」
「…はい」
「なら、尚更新しいのあげた方がいいと思うのだけど…」
「…確かにそう…ですね」
「理解が早いってのは変わってないのね…よかった。それじゃ、コーヒー飲んで買い に行くわよ。記念日は明日なんだから」
「…はい!」
鳴海さんは自分だけじゃなくて、周りの人のことよく見てるんだな…
お姉さん肌っていうか、頼りになるっていうか…
正直、冬華さんよりしっかり者って言った印象がある。
昔も何回も助けられたんだろうな…
感謝しなきゃ…
僕は鳴海さんに言われた通り急いでコーヒーを飲み、アクセサリーショップに向かうのであった。
天気に恵まれた今日はゴールデンウィーク
5月1日
日差しが直接僕たちを照らし、少し肌寒いと感じていたあの時はなかったかのように、少し暑い。
ゴールデンウィークは羽をのばしのんびり過ごすもよし、友達や家族と旅行に行くのもあり。とても最高の連休と言えるだろう
そんなゴールデンウィーク
僕は何をするかと言うと…
「…鳴海さん?ですか?」
僕は懐かしい雰囲気を漂わせる、オーバーオールを着たポニーテールの似合う女の人に話しかけた。
「そ、お久しぶり…って言いたいけど、実際に顔を合わすのは記憶をなくしてからだと初めてだよね。」
やっぱり、鳴海さんだ…
僕は、こっそり鳴海さんと会っていた。
このことは冬華さんにも一秋にも伝えていない。もちろんノアにも秘密だ。
今日、何故鳴海さんと会っているのかというと…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「「春樹くん?ゴールデンウィーク中の5月1日って空いてる?」」
携帯から通知音が鳴り、画面を見るとそこには鳴海さんからのメッセージが送られてきていた。
鳴海さんは冬華さんから話はよく聞いていたものの、記憶をなくしてから実際にあったことはない。
分かっていることは、記憶を無くす前は仲が良かったこと。
そんなほとんど関係のなくなっていた鳴海さんから突然のメッセージが来たのだから、驚きでなんて返せばいいのか分からなくなってしまう。
ピコン
返す前に新しいメッセージが届く
「「空いてるなら、ちょっと話がしたいんだけど。大丈夫??あ、他言無用ね。冬華と一秋にも」」
…え、えぇ…正味何を話されるんだろうか。
鳴海さんとの記憶が無いこともあり、2人っきりで会って話すのは少し怖い。
しかし、逆にそれほどの仲の人に言えないことということもあり、好奇心も働く。
他言無用って…あの2人にさえ教えられないことってなんなんだろう
僕は好奇心にかられ
「空いてますよ」
そう答えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そんじゃ、とりあえずゆっくり話せる場所に行くわよー」
「分かりました」
僕は鳴海さんの言うがまま行動を共にした。
着いた場所は昭和の香り漂う喫茶店
少し裏路地を進んだところにこんな隠れ家みたいな喫茶店があるなんて…
ノアのお店だったここだったり、有名なTHEお店みたいなところ入ってない気がするな…
カランカラン
昔ながらのドアを開けた音が、とても心地いい
「マスター、今日も来てやったよー」
「おー、なるちゃんいらっしゃい…と、今日は春樹くんと二人なのかい?」
ドアの奥には白のオールバックの髪とメガネの特徴的な店主がいた。
このお店の雰囲気にとてもあっている。
「あ、えっと…」
「そ、2人でちょっと話がしたいから、いつものところじゃなくて奥の席座るよ」
「わかったよ、いつものでいいのかい?」
「おん、適当に持ってきて欲しいな」
鳴海さんは店主と話を聞く限りここは行きつけのお店なのだろう。
それに…春樹くんって言ってたし、僕のこと知ってるみたいだ。
この懐かしい昭和の感じも、ただ昭和の雰囲気が懐かしいのではなく、お店に来たことあるその失った記憶によるものだろう。
「そんじゃこっちきて」
「あ、はい」
鳴海さんの案内されたのは
窓際の端の席
ドアとカウンターから最も遠く、ゆっくり話が出来そうな場所である。
座った鳴海さんは窓のカーテンを閉めて、僕も前の席に座り、一息つく。
「よっこらしょ…今日来てくれてありがとね」
「あ、いえいえ、鳴海さんとも話してみたかったですし。」
「そう?ならよかった。正直記憶がなくなってから話さなくなったし避けられてるのかと思った。」
「いえいえ…そんなことないですよ…」
「…なんか、よそよそしい春樹くんってイメージないから新鮮…」
「え??」
僕の記憶失う前と今ってそんなに違うの??
記憶が無い分実感がない
「…変ですか?」
「んいや、面白いからいいのよ。根本は変わってないっぽいから全然大丈夫」
「ならよかったです…」
前の自分の性格、話し方、生活
どんなんだったのだろうか…
鳴海さんにも詳しく聞いてみよう
「…僕ってどんな人だったんです?」
「春樹くんー?そうだなー、一言で言うと異常な程のお人好しのお節介焼き、かな。」
「異常な程のお人好し…お節介焼き…」
「ま、過去の話は今度もっとゆっくり話せる時に詳しく話してあげるから。とりあえず今日は私の話を聞いて欲しいの。」
「あ、そうでしたね…。分かりました、お話聞かせてください。」
残念
僕のことを知れるいい機会だとおもったんだけどな…
でも今度聞けるならそれでいい
とりあえず今は、鳴海さんの話を聞こう
「えっとね…春樹くんって、冬華さんのこと好き?」
「え、…そりゃ好きです」
「まぁ、それは分かってたんだけど、記憶を失ってから何かプレゼントしたりした?」
「…いえ、ご飯奢ったくらいです」
「…何かあげる準備とかは?」
「…なにも」
「はぁぁぁぁぁぁ…………」
え、ええぇ
そんなでかいため息あからさまにします??
悲しいな…
「えっと…何か…」
「…カレンダー…見てないの?」
「…最近見てないです」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
さっきよりも大きいため息が僕に対して吐かれた。
「……記念日」
「…記念日?」
「そ、ほんと今日呼んどいてよかった…記念日よ記念日。記憶が無いから分からないかもしれないけど、カレンダーに書いてあったりしなかった??」
…そういえば、携帯のカレンダー機能に記念日らしい言葉が書いてあった気が…
僕は携帯を取りだし、カレンダーを開いてみると。
そこには記念日の文字がくっきりと…
記念日は2日
そう、明日である。
「…ありました」
「ほらー」
「すみません…」
「まぁ…忘れてるって思って呼んだんだけどさ」
「はい…」
鳴海さんが言うには、僕が記憶を失ってから冬華さんに何もあげていないことを察しての今日のお誘いだったそうだ。
鳴海さんと今日あっていなかったら、記念日なんて一切わからなかったはずだ。
本当にありがたい…
(カレンダー見る癖付けよ…何か過去の情報が残ってるかもしれない)
「あの子「春樹くん…過去の記憶がないってことは、今月の記念日は私から物あげるだけになるのかな…ちょっと寂しい。でも頑張るけどね!」って言ってのよ…んで、こうしちゃいられないって思って今日呼んだの。」
「なるほどです…。そっか記念日か…」
「…何かこれあげたいってものあるの?」
「…正直、わかんないです。」
彼女に感謝の気持ちでいっぱいだし
記念日なら尚更何かをあげたい。
でも…冬華さんの好みは正直はっきり掴めてないのである。
「…とりあえず、なにかあげてみて」
「あ、はい」
「マスター!紙とペン貸してー!」
「なるちゃんまってー、今コーヒーと一緒に持ってくからー」
マスターが紙とペンを貸してくれ、僕はその紙にあげるものを一通り上げてみた。
しかし…
「…あんた、センスどこに置いてきたの
よ」
「…すみません」
圧倒的センスの悪さが目立ってしまったのである。
僕がノートに書出したプレゼントは
・洗剤
・バスボム
・ハンドクリーム
・生活用品系
「あんた彼女を主婦だとかなにかだと思ってる!?」
「思ってないです!」
「ならなんでこんなラインナップになるの!?」
「だってわかんないんですもん!」
「記憶と一緒にセンスもどっか飛んでっちゃったみたいね…ほんと…」
「…」
僕なりに頑張って考えたのにな…
ここまで言われると正直悲しい…
やれやれ…と、僕の話を聞いた鳴海さんはお手上げ状態かのような反応をする。
しかし
「…あ、てか、指輪つけてないの?」
「指輪?」
鳴海さんは僕の手に何もついていないことに疑問を持ったのか、突然指輪の有無を聞いてきた。
「え、つけてないの!?!?」
バンッと机を叩きながら立ち上がる鳴海さん。
「え、あ、はい…」
「…はァァァァァァァァァァァァァ」
鳴海さんはこれまでに見た事ないほどのため息を吐いた。
「…プレゼント決定ね」
「え?」
「あんたが記念日に渡すのはペアリングよ」
「…え??」
こうして僕のプレゼントが決定した。
しかし…
「確かにペアリングをつけてなかったことはわかりました…。でも、新しく買う必要あるんですか??」
「当たりまえよ」
「…当たり前なんですか?」
「考えてみてよ、忘れられたリングを突然付け始めたとしても、それは私たちの記念のものだからって思ってつけてると思われると思う?普通なら意味とかもわかんないでオシャレでつけてるって思うわよ…」
「…ふむ」
忘れられたペアリング
確かに、冬華さんの手を見ると必ず薬指にリングがついていた。
あれはペアリングだったのか…
鳴海さんも気づいたほどだ、きっと僕もずっとつけていたのだろう。
それを忘れていたのだから、冬華さんは僕の手を見る度になにか感じてたのかもしれない…
そう考えると心がいたい。
「冬華から聞いてるけど、新しく関係をスタートするって春樹くんが言ったんでしょ?」
「…はい」
「なら、尚更新しいのあげた方がいいと思うのだけど…」
「…確かにそう…ですね」
「理解が早いってのは変わってないのね…よかった。それじゃ、コーヒー飲んで買い に行くわよ。記念日は明日なんだから」
「…はい!」
鳴海さんは自分だけじゃなくて、周りの人のことよく見てるんだな…
お姉さん肌っていうか、頼りになるっていうか…
正直、冬華さんよりしっかり者って言った印象がある。
昔も何回も助けられたんだろうな…
感謝しなきゃ…
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