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第二章 生徒会編
『聖騎士』シエラとの模擬試合
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そして、心落ち着かないまま午前の授業を終えてお昼休みを過ごした後、私達はそれぞれの専用機に搭乗して演習場へやってきました。
私とシエラ様の模擬試合は学園中に告知され、今日は殆どの学科が昼から休講となりました。
ただ、『騎士科』の生徒達は特別授業という扱いで、こうして魔導機甲に搭乗して安全な距離から私達の模擬戦を観戦する形となりました。
その他の休講となっている生徒達は、学舎の大講堂に巨大な光魔導スクリーンが設けられた特設パブリックビューイング会場で模擬戦を観戦することができます。
それはさておき、一番重要な事はこの試合をハーティルティア様やリリス様も観戦するということです。
思った以上に大事になって、私の緊張はずっと最高潮のままです。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
ヴォンヴォンヴォンヴォン・・・・。
「・・・・・」
私は緊張に冷や汗をかきながら『メルティーナ』の操縦シートに跨っています。
そして、目の前に展開された光魔導スクリーンには、数百メートル先で相対するシエラ様が映っています。
遠くでぽつんと立つシエラ様はあまりにも小さく、『メルティーナ』に搭乗する私はいたたまれない気持ちになってしまいます。
私はスクリーンのシエラ様が映る部分を拡大表示しました。
そこに映るシエラ様は、私と違って嬉しそうな笑みを浮かべていました。
その時、レオン様からエーテル通信が入ってきました。
『アリア、これはあくまで模擬試合だ。あまり周りの視線を気にしないで、いつも通り戦えばいいからな。ここは広いし、シエラ様は武人だ。滅多な事にはならないよ』
「はい・・・正直緊張しますが、頑張ります」
『お義姉さま!どうかお怪我なさらぬように!』
「ありがとうございます。マリア様」
『ああ、まさか人工女神と『聖騎士』様の試合が観れるなんて!!いったい幾らお支払したら宜しいのですか!?』
エカテリーナは相変わらずでした。
『私達も応援しているから・・がんばって!!』
「ありがとう、ユイちゃん!」
そして、私は再びシエラ様へと目を向けました。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
『あの・・・本当にシエラ様は・・そのままで大丈夫なのですか?』
私はおずおずと拡声魔導越しに問いかけました。
因みに、シエラ様の身長は百六十センチ程です。
それに対して『メルティーナ』の全高は十七メートル以上です。
傍から見れば、どう考えても生身の人間を嬲ろうとする画にしか見えません。
「もちろんです。これはあくまで模擬試合。『聖斧レガリア』を使うまでもありませんから、私は素手で」
そう言いながら、シエラ様はファイティングポーズをとりました。
『いえ、そういう意味ではないのですが・・・』
見た目がスレンダー美少女で生身のシエラ様と戦うのはどうしても躊躇してしまいます。
そのとき、クローティアさんから通信が入って来ました。
『アリアさん、決してシエラ様の愛らしいお姿に騙されてはいけないわよ!あの御方は『邪神デスティウルス』に生身で挑んで討伐された武人であらせられるのよ!!本気でかかりなさい!』
『わ・・わかりました!!』
ギウゥゥゥン・・・。
そして、私もファイティングポーズをとります。
『両者準備はよろしいでしょうか・・!』
ジーク教官の声にシエラ様と私は静かに頷きました。
『では定刻となりましたので、これより『神聖リーフィア神帝国』の『聖騎士』シエラ様と『イルティア騎士貴族学園』の『騎士科』二年アリア嬢の模擬試合を開始します』
『制限時間は十五分、どちらかが戦闘不能になった時点で試合終了です。それでは、カウントゼロで試合を始めます』
『五・・・四・・・三・・・二・・・』
ジーク教官のカウントが進んでいる時、私はシエラ様がすっと目を細めて身に着けている『神聖魔導甲冑』を激しく光り輝かせているのを目の当たりにしました。
『一・・・始め!!』
ドゴォォォォォォオン!!!!
『う“!?』
カウントゼロの瞬間、私の身体に凄まじい衝撃が走りました。
ガァァァァァン・・・!
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
ヴォンヴォンヴォンヴォン・・・。
「・・っ痛い・・はぁ・・はぁ・・・一体何が起こったんですか・・!?」
私は衝撃で操縦シートに打ち付けてしまった胸をさすりながらひとりごちました。
そして、私が光魔導スクリーンに目を向けると、そこには青空が一面に映っていました。
「!?」
つまり、『メルティーナ』は今、仰向けに倒れているということです。
『メルティーナ』のコクピットは、機体が受けた衝撃を『極大防御魔導』の効果によって緩和する機能が備わっています。
また、球体状のコクピット内にある操縦シートは『メルティーナ』の姿勢に関わらず、常に水平を保つようになっています。
その為、私は『メルティーナ』が転倒したという事実に気づかなかったのです。
ギウゥゥン・・・。
私は素早く『メルティーナ』を起こします。
もくもくと立ち上がる土煙の向こう側数百メートル先には、振りぬいた足を優雅に下ろすシエラ様の姿が映っていました。
つまり、カウントゼロの瞬間、シエラ様は『メルティーナ』の『極大防御魔導』で殺しきれない程の衝撃を与える蹴りを放ったということになります。
『・・・一体何が起こったんだ!?』
『お義姉様!?』
『いつのまにか『メルティーナ』が吹き飛んでいますわ!!?』
『あのクレーター・・・もしかしてシエラ様が・・・!?』
シエラ様が放った蹴りがあまりに速く、視認できなかった全員がただただ呆然としていました。
そして、シエラ様が再びファイティングポーズをとりました。
『アリアさん・・遠慮はいりませんよ?全力でかかってください』
『もちろん、魔導も使って結構です。前みたいに演習場を焼き尽くす気持ちで挑んでください』
『・・・でないと、お相手にもなりませんよ?』
そう言いながら、シエラ様は天使のような微笑みを向けました。
私とシエラ様の模擬試合は学園中に告知され、今日は殆どの学科が昼から休講となりました。
ただ、『騎士科』の生徒達は特別授業という扱いで、こうして魔導機甲に搭乗して安全な距離から私達の模擬戦を観戦する形となりました。
その他の休講となっている生徒達は、学舎の大講堂に巨大な光魔導スクリーンが設けられた特設パブリックビューイング会場で模擬戦を観戦することができます。
それはさておき、一番重要な事はこの試合をハーティルティア様やリリス様も観戦するということです。
思った以上に大事になって、私の緊張はずっと最高潮のままです。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
ヴォンヴォンヴォンヴォン・・・・。
「・・・・・」
私は緊張に冷や汗をかきながら『メルティーナ』の操縦シートに跨っています。
そして、目の前に展開された光魔導スクリーンには、数百メートル先で相対するシエラ様が映っています。
遠くでぽつんと立つシエラ様はあまりにも小さく、『メルティーナ』に搭乗する私はいたたまれない気持ちになってしまいます。
私はスクリーンのシエラ様が映る部分を拡大表示しました。
そこに映るシエラ様は、私と違って嬉しそうな笑みを浮かべていました。
その時、レオン様からエーテル通信が入ってきました。
『アリア、これはあくまで模擬試合だ。あまり周りの視線を気にしないで、いつも通り戦えばいいからな。ここは広いし、シエラ様は武人だ。滅多な事にはならないよ』
「はい・・・正直緊張しますが、頑張ります」
『お義姉さま!どうかお怪我なさらぬように!』
「ありがとうございます。マリア様」
『ああ、まさか人工女神と『聖騎士』様の試合が観れるなんて!!いったい幾らお支払したら宜しいのですか!?』
エカテリーナは相変わらずでした。
『私達も応援しているから・・がんばって!!』
「ありがとう、ユイちゃん!」
そして、私は再びシエラ様へと目を向けました。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
『あの・・・本当にシエラ様は・・そのままで大丈夫なのですか?』
私はおずおずと拡声魔導越しに問いかけました。
因みに、シエラ様の身長は百六十センチ程です。
それに対して『メルティーナ』の全高は十七メートル以上です。
傍から見れば、どう考えても生身の人間を嬲ろうとする画にしか見えません。
「もちろんです。これはあくまで模擬試合。『聖斧レガリア』を使うまでもありませんから、私は素手で」
そう言いながら、シエラ様はファイティングポーズをとりました。
『いえ、そういう意味ではないのですが・・・』
見た目がスレンダー美少女で生身のシエラ様と戦うのはどうしても躊躇してしまいます。
そのとき、クローティアさんから通信が入って来ました。
『アリアさん、決してシエラ様の愛らしいお姿に騙されてはいけないわよ!あの御方は『邪神デスティウルス』に生身で挑んで討伐された武人であらせられるのよ!!本気でかかりなさい!』
『わ・・わかりました!!』
ギウゥゥゥン・・・。
そして、私もファイティングポーズをとります。
『両者準備はよろしいでしょうか・・!』
ジーク教官の声にシエラ様と私は静かに頷きました。
『では定刻となりましたので、これより『神聖リーフィア神帝国』の『聖騎士』シエラ様と『イルティア騎士貴族学園』の『騎士科』二年アリア嬢の模擬試合を開始します』
『制限時間は十五分、どちらかが戦闘不能になった時点で試合終了です。それでは、カウントゼロで試合を始めます』
『五・・・四・・・三・・・二・・・』
ジーク教官のカウントが進んでいる時、私はシエラ様がすっと目を細めて身に着けている『神聖魔導甲冑』を激しく光り輝かせているのを目の当たりにしました。
『一・・・始め!!』
ドゴォォォォォォオン!!!!
『う“!?』
カウントゼロの瞬間、私の身体に凄まじい衝撃が走りました。
ガァァァァァン・・・!
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
ヴォンヴォンヴォンヴォン・・・。
「・・っ痛い・・はぁ・・はぁ・・・一体何が起こったんですか・・!?」
私は衝撃で操縦シートに打ち付けてしまった胸をさすりながらひとりごちました。
そして、私が光魔導スクリーンに目を向けると、そこには青空が一面に映っていました。
「!?」
つまり、『メルティーナ』は今、仰向けに倒れているということです。
『メルティーナ』のコクピットは、機体が受けた衝撃を『極大防御魔導』の効果によって緩和する機能が備わっています。
また、球体状のコクピット内にある操縦シートは『メルティーナ』の姿勢に関わらず、常に水平を保つようになっています。
その為、私は『メルティーナ』が転倒したという事実に気づかなかったのです。
ギウゥゥン・・・。
私は素早く『メルティーナ』を起こします。
もくもくと立ち上がる土煙の向こう側数百メートル先には、振りぬいた足を優雅に下ろすシエラ様の姿が映っていました。
つまり、カウントゼロの瞬間、シエラ様は『メルティーナ』の『極大防御魔導』で殺しきれない程の衝撃を与える蹴りを放ったということになります。
『・・・一体何が起こったんだ!?』
『お義姉様!?』
『いつのまにか『メルティーナ』が吹き飛んでいますわ!!?』
『あのクレーター・・・もしかしてシエラ様が・・・!?』
シエラ様が放った蹴りがあまりに速く、視認できなかった全員がただただ呆然としていました。
そして、シエラ様が再びファイティングポーズをとりました。
『アリアさん・・遠慮はいりませんよ?全力でかかってください』
『もちろん、魔導も使って結構です。前みたいに演習場を焼き尽くす気持ちで挑んでください』
『・・・でないと、お相手にもなりませんよ?』
そう言いながら、シエラ様は天使のような微笑みを向けました。
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