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第二章 魔導帝国オルテアガ編
白と黒 〜クラリス視点〜
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「っ!貴様!女神ハーティルティア!貴様も蘇っていたのか!」
女神化したハーティを見て、ナラトスは初めて動揺した様子を見せた。
「っく!まあいい。ならば貴様さえ滅ぼせば私の計画を邪魔する・・」
「はあぁぁぁ!」
キィィィィン!スビュウウウウン!!
「なに!?」
シエラの事で完全に頭に来ていたハーティは、ナラトスの台詞などお構いなしに魔光線ともいえる高出力の魔弾を放った。
因みに、ナラトスは浮遊していた為にハーティよりも高い位置にいた。
なので、魔弾を空に向けて放てる絶好のチャンスであったということで、ハーティは躊躇なく攻撃したのであった。
もし、頭に血が上って手加減できないまま地上に向けて魔弾を放ったら、帝都が焦土となるのは想像に容易い。
ナラトスは咄嗟にその魔弾を回避した為、そのまま魔弾の光条は射線周囲の雲を吹き飛ばしながら遙か上空の彼方へと消えていった。
『ナラトス様!!おのれ!!』
ナラトスの危機を察知した二アールの『メルティーナ』はハーティに向かって攻撃しようとする。
キィィィィン!
『そうはさせないわ!』
バァァァン!
その時、宮殿に到着したクラリスが駆る『プラタナ』が『メルティーナ』を殴りつけた。
イィィン!ドドドドドン!!
不意打ちを食らった『メルティーナ』は地面に向かって吹き飛ばされた。
そして、墜落した衝撃で落下地点の家屋を次々薙ぎ倒しながら、数百メートルにわたって地面を抉っていった。
『待たせたわね!ハーティ!ってあなたその格好、見せびらかして大丈夫なの!?』
「もうそんなこと構ってられないわ!それよりクラリス!あの『黒い魔導機甲』の胸部にはシエラちゃんが捕われているの!気をつけて!」
「それだけじゃ無いわ、帝都で暴れているゴーレムにも獣人たちが埋め込まれているのよ!」
『なんですって!?』
『プラタナ』に搭乗しているクラリスの表情は窺えないが、拡声魔導越しに聞こえる声からは動揺が感じられた。
「おのれ!!ハーティルティアァァ!」
ハーティの魔弾を回避したナラトスは、お返しと言わんばかりに魔弾の雨を降らせた。
「神技!『アブソリュート・フィールド』!」
しかし、ハーティが咄嗟に発動した極大防御魔導により、それらは全て弾かれた。
ドガアアアン!
ダダダアアン!
弾かれた魔弾があちこちに反射されて都市部に着弾したことにより、宮殿の周囲には多数のクレーターが出来た。
『うわぁ・・帝都民の避難が完了してますように』
クラリスはただ巻き込まれた人がいない事を願った。
「はぁぁぁぁ!」
魔弾を防御したハーティは謁見の間の床を沈ませながらナラトスへと飛来し、渾身の力で殴りつけた。
「ぐっ!」
バァァァン!
それをナラトスは両腕をクロスしてガードする。
「ぐぁぁぁ!」
キィィィィン!
バーン!
バーン!
バーン!
ドガアアアン!
しかしハーティの猛烈な打撃の衝撃を殺しきれなかったナラトスは、そのまま背後の建物を次々と薙ぎ倒しながら吹き飛ばされて、帝都外周壁を越えたところまで飛ばされていった。
「おーい!クラリス!『邪神ナラトス』は私が相手するわ!あなたは『黒い魔導機甲』をお願い!くれぐれもシエラちゃんを傷つけないで!」
『あー!もう!耳が割れる!だから!普通に喋ってもピアスで聞こえるってば!!・・ったく!わかったわよ!こっちは任せて』
「頼むわね!」
ドォン!
ハーティはそう言うと、ナラトスが吹き飛んで行った方へと飛んで行った。
『まあ、たしかにあんなのにここでガチバトルされたら帝都がいくつあっても足りないわ』
『陛下、『メルティーナ』はあたしが何とかします。そこはいつ崩れてもおかしくありません。安全なところへ避難してください』
「こんな人智を超えた戦いの舞台で、一体どこに安全な場所があるというのかね・・・」
クウォリアスはそう言葉を溢しながら項垂れた。
そして、皇帝はハーティが先ほどまでいた場所を惚けたように眺めていた。
「なんと・・美しい女性なのだ・・・」
「神など、存在しないと思っていたのだがな・・」
皇帝の言葉を聞いたクウォリアスは、耳を疑う様子で驚いた。
「なんと、髪色に似合わず『氷の皇帝』と言われる程、どのような女性にも興味がないように冷たくあしらってきたお方がそのような事をおっしゃるとは・・」
そんな会話を繰り広げていた時、体制を立て直して来た『メルティーナ』が『プラタナ』へと拳を振りかぶりながら飛来した。
『クラリスゥゥゥ!!』
ダァァァン!
しかし、その打撃をクラリスは『プラタナ』の掌で受け止めた。
そのまま、二機は互いの両手を握り合いながら力比べのような状態になる。
『あなたがこんなことをするなんて、正直見損なったわ』
『うるさい!うるさい!うるさい!あんたのそう言った態度が昔から気に食わなかったのよ!』
そして、再び『メルティーナ』が『プラタナ』を殴りつける。
『プラタナ』はそれを自機の腕部で受け流すと、後退して『メルティーナ』から距離を取る。
『あんたは昔からそう!私が欲しいものを何もかもすました顔で手に入れて来た!』
『私の事をいつも見下して!そう言う態度が許せなかった!』
ゴォォォ!
そう言うと『メルティーナ』は背部から白銀色に輝く光の粒子を放出して『プラタナ』に迫って、そのまま空中で回し蹴りを放った。
ガァァン!
『プラタナ』はそれを再びガードしていた。
『あたしはそんな気持ちは全く無かったわ!』
『うるさい!今度こそ!私の方が優れていると証明してみせる!私とこの『メルティーナ』で!!』
ヴヴヴヴヴ・・・。
「っく!このままでは埒があかないわね・・仕方ない・・シエラちゃんが心配だけどこうなったら『リデューシングソード』を使うしかないか・・・」
クラリスはコクピットで光魔導スクリーンに映る『メルティーナ』を眺めながら呟いた。
ピピッ!
「・・残念だけど、あなたの夢は叶わないわ。『リデューシングソード』!」
クラリスはコンソールを操作すると、『プラタナ』の背部に収まるブレードを抜刀して構えた。
『はぁぁぁ!』
そして、掛け声と共に『メルティーナ』の腰部目掛けて横薙ぎに斬りつけた。
確実に命中する軌道を見て、クラリスは勝利を確信した。
『舐めるなああああ!』
ガギィィン!
『どういうこと!?』
クラリスは自機が放った剣戟に通常は感じることはない手応えを操縦レバー越しに感じて目を見開いた。
気づけば、『メルティーナ』は『プラタナ』の剣戟を、自機が携えた剣によって受け止めていた。
『馬鹿な!?『還元』の魔導は接触したあらゆる物質をエーテルに還元するはず・・』
ジジジジュウ!!
お互いの剣が交わる部分からは、激しい白銀色の火花のようなものが散っていた。
そのまま二機は頭部を寄せ合いながら鍔迫り合いを続けていた。
『ふん、あんただって同等の魔導がぶつかりあえば、力を相殺することぐらい知っているでしょう?』
そう言いながら『メルティーナ』は鍔迫り合いをした状態で『プラタナ』へと蹴りを放った。
ダァァァン!!
『っく!』
その衝撃で再び二機は距離を取る形となった。
ゴゥゥゥン!
そして、『メルティーナ』は再び剣を両腕で構えた。
『つまり・・『還元』の魔導を付与できるのは何もあんただけじゃないってことよ!』
『メルティーナ』が構える剣の刃からは、その言葉を裏付けるように白銀色の光が輝いていた。
女神化したハーティを見て、ナラトスは初めて動揺した様子を見せた。
「っく!まあいい。ならば貴様さえ滅ぼせば私の計画を邪魔する・・」
「はあぁぁぁ!」
キィィィィン!スビュウウウウン!!
「なに!?」
シエラの事で完全に頭に来ていたハーティは、ナラトスの台詞などお構いなしに魔光線ともいえる高出力の魔弾を放った。
因みに、ナラトスは浮遊していた為にハーティよりも高い位置にいた。
なので、魔弾を空に向けて放てる絶好のチャンスであったということで、ハーティは躊躇なく攻撃したのであった。
もし、頭に血が上って手加減できないまま地上に向けて魔弾を放ったら、帝都が焦土となるのは想像に容易い。
ナラトスは咄嗟にその魔弾を回避した為、そのまま魔弾の光条は射線周囲の雲を吹き飛ばしながら遙か上空の彼方へと消えていった。
『ナラトス様!!おのれ!!』
ナラトスの危機を察知した二アールの『メルティーナ』はハーティに向かって攻撃しようとする。
キィィィィン!
『そうはさせないわ!』
バァァァン!
その時、宮殿に到着したクラリスが駆る『プラタナ』が『メルティーナ』を殴りつけた。
イィィン!ドドドドドン!!
不意打ちを食らった『メルティーナ』は地面に向かって吹き飛ばされた。
そして、墜落した衝撃で落下地点の家屋を次々薙ぎ倒しながら、数百メートルにわたって地面を抉っていった。
『待たせたわね!ハーティ!ってあなたその格好、見せびらかして大丈夫なの!?』
「もうそんなこと構ってられないわ!それよりクラリス!あの『黒い魔導機甲』の胸部にはシエラちゃんが捕われているの!気をつけて!」
「それだけじゃ無いわ、帝都で暴れているゴーレムにも獣人たちが埋め込まれているのよ!」
『なんですって!?』
『プラタナ』に搭乗しているクラリスの表情は窺えないが、拡声魔導越しに聞こえる声からは動揺が感じられた。
「おのれ!!ハーティルティアァァ!」
ハーティの魔弾を回避したナラトスは、お返しと言わんばかりに魔弾の雨を降らせた。
「神技!『アブソリュート・フィールド』!」
しかし、ハーティが咄嗟に発動した極大防御魔導により、それらは全て弾かれた。
ドガアアアン!
ダダダアアン!
弾かれた魔弾があちこちに反射されて都市部に着弾したことにより、宮殿の周囲には多数のクレーターが出来た。
『うわぁ・・帝都民の避難が完了してますように』
クラリスはただ巻き込まれた人がいない事を願った。
「はぁぁぁぁ!」
魔弾を防御したハーティは謁見の間の床を沈ませながらナラトスへと飛来し、渾身の力で殴りつけた。
「ぐっ!」
バァァァン!
それをナラトスは両腕をクロスしてガードする。
「ぐぁぁぁ!」
キィィィィン!
バーン!
バーン!
バーン!
ドガアアアン!
しかしハーティの猛烈な打撃の衝撃を殺しきれなかったナラトスは、そのまま背後の建物を次々と薙ぎ倒しながら吹き飛ばされて、帝都外周壁を越えたところまで飛ばされていった。
「おーい!クラリス!『邪神ナラトス』は私が相手するわ!あなたは『黒い魔導機甲』をお願い!くれぐれもシエラちゃんを傷つけないで!」
『あー!もう!耳が割れる!だから!普通に喋ってもピアスで聞こえるってば!!・・ったく!わかったわよ!こっちは任せて』
「頼むわね!」
ドォン!
ハーティはそう言うと、ナラトスが吹き飛んで行った方へと飛んで行った。
『まあ、たしかにあんなのにここでガチバトルされたら帝都がいくつあっても足りないわ』
『陛下、『メルティーナ』はあたしが何とかします。そこはいつ崩れてもおかしくありません。安全なところへ避難してください』
「こんな人智を超えた戦いの舞台で、一体どこに安全な場所があるというのかね・・・」
クウォリアスはそう言葉を溢しながら項垂れた。
そして、皇帝はハーティが先ほどまでいた場所を惚けたように眺めていた。
「なんと・・美しい女性なのだ・・・」
「神など、存在しないと思っていたのだがな・・」
皇帝の言葉を聞いたクウォリアスは、耳を疑う様子で驚いた。
「なんと、髪色に似合わず『氷の皇帝』と言われる程、どのような女性にも興味がないように冷たくあしらってきたお方がそのような事をおっしゃるとは・・」
そんな会話を繰り広げていた時、体制を立て直して来た『メルティーナ』が『プラタナ』へと拳を振りかぶりながら飛来した。
『クラリスゥゥゥ!!』
ダァァァン!
しかし、その打撃をクラリスは『プラタナ』の掌で受け止めた。
そのまま、二機は互いの両手を握り合いながら力比べのような状態になる。
『あなたがこんなことをするなんて、正直見損なったわ』
『うるさい!うるさい!うるさい!あんたのそう言った態度が昔から気に食わなかったのよ!』
そして、再び『メルティーナ』が『プラタナ』を殴りつける。
『プラタナ』はそれを自機の腕部で受け流すと、後退して『メルティーナ』から距離を取る。
『あんたは昔からそう!私が欲しいものを何もかもすました顔で手に入れて来た!』
『私の事をいつも見下して!そう言う態度が許せなかった!』
ゴォォォ!
そう言うと『メルティーナ』は背部から白銀色に輝く光の粒子を放出して『プラタナ』に迫って、そのまま空中で回し蹴りを放った。
ガァァン!
『プラタナ』はそれを再びガードしていた。
『あたしはそんな気持ちは全く無かったわ!』
『うるさい!今度こそ!私の方が優れていると証明してみせる!私とこの『メルティーナ』で!!』
ヴヴヴヴヴ・・・。
「っく!このままでは埒があかないわね・・仕方ない・・シエラちゃんが心配だけどこうなったら『リデューシングソード』を使うしかないか・・・」
クラリスはコクピットで光魔導スクリーンに映る『メルティーナ』を眺めながら呟いた。
ピピッ!
「・・残念だけど、あなたの夢は叶わないわ。『リデューシングソード』!」
クラリスはコンソールを操作すると、『プラタナ』の背部に収まるブレードを抜刀して構えた。
『はぁぁぁ!』
そして、掛け声と共に『メルティーナ』の腰部目掛けて横薙ぎに斬りつけた。
確実に命中する軌道を見て、クラリスは勝利を確信した。
『舐めるなああああ!』
ガギィィン!
『どういうこと!?』
クラリスは自機が放った剣戟に通常は感じることはない手応えを操縦レバー越しに感じて目を見開いた。
気づけば、『メルティーナ』は『プラタナ』の剣戟を、自機が携えた剣によって受け止めていた。
『馬鹿な!?『還元』の魔導は接触したあらゆる物質をエーテルに還元するはず・・』
ジジジジュウ!!
お互いの剣が交わる部分からは、激しい白銀色の火花のようなものが散っていた。
そのまま二機は頭部を寄せ合いながら鍔迫り合いを続けていた。
『ふん、あんただって同等の魔導がぶつかりあえば、力を相殺することぐらい知っているでしょう?』
そう言いながら『メルティーナ』は鍔迫り合いをした状態で『プラタナ』へと蹴りを放った。
ダァァァン!!
『っく!』
その衝撃で再び二機は距離を取る形となった。
ゴゥゥゥン!
そして、『メルティーナ』は再び剣を両腕で構えた。
『つまり・・『還元』の魔導を付与できるのは何もあんただけじゃないってことよ!』
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