47 / 47
47.繋がる
しおりを挟む
「んっ……ぁ……ユリウス」
口付けて、服を脱いで、産まれたままの姿になっても、指輪はお互い、そのままつけている。その事実が、私のレオンだと実感させる。
レオンが私を無理なく受け入れることができるように、今までじっくりほぐしてきた。レオンも自分でやっていたようだが、私もやりたかったのだ。初めて触った時も柔らかかったが、今はもっと柔らかい。
「もう……っ……良いから……挿れて」
レオンの甘い声に煽られ、私のをレオンに挿れる。
「ぅあっ……」
「っ……ちゃんと息して」
レオンのそこは、十分ほぐしたからか、思っていたよりも、すんなりと受け入れた。身体を慣らすために、動くのはもう少し後にしよう。
レオンの爪が、私の背中に食い込んで、少し痛みを感じる。それが不思議と心地良い。私の爪はというと、普段から手入れをするようになったため、レオンを傷付けることはない。
「動いて良いか?」
「ああ……あっ……んっあ」
こうして私たちは、心も身体も繋がった。
「腰が痛い……」
「すまない……がっつきすぎた」
「私も望んだことだから、謝らなくて良い……一晩寝れば治る」
横になって向かい合いながら、せめてと思い、レオンの腰をさする。優しくするつもりだったが、念願の行為だったため、途中から抑えられなかった。
「そういえば、手のマークは?」
「ああ……忘れてた」
私も今思い出した。レオンと繋がるのに夢中で、マークのことを忘れていた。案外、目に入らないものなのだな。
レオンは自分で手のマークを見た後、私にも見せてくれた。
「変わってないな」
レオンの手の甲のマークは、見覚えのある、果実のマークのままだった。
「ああ……やはり、挿れる側の方しか、想定されていなかったのだろう」
「だな」
レオンは、壁の時計に目をやった。時計はこの部屋に無かったため、持ち込んだ物である。
「そろそろ戻らないと……」
「もうそんな時間か……」
「従者による私の捜索が始まってしまうな……ま、良いか」
「良くはないな……どこに行っていたと聞かれたら、どうするつもりだ?」
「……適当に答えるよ」
「とりあえず、服を着よう」
このままでは、またしてしまいそうだ。ベッドの下に落ちている服を拾い、とりあえず下を履いた後、レオンの服も拾って渡した。
お互い、服を着終わってベッドに並んで座る。私はレオンの手を取り、指輪が、はまっている指を撫でた。
「指輪を買って良かった……想いを伝え合ったあの日。シオンから、ダリアスに指輪のパンフレットを渡すよう頼まれてな……それで私も、レオンとお揃いの指輪が欲しいと思ったんだ……」
「ありがとう。ユリウスと恋人になれたと、物で実感できるとは思っていなかった……恋人になれただけでも幸せなのにな……」
レオンの言う通りだ。この想いが叶うことなんて無いと思っていた。レオンが近くにいる女性をそのままにしておくようになったのを見てから、その思いはもっと増した。だが、こうして誤解を解き合い、想いを交わし合い、認めていただき、触れ合い、愛し合う幸せを実感した。
堂々と愛し合う者同士として歩ける日が来るかは分からないが、今のままでも充分なのだと思っている。
「レオン」
「ん?」
「愛してる」
「私も、ユリウスを愛しているよ」
顔を寄せ合い、口付けをした。
口付けて、服を脱いで、産まれたままの姿になっても、指輪はお互い、そのままつけている。その事実が、私のレオンだと実感させる。
レオンが私を無理なく受け入れることができるように、今までじっくりほぐしてきた。レオンも自分でやっていたようだが、私もやりたかったのだ。初めて触った時も柔らかかったが、今はもっと柔らかい。
「もう……っ……良いから……挿れて」
レオンの甘い声に煽られ、私のをレオンに挿れる。
「ぅあっ……」
「っ……ちゃんと息して」
レオンのそこは、十分ほぐしたからか、思っていたよりも、すんなりと受け入れた。身体を慣らすために、動くのはもう少し後にしよう。
レオンの爪が、私の背中に食い込んで、少し痛みを感じる。それが不思議と心地良い。私の爪はというと、普段から手入れをするようになったため、レオンを傷付けることはない。
「動いて良いか?」
「ああ……あっ……んっあ」
こうして私たちは、心も身体も繋がった。
「腰が痛い……」
「すまない……がっつきすぎた」
「私も望んだことだから、謝らなくて良い……一晩寝れば治る」
横になって向かい合いながら、せめてと思い、レオンの腰をさする。優しくするつもりだったが、念願の行為だったため、途中から抑えられなかった。
「そういえば、手のマークは?」
「ああ……忘れてた」
私も今思い出した。レオンと繋がるのに夢中で、マークのことを忘れていた。案外、目に入らないものなのだな。
レオンは自分で手のマークを見た後、私にも見せてくれた。
「変わってないな」
レオンの手の甲のマークは、見覚えのある、果実のマークのままだった。
「ああ……やはり、挿れる側の方しか、想定されていなかったのだろう」
「だな」
レオンは、壁の時計に目をやった。時計はこの部屋に無かったため、持ち込んだ物である。
「そろそろ戻らないと……」
「もうそんな時間か……」
「従者による私の捜索が始まってしまうな……ま、良いか」
「良くはないな……どこに行っていたと聞かれたら、どうするつもりだ?」
「……適当に答えるよ」
「とりあえず、服を着よう」
このままでは、またしてしまいそうだ。ベッドの下に落ちている服を拾い、とりあえず下を履いた後、レオンの服も拾って渡した。
お互い、服を着終わってベッドに並んで座る。私はレオンの手を取り、指輪が、はまっている指を撫でた。
「指輪を買って良かった……想いを伝え合ったあの日。シオンから、ダリアスに指輪のパンフレットを渡すよう頼まれてな……それで私も、レオンとお揃いの指輪が欲しいと思ったんだ……」
「ありがとう。ユリウスと恋人になれたと、物で実感できるとは思っていなかった……恋人になれただけでも幸せなのにな……」
レオンの言う通りだ。この想いが叶うことなんて無いと思っていた。レオンが近くにいる女性をそのままにしておくようになったのを見てから、その思いはもっと増した。だが、こうして誤解を解き合い、想いを交わし合い、認めていただき、触れ合い、愛し合う幸せを実感した。
堂々と愛し合う者同士として歩ける日が来るかは分からないが、今のままでも充分なのだと思っている。
「レオン」
「ん?」
「愛してる」
「私も、ユリウスを愛しているよ」
顔を寄せ合い、口付けをした。
50
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
君の恋人
risashy
BL
朝賀千尋(あさか ちひろ)は一番の親友である茅野怜(かやの れい)に片思いをしていた。
伝えるつもりもなかった気持ちを思い余って告げてしまった朝賀。
もう終わりだ、友達でさえいられない、と思っていたのに、茅野は「付き合おう」と答えてくれて——。
不器用な二人がすれ違いながら心を通わせていくお話。
【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜
キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。
モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。
このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。
「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」
恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。
甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。
全8話。
失恋したと思ってたのになぜか失恋相手にプロポーズされた
胡桃めめこ
BL
俺が片思いしていた幼なじみ、セオドアが結婚するらしい。
失恋には新しい恋で解決!有休をとってハッテン場に行ったエレンは、隣に座ったランスロットに酒を飲みながら事情を全て話していた。すると、エレンの片思い相手であり、失恋相手でもあるセオドアがやってきて……?
「俺たち付き合ってたないだろ」
「……本気で言ってるのか?」
不器用すぎてアプローチしても気づかれなかった攻め×叶わない恋を諦めようと他の男抱かれようとした受け
※受けが酔っ払ってるシーンではひらがな表記や子供のような発言をします
【朗報】無能と蔑まれ追放された俺、実は「聖獣に愛されすぎる体質」でした ~最強の騎士団長が毎日モフモフを口実に抱きついてくるんだが?~
たら昆布
BL
鉄血の重執着ストーカー騎士団長×無自覚もふもふ(聖獣使い)な元雑用係
ルピナスの花束
キザキ ケイ
BL
王宮の片隅に立つ図書塔。そこに勤める司書のハロルドは、変わった能力を持っていることを隠して生活していた。
ある日、片想いをしていた騎士ルーファスから呼び出され、告白を受ける。本来なら嬉しいはずの出来事だが、ハロルドは能力によって「ルーファスが罰ゲームで自分に告白してきた」ということを知ってしまう。
想う相手に嘘の告白をされたことへの意趣返しとして、了承の返事をしたハロルドは、なぜかルーファスと本物の恋人同士になってしまい───。
色欲も時代には勝てないらしい
ちき
BL
前世で恋人だった運命の人に、今世では捨てられてしまった祐樹。前世で愛してくれた人は彼以外誰もいないのだから、今後僕を愛してくれる人は現れないだろう。その事を裏付けるように、その後付き合う人はみんな酷い人ばかりで…………。
攻めがクズでノンケです。
攻め・受け共に、以外とのキスや行為を仄めかす表現があります。
元クズ後溺愛×前世の記憶持ち
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる