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24.凋落の足音
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デイビッドの両親が到着したと聞いてからブリトニーは一番に風呂の準備を言いつけた。
(うんと綺麗にして、でも怪我人らしく包帯は必須ね)
リリスティーナが出て行ったからには自分がディーセル伯爵家の女主人になる日は近いと信じているブリトニーは手鏡を覗きながらソワソワとしていた。
「ねえ、どう思う? 少し顔色が良すぎるかしら」
「いえ、ちょうど良いと思います。すごくお綺麗ですがデイビッド様からの暴力に悲しんでおられる風に見えます」
「ならこれで良いわ。お父様達はまだかしら?」
「お帰りになられて結構経つのでそろそろではないでしょうか? アレックス様を連れてきておきますか?」
「えっ? あー、そうね。母親アピールは大事だわ」
ブリトニー専用メイドのホーリーがアレックスと乳母を連れて来た。アレックスはブリトニーがいるのに気がついて不安そうにしながらも乳母に連れられて部屋のソファに座り大人しく絵本を見はじめた。
「愛想の一つもないなんてほんと可愛くないわ」
「はじめまして、お父様とお母様。こんな格好で申し訳ありません」
少し悲しげな笑みを浮かべたブリトニーは俯き加減で上掛けを握りしめた。
「こちらこそ。デイビッドの事ごめんなさいね、痛かったでしょう?」
「はい、でもデイビッドはきっととても辛いことがあったんだろうって思ったので大丈夫です。私への誤解か八つ当たり? みたいな」
「ごめんね、ブリトニー。君は悪くない、2度とあんなことはしないと誓うから許してくれるかい?」
「勿論よ、叩いたデイビッドも辛かったでしょう?」
暴力を振るったデイビッドを気遣うブリトニーの優しさにジョーダンとライラは笑顔を浮かべた。
(ちゃんとした身分を与えてやりさえすればこの子なら大丈夫だ。すこしでも早くデイビッドと結婚させてやろう)
「あなた達の息子を紹介してくれる?」
「勿論です! アレックス、お母様のところにいらっしゃい」
ソファで乳母に抱きついていたアレックスは自分の名前が聞こえてぐずぐずと泣きはじめた。
「ほら、お父様が抱っこしてあげよう」
近づいて行ったデイビッドが抱き上げようとすると必死に乳母に抱きついていやいやをする。
「お母様の方が良いみたいね」
ライラの言葉にアレックスを抱えて立ち上がった乳母がベッドの近くに行ったがアレックスは益々泣きじゃくり腕の中で暴れた。
「申し訳ありません。お昼寝の時間が短すぎたのかもしれません」
「お父様、お母様。申し訳ありません」
「良いのよ。暫くはここに滞在するからすぐに慣れるでしょう。その間に女主人としての色々な事を教えてあげるわね」
(げっ? 滞在するの?)
「ベッドから出られそうなら夕食を一緒にどうかな?」
(こいつらとご飯なんてマナーとか)
「えっと、あのまだ歩くのは⋯⋯申し訳ありません」
「俺が抱いて食堂まで運んであげるよ。それなら大丈夫だよね」
「え、ええ」
ブリトニーの心の声が聞こえないデイビッド達は『また後で』と言って部屋を出て行った。
(暫く滞在? 女主人としての? 食事?)
「ねえ、私の部屋の貴重品。グズグズしてないでさっさと持ち出して換金してきてよ」
「お部屋には鍵が掛かっていて入れないんです。必要な物を取りに行く時も女中頭のフィンチが一緒にいて見張ってるし」
「女中頭なら脅せばいいじゃない。あの女は泥棒なんだからバラすって言えばいくらでも言うこと聞くはずよ。そのくらい頭使いなさいよ! このグズ! どんだけあんたに払ってるかわかってんの?」
「それとぉ、さっきのアレは何? 泣き叫んでみっともないったら。ちゃんと教育くらいしなさいよ! 無駄飯ばっか食ってんじゃないわ。あんたにも追い出された女とおんなじ虫入りのスープ食べさせるわよ!」
部屋の隅では逃げ遅れた乳母がコクコクと頷き怯えるアレックスを抱きしめていた。
ジョーダンは翌日、昔知り合いから聞いた弁護士を訪ねて離婚訴訟の手続きを依頼しようとした。
「いやあ、今手一杯でして。申し訳ありません」
「そんなに? ここは王都で一番弁護士の登録数が多いと聞いていたが?」
「少し前に大きな案件を受けてしまいまして、弁護士も調査員も休日返上で走り回ってるんです」
「そうか、では別の弁護士事務所を紹介してもらえないか?」
「うーん、ないわけではないんですが。責任持ってご紹介できるところと言うとねえ」
「仕方ない。出直すとするか」
依頼を受け付けてもらえず別の事務所も紹介してもらえなかったジョーダンは不満げな顔で事務所を後にした。
「さっきの⋯⋯依頼人ですか?」
「ん? あー、まあな。依頼人と言うか歩く地雷?」
「なんですかそれは」
「デイビッド・ディーセル伯爵が離婚訴訟したいってさ。お前、やる?」
「げっ! やるわけないじゃないですか。負けて身包み剥がされるだけでしょ」
「だろ? やっこさん、社交界で流れてる話とか知らんのだろうな。たとえ魔女でもありゃあないわ」
セバスがジョーダンの指示でオーエン伯爵家に面会の依頼をする為に出した手紙の返事が届いた。
「お返事をいただきました。お仕事の関係で暫く時間が取れないそうです」
「そうか。弁護士も忙しいと言ってるし、オーエン伯爵は法務大臣補佐官だよな。こりゃ王宮で問題でも起きたのかもしれん。タイミングが悪すぎるな。
どうするか⋯⋯このまま放っておくのも腹立たしいし」
調理場に来てほしいと連絡が来たセバスは悩んでいるジョーダンを残して部屋を出た。
「どうした?」
「あの、ブリトニー様が夕食に骨のないステーキを出せとおっしゃいまして」
「それは困ったな。大奥様はデイビッド様とお出かけになられる前にラムチョップを指示しておられたな。骨がないと言うわけには⋯⋯いかないか」
「はい」
ライラはブリトニーの食事のマナーがなってないと言い『今日は骨のついた料理』を指定してきた。いきなりハードルを上げすぎだと思うのだが最初が肝心だからとライラは譲らない。
(ナイフも真面に使えないなんて、フォーク一本じゃどうにもならないって教えるわ!)
「ブリトニー様と話してくる」
「宜しくお願いします」
溜息をつきながら厨房を出ると薄暗がりから女中頭がセバスを手招きした。
「すみません。誰にも聞かれたくなかったものですから」
「どうした?」
「実はブリトニー様付きのメイドから⋯⋯」
セバスの長い一日は深夜遅くまで終わらなかった。
ディーセル伯爵家の面々が思い思いに過ごしていると教会から模様の入った厚手の封筒で封蝋で閉じられた大司教からの手紙が届いた。
(通達⋯⋯とうとう来たか)
(うんと綺麗にして、でも怪我人らしく包帯は必須ね)
リリスティーナが出て行ったからには自分がディーセル伯爵家の女主人になる日は近いと信じているブリトニーは手鏡を覗きながらソワソワとしていた。
「ねえ、どう思う? 少し顔色が良すぎるかしら」
「いえ、ちょうど良いと思います。すごくお綺麗ですがデイビッド様からの暴力に悲しんでおられる風に見えます」
「ならこれで良いわ。お父様達はまだかしら?」
「お帰りになられて結構経つのでそろそろではないでしょうか? アレックス様を連れてきておきますか?」
「えっ? あー、そうね。母親アピールは大事だわ」
ブリトニー専用メイドのホーリーがアレックスと乳母を連れて来た。アレックスはブリトニーがいるのに気がついて不安そうにしながらも乳母に連れられて部屋のソファに座り大人しく絵本を見はじめた。
「愛想の一つもないなんてほんと可愛くないわ」
「はじめまして、お父様とお母様。こんな格好で申し訳ありません」
少し悲しげな笑みを浮かべたブリトニーは俯き加減で上掛けを握りしめた。
「こちらこそ。デイビッドの事ごめんなさいね、痛かったでしょう?」
「はい、でもデイビッドはきっととても辛いことがあったんだろうって思ったので大丈夫です。私への誤解か八つ当たり? みたいな」
「ごめんね、ブリトニー。君は悪くない、2度とあんなことはしないと誓うから許してくれるかい?」
「勿論よ、叩いたデイビッドも辛かったでしょう?」
暴力を振るったデイビッドを気遣うブリトニーの優しさにジョーダンとライラは笑顔を浮かべた。
(ちゃんとした身分を与えてやりさえすればこの子なら大丈夫だ。すこしでも早くデイビッドと結婚させてやろう)
「あなた達の息子を紹介してくれる?」
「勿論です! アレックス、お母様のところにいらっしゃい」
ソファで乳母に抱きついていたアレックスは自分の名前が聞こえてぐずぐずと泣きはじめた。
「ほら、お父様が抱っこしてあげよう」
近づいて行ったデイビッドが抱き上げようとすると必死に乳母に抱きついていやいやをする。
「お母様の方が良いみたいね」
ライラの言葉にアレックスを抱えて立ち上がった乳母がベッドの近くに行ったがアレックスは益々泣きじゃくり腕の中で暴れた。
「申し訳ありません。お昼寝の時間が短すぎたのかもしれません」
「お父様、お母様。申し訳ありません」
「良いのよ。暫くはここに滞在するからすぐに慣れるでしょう。その間に女主人としての色々な事を教えてあげるわね」
(げっ? 滞在するの?)
「ベッドから出られそうなら夕食を一緒にどうかな?」
(こいつらとご飯なんてマナーとか)
「えっと、あのまだ歩くのは⋯⋯申し訳ありません」
「俺が抱いて食堂まで運んであげるよ。それなら大丈夫だよね」
「え、ええ」
ブリトニーの心の声が聞こえないデイビッド達は『また後で』と言って部屋を出て行った。
(暫く滞在? 女主人としての? 食事?)
「ねえ、私の部屋の貴重品。グズグズしてないでさっさと持ち出して換金してきてよ」
「お部屋には鍵が掛かっていて入れないんです。必要な物を取りに行く時も女中頭のフィンチが一緒にいて見張ってるし」
「女中頭なら脅せばいいじゃない。あの女は泥棒なんだからバラすって言えばいくらでも言うこと聞くはずよ。そのくらい頭使いなさいよ! このグズ! どんだけあんたに払ってるかわかってんの?」
「それとぉ、さっきのアレは何? 泣き叫んでみっともないったら。ちゃんと教育くらいしなさいよ! 無駄飯ばっか食ってんじゃないわ。あんたにも追い出された女とおんなじ虫入りのスープ食べさせるわよ!」
部屋の隅では逃げ遅れた乳母がコクコクと頷き怯えるアレックスを抱きしめていた。
ジョーダンは翌日、昔知り合いから聞いた弁護士を訪ねて離婚訴訟の手続きを依頼しようとした。
「いやあ、今手一杯でして。申し訳ありません」
「そんなに? ここは王都で一番弁護士の登録数が多いと聞いていたが?」
「少し前に大きな案件を受けてしまいまして、弁護士も調査員も休日返上で走り回ってるんです」
「そうか、では別の弁護士事務所を紹介してもらえないか?」
「うーん、ないわけではないんですが。責任持ってご紹介できるところと言うとねえ」
「仕方ない。出直すとするか」
依頼を受け付けてもらえず別の事務所も紹介してもらえなかったジョーダンは不満げな顔で事務所を後にした。
「さっきの⋯⋯依頼人ですか?」
「ん? あー、まあな。依頼人と言うか歩く地雷?」
「なんですかそれは」
「デイビッド・ディーセル伯爵が離婚訴訟したいってさ。お前、やる?」
「げっ! やるわけないじゃないですか。負けて身包み剥がされるだけでしょ」
「だろ? やっこさん、社交界で流れてる話とか知らんのだろうな。たとえ魔女でもありゃあないわ」
セバスがジョーダンの指示でオーエン伯爵家に面会の依頼をする為に出した手紙の返事が届いた。
「お返事をいただきました。お仕事の関係で暫く時間が取れないそうです」
「そうか。弁護士も忙しいと言ってるし、オーエン伯爵は法務大臣補佐官だよな。こりゃ王宮で問題でも起きたのかもしれん。タイミングが悪すぎるな。
どうするか⋯⋯このまま放っておくのも腹立たしいし」
調理場に来てほしいと連絡が来たセバスは悩んでいるジョーダンを残して部屋を出た。
「どうした?」
「あの、ブリトニー様が夕食に骨のないステーキを出せとおっしゃいまして」
「それは困ったな。大奥様はデイビッド様とお出かけになられる前にラムチョップを指示しておられたな。骨がないと言うわけには⋯⋯いかないか」
「はい」
ライラはブリトニーの食事のマナーがなってないと言い『今日は骨のついた料理』を指定してきた。いきなりハードルを上げすぎだと思うのだが最初が肝心だからとライラは譲らない。
(ナイフも真面に使えないなんて、フォーク一本じゃどうにもならないって教えるわ!)
「ブリトニー様と話してくる」
「宜しくお願いします」
溜息をつきながら厨房を出ると薄暗がりから女中頭がセバスを手招きした。
「すみません。誰にも聞かれたくなかったものですから」
「どうした?」
「実はブリトニー様付きのメイドから⋯⋯」
セバスの長い一日は深夜遅くまで終わらなかった。
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