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80.盛大にはじまる鬱憤ばらし
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「えーっと、話がまとまった感じならそろそろこっちの話をしても良いかしら?」
(も~、やっとミゲルの事件を口にしてくれたよ~。本人達の自白は大事だもんね、よし!)
ワッツの持つダガーを睨みつけていたメイルーン達がメリッサの声に振り向いた。
「ここでこれ以上騒ぎを起こしても罪が増えるだけですからやめた方が賢明です。まず初めに⋯⋯私はあなた達のお遊びの犠牲になったミゲルの元婚約者で、ケニスはミゲルと私の幼馴染。この島に豪華な食事やお酒を準備してせっせとお世話をしたのは、皆さんの口から自白を引き出す為です。
ほんのお遊びでミゲルやその他の人達を傷つけたり殺めた皆さんには、ちゃんと罪を償っていただきますね」
メリッサの言葉の後、一瞬の間を置いてメイルーン達がゲラゲラと笑いはじめた。
「メリッサ、お前マジで言ってんの? 超ウケるんだけどぉ」
「俺の信者達が殺られたから大丈夫だとでも思ってるのかよ?」
「平民は黙ってろ! 女なんぞ胸糞悪くなる」
見せびらかすようにワッツがダガーを振るとメリッサの前に険しい顔のケニスが立ち塞がった。
「へえ、そう言う事かぁ。なら、その女を殺ればケニスは苦しむって事だよなぁ⋯⋯いいねいいねえ、ますます楽しそうになってきた。その女も一緒に監禁してジワジワと痛めつけられるのを目の前で見せてやるよ」
初めてワッツの本性を見たモブ三人衆が呆気に取られたようにポカンと口を開け、メイルーンは下品な笑い声を上げた。
(え、メリッサを監禁? んなら親父のひとりを殺るくらい簡単じゃん)
「ワッツ! 親父⋯⋯モートン商会の商会長は確実に殺ってくれ。おいそこのデカいの、殺されたくなけりゃワッツの手伝いをしろ!」
マートンの雇った傭兵に指示を出したステファンが、真珠の対価が入った鞄を抱えてそろりそろりと後退りしはじめた。
(地味で陰険なワッツにそんな特技があったとはなあ。メイルーンより使いっ走りにしやすそうだし、こりゃ良い事聞いたぜ)
ここでの殺戮や監禁をネタに脅せばいくらでも言うことを聞かせられると思ったのはステファンの言葉で我に返ったモブ三人衆も同じ⋯⋯。
ソーンは公爵家の資産を想像しはじめマートンは公爵家の嫡男を下僕にする男爵令息の自分を想像し、グルーヴはこれを歌劇にすれば一躍有名になれると夢想しはじめた。
ニヤニヤと笑いながら余裕をかましているステファンとモブ三人衆を見たメイルーンはお腹を抱えてゲラゲラと大声で笑いはじめた。
「お前ら、まさか助かるつもりか~!? ここでワッツに粛清されて全員神の元に行くに決まってるだろうがよお。クズで間抜けなくせに俺達の邪魔になるお前らを生かしておく意味があるとでも思ったのか。いやはや、そこまで能天気でよく生きてこられたね。俺なら恥ずかしすぎて憤死してる。
ワッツ、さっさとカタをつけろ!」
(取り敢えずメイルーンだけ生かしておいて、貰うもんを貰ってから殺るのが一番楽だな⋯⋯メイルーンの高笑いはムカつくがその分も追加して殺ってやる! ワッツ、先ずは一番邪魔な商会長から殺ってくれよ⋯⋯)
ワッツが『ひひっ』と気持ちの悪い笑い声を上げてダガーを振り上げた時ナイフが飛んできた。
「ハリー!」
駆け出してきたハリーの手には隠してあったレイピアが握られていた。
「ワッツ、よくも俺の家族を!」
体勢を崩し片膝をついていたワッツが立ち上がり下劣な笑みを浮かべた。
「なんとなんとハリーじゃないか、お利口さんで家族思いのハリー! 今回だけは許してやるから俺のところに帰ってこい」
「ふざけるな! リリアナもセオドアも助け出した、もうお前の指示には従わない。お嬢様、ピーター・ワッツに俺や家族の怒りと恨みを晴らさせて下さい。そのせいで罪人になっても構いません」
(セオドア⋯⋯うん、きっと助け出せてるはず。多分)
「貴様のせいで俺の家族は!」
「何言ってるんだ!? 俺のせいじゃなくハリーのせいに決まってるじゃないか⋯⋯貴様がワッツ公爵家に選ばれてやってきたからこそ、俺様が使ってやってたんだ。そんな事も知らなかったのか?」
ピーター・ワッツの口から語られた驚愕の事実⋯⋯。
ワッツ公爵家では代々生贄となる金髪翠眼の使用人を常備しておくと言う。『公爵家の悪魔』が見つかった時その使用人を利用して悪魔を拘束すれば、あちこちで獲物を探し回られるよりも面倒がない。
「ハリーは現公爵が見つけてきた獲物だからなぁ⋯⋯俺様の為に父上が準備してくれた生贄なら俺様がどうしようと構わんだろ?」
「そんな⋯⋯閣下が⋯⋯まさか」
現公爵の事は今でも信頼していたハリーは愕然としてレイピアを構えた手の力が抜けかけた。その瞬間を狙いワッツがダガーを振り上げて飛びかかる。
慌ててレイピアでダガーを弾いたハリーだったが、ワッツが左手に隠し持っていた何かがハリーの脇腹を掠めた。
「やれえ! やってしまえ」
「デカいの! お前もさっさとコイツらを殺れ!」
メイルーンとステファンが叫ぶとモブ三人衆は荷物を抱えて逃げ道を探しはじめたが、5人の顔は珍しい大道芸を見つけた子供のような楽しい見せ物を見つけたような余裕の顔をしている。
(凄え! こんな面白い展開初めてじゃん)
(ワッツの武器⋯⋯左手のはなんだったんだ? もう一回やってくれ)
(早く早く、俺の賞品の為にやっちまえ~)
(歌劇の山場はこれだな! 仲間を守る為に立ち上がる悪魔、派手な音楽で⋯⋯)
「やってしまえ、何をグズグズしてる!」
メリッサの前にケニスが立ち塞がり、ルーカスとロジャーの前にエリオットとデクスターが並ぶ。
ワッツとハリーの戦いを静観している間にステファンから『デカいの』と呼ばれていた男が鋭く響く指笛を吹いた。
ピィー!
「なな、なんだなんだ!?」
鋭く響く大きな音に驚いたステファンが鞄を落としかけモブ三人衆が飛び上がった。
(ヤバい⋯⋯あの男、本当にマートンの雇った傭兵か?)
ずっと黙り込んでいた『デカいの』にようやく違和感を感じ、慌てて海に向かって駆け出したメイルーンに向けて、ニヤリと笑った『デカいの』が走りだした。
「ひぃっっっ!」
慌てて逃げ出したメイルーンに『デカいの』がタックルすると、顔から砂地に倒れ暴れたメイルーンが情けない声で懇願しはじめた。
「たた、助けてくれ! 金でもなんでもくれてやる。俺の父親はサマネス枢機卿だぞ、こんな事してタダで済むと思っているのか!?」
腰から下げていた縄でメイルーンを手際よく拘束していく『デカいの』を見ながらステファンが逃げ道を探しはじめた。
(ヤバいヤバいヤバい、なんだあのデカいのは⋯⋯メイルーンに平気で手を出したって? 何が起きてるんだ!? そうだ! 船が港に停泊してるじゃないか! 今なら騒ぎに紛れて逃げれる)
ステファンが腰を屈めながらそっと木の陰に隠れようとすると嬉しそうな顔でニヤつくケニスと目があった。
(も~、やっとミゲルの事件を口にしてくれたよ~。本人達の自白は大事だもんね、よし!)
ワッツの持つダガーを睨みつけていたメイルーン達がメリッサの声に振り向いた。
「ここでこれ以上騒ぎを起こしても罪が増えるだけですからやめた方が賢明です。まず初めに⋯⋯私はあなた達のお遊びの犠牲になったミゲルの元婚約者で、ケニスはミゲルと私の幼馴染。この島に豪華な食事やお酒を準備してせっせとお世話をしたのは、皆さんの口から自白を引き出す為です。
ほんのお遊びでミゲルやその他の人達を傷つけたり殺めた皆さんには、ちゃんと罪を償っていただきますね」
メリッサの言葉の後、一瞬の間を置いてメイルーン達がゲラゲラと笑いはじめた。
「メリッサ、お前マジで言ってんの? 超ウケるんだけどぉ」
「俺の信者達が殺られたから大丈夫だとでも思ってるのかよ?」
「平民は黙ってろ! 女なんぞ胸糞悪くなる」
見せびらかすようにワッツがダガーを振るとメリッサの前に険しい顔のケニスが立ち塞がった。
「へえ、そう言う事かぁ。なら、その女を殺ればケニスは苦しむって事だよなぁ⋯⋯いいねいいねえ、ますます楽しそうになってきた。その女も一緒に監禁してジワジワと痛めつけられるのを目の前で見せてやるよ」
初めてワッツの本性を見たモブ三人衆が呆気に取られたようにポカンと口を開け、メイルーンは下品な笑い声を上げた。
(え、メリッサを監禁? んなら親父のひとりを殺るくらい簡単じゃん)
「ワッツ! 親父⋯⋯モートン商会の商会長は確実に殺ってくれ。おいそこのデカいの、殺されたくなけりゃワッツの手伝いをしろ!」
マートンの雇った傭兵に指示を出したステファンが、真珠の対価が入った鞄を抱えてそろりそろりと後退りしはじめた。
(地味で陰険なワッツにそんな特技があったとはなあ。メイルーンより使いっ走りにしやすそうだし、こりゃ良い事聞いたぜ)
ここでの殺戮や監禁をネタに脅せばいくらでも言うことを聞かせられると思ったのはステファンの言葉で我に返ったモブ三人衆も同じ⋯⋯。
ソーンは公爵家の資産を想像しはじめマートンは公爵家の嫡男を下僕にする男爵令息の自分を想像し、グルーヴはこれを歌劇にすれば一躍有名になれると夢想しはじめた。
ニヤニヤと笑いながら余裕をかましているステファンとモブ三人衆を見たメイルーンはお腹を抱えてゲラゲラと大声で笑いはじめた。
「お前ら、まさか助かるつもりか~!? ここでワッツに粛清されて全員神の元に行くに決まってるだろうがよお。クズで間抜けなくせに俺達の邪魔になるお前らを生かしておく意味があるとでも思ったのか。いやはや、そこまで能天気でよく生きてこられたね。俺なら恥ずかしすぎて憤死してる。
ワッツ、さっさとカタをつけろ!」
(取り敢えずメイルーンだけ生かしておいて、貰うもんを貰ってから殺るのが一番楽だな⋯⋯メイルーンの高笑いはムカつくがその分も追加して殺ってやる! ワッツ、先ずは一番邪魔な商会長から殺ってくれよ⋯⋯)
ワッツが『ひひっ』と気持ちの悪い笑い声を上げてダガーを振り上げた時ナイフが飛んできた。
「ハリー!」
駆け出してきたハリーの手には隠してあったレイピアが握られていた。
「ワッツ、よくも俺の家族を!」
体勢を崩し片膝をついていたワッツが立ち上がり下劣な笑みを浮かべた。
「なんとなんとハリーじゃないか、お利口さんで家族思いのハリー! 今回だけは許してやるから俺のところに帰ってこい」
「ふざけるな! リリアナもセオドアも助け出した、もうお前の指示には従わない。お嬢様、ピーター・ワッツに俺や家族の怒りと恨みを晴らさせて下さい。そのせいで罪人になっても構いません」
(セオドア⋯⋯うん、きっと助け出せてるはず。多分)
「貴様のせいで俺の家族は!」
「何言ってるんだ!? 俺のせいじゃなくハリーのせいに決まってるじゃないか⋯⋯貴様がワッツ公爵家に選ばれてやってきたからこそ、俺様が使ってやってたんだ。そんな事も知らなかったのか?」
ピーター・ワッツの口から語られた驚愕の事実⋯⋯。
ワッツ公爵家では代々生贄となる金髪翠眼の使用人を常備しておくと言う。『公爵家の悪魔』が見つかった時その使用人を利用して悪魔を拘束すれば、あちこちで獲物を探し回られるよりも面倒がない。
「ハリーは現公爵が見つけてきた獲物だからなぁ⋯⋯俺様の為に父上が準備してくれた生贄なら俺様がどうしようと構わんだろ?」
「そんな⋯⋯閣下が⋯⋯まさか」
現公爵の事は今でも信頼していたハリーは愕然としてレイピアを構えた手の力が抜けかけた。その瞬間を狙いワッツがダガーを振り上げて飛びかかる。
慌ててレイピアでダガーを弾いたハリーだったが、ワッツが左手に隠し持っていた何かがハリーの脇腹を掠めた。
「やれえ! やってしまえ」
「デカいの! お前もさっさとコイツらを殺れ!」
メイルーンとステファンが叫ぶとモブ三人衆は荷物を抱えて逃げ道を探しはじめたが、5人の顔は珍しい大道芸を見つけた子供のような楽しい見せ物を見つけたような余裕の顔をしている。
(凄え! こんな面白い展開初めてじゃん)
(ワッツの武器⋯⋯左手のはなんだったんだ? もう一回やってくれ)
(早く早く、俺の賞品の為にやっちまえ~)
(歌劇の山場はこれだな! 仲間を守る為に立ち上がる悪魔、派手な音楽で⋯⋯)
「やってしまえ、何をグズグズしてる!」
メリッサの前にケニスが立ち塞がり、ルーカスとロジャーの前にエリオットとデクスターが並ぶ。
ワッツとハリーの戦いを静観している間にステファンから『デカいの』と呼ばれていた男が鋭く響く指笛を吹いた。
ピィー!
「なな、なんだなんだ!?」
鋭く響く大きな音に驚いたステファンが鞄を落としかけモブ三人衆が飛び上がった。
(ヤバい⋯⋯あの男、本当にマートンの雇った傭兵か?)
ずっと黙り込んでいた『デカいの』にようやく違和感を感じ、慌てて海に向かって駆け出したメイルーンに向けて、ニヤリと笑った『デカいの』が走りだした。
「ひぃっっっ!」
慌てて逃げ出したメイルーンに『デカいの』がタックルすると、顔から砂地に倒れ暴れたメイルーンが情けない声で懇願しはじめた。
「たた、助けてくれ! 金でもなんでもくれてやる。俺の父親はサマネス枢機卿だぞ、こんな事してタダで済むと思っているのか!?」
腰から下げていた縄でメイルーンを手際よく拘束していく『デカいの』を見ながらステファンが逃げ道を探しはじめた。
(ヤバいヤバいヤバい、なんだあのデカいのは⋯⋯メイルーンに平気で手を出したって? 何が起きてるんだ!? そうだ! 船が港に停泊してるじゃないか! 今なら騒ぎに紛れて逃げれる)
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