【完結】結婚した途端記憶喪失を装いはじめた夫と離婚します

「記憶がない?」

「ああ、君が誰なのか分からないんだ」

そんな大ボラを吹いて目を逸らした夫は、領地を持っていない男爵家の嫡男。教師をしているが生活できるほどの給料が稼げず、王宮勤めの父親の稼ぎで暮らしていた。

平民としてはかなり裕福な家の一人娘メリッサに結婚を申し込んできたのはもちろんお金が目当てだが、メリッサにもこの結婚を受け入れる目的が⋯⋯。

メリッサにだけはとことんヘタレになるケニスと父親の全面協力の元、ろくでなしの夫の秘密を暴いて離婚します。




「マーサおばさまが睨むって、ケニスったら何かしでかしたの?」

「しでかさなかったから怒ってる」

「へ?」

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ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結確約。
R15は念の為・・
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