118 / 145
第八章 いざ、決戦!
09.イリス、だ〜い好き
しおりを挟む
(ここんとこ、外の様子まで怪しくなってきてるんだよね~)
Cクラスのミリーが東棟に行く事はないが、登下校時の時に聞こえよがしに悪口が聞こえてくるようになった。
『皇子殿下が気にかけて下さっているのに、無碍に断り続けているんですって』
『不正して入学したそうよ』
『平民の孤児のくせに』
『クラスメイトが親切に声をかけてるのに鼻で笑うんですって』
「ミリーは忙しいみたいだけど、休憩時間なら構わないよね?」
(殴っていい? ここんとこ仕事する時間が足りなくて寝不足なんですけど、殴ろっかな? 立った時に足が滑って、たまったま握り拳が腹に命中⋯⋯うん、不可抗力だね)
暴君なテオドールはミリーの隣の席に座っていたカサンドラに声をかけた。
「ねえ、この席を譲ってくれないかな?」
「え、あ⋯⋯はい」
カサンドラが不安そうな顔でミリーを見ながら荷物を片付けはじめた。
(はあ? 何言うとんじゃ、われぇ⋯⋯ヤバい、親戚のおじちゃんモードになっちゃった)
「殿下のお席はSクラスにあり、Cクラスの席を強奪する権利はございません。お引き取り下さいませ」
「それなら椅子を準備すればいいって事だね」
冗談だと思っていたら、翌日本当に護衛が椅子を運んで来た。
(え、えぇぇぇ! 皇族って何でもありなの!?)
それ以来、メイナード先生の抗議もどこ吹く風で、ミリーの横に座り込んで勝手に話をして帰って行く。
メイナードは学園長にも抗議したが『たかが椅子ひとつ』と取り合ってもらえなかったとミリーに頭を下げた。
(わざわざ椅子を用意するって、どんだけ迷惑な事してるのか分かってないよね)
皇子用の椅子がそこら辺にあるスツールなわけがなく、ドーンとデカい背もたれと腕置きがあるクッションたっぷりのゴージャスな代物。
授業中は教室の隅にドドーンと置かれていて、テオドールが来た時だけミリーの横に運ばれてくる。運ぶのはもちろん護衛。
テオドールがいない時に限ってやってくる上級生のご令嬢方は、目を吊り上げてミリーの机を叩く。
『平民のくせに生意気なんじゃない!?』
『どうやって取り入ったのか知らないけれど、身の程をわきまえなさい!』
『たかが平民ひとり、この世から消えても何の問題もないんだから』
物騒極まりないセリフまで飛び出すようになっていった。
足を引っ掛けられる、突き飛ばされる、階段落ちした時は大騒ぎになった。複数の上級生に囲まれて罵詈雑言を投げつけられ、石が飛んで来て上から水がかけられる。
1年生は日々の行動が減点対象になると知っており表面上は大人しい。
いちばんの問題は、教室に置いていた私物が全て破壊されるか紛失する事。トイレに行くだけならカミーユが荷物番をしてくれるし、それ以外の時は全ての荷物を持って行動する事にした。
(買い換えるのってお金かかるんだよ? 勿体無いじゃん。それに、転生もののヒロインじゃないっつうの!)
ギルバート第三王子殿下は度々ミリーを学園長室に呼び出した。
『平民で幼い事から優秀だった奴がいるんだが、入試の解答用紙が別の奴と入れ替わってたそうだ。そのせいで高位貴族の養子になる話がなくなった。可哀想だと思わないか?』
『入試の時、平民の中でカンニングした奴がいたそうで、とんでもない話だよな』
『平民のくせに職員に無理矢理金を掴ませて、試験の点数を誤魔化した奴がいると聞いたんだ』
毎回ギルバートは『誰が』とは言わずミリーが試験で不正したと匂わせてくる。
ギルバートは⋯⋯プライドだけは一人前以上。悪知恵をこねくり回すよりおだてられて調子に乗る、傲慢で浅はかなタイプのような気がしている⋯⋯と言う事は、匂わせて嫌味を言うような陰湿な方法は似合わない。
(誰だろうね~、誰に聞かされたんだろうね~、誰にやり方を習ったんだろうね~。すっごいムカつく)
学園への入学を勧めたイリスは責任を感じ何度も学園に抗議していたが、学園長はのらりくらりと言い訳を続けてばかりいる。
学園長の考えは⋯⋯この状況で入学したミリーが悪い。平民のくせにやたらと目立っているから、少しくらいのイジメは仕方ない。このまま放置していれば、耐えきれなくなって逃げ出すはず。理事長が口を出さなければ絶対に入学などさせなかったのに。平民がいなくなれば議会への顔も立つ⋯⋯という五段活用。
「理事長が国外の有識者会議に出席しておられるからやりたい放題だわ。後見人のアーバスノット公爵閣下は領地に籠っておられるから、何も知らないはずだと高を括ってるし。
相手が誰であろうと我慢する必要はないの。この状況を黙認している学園長を潰しましょう」
どこかの貴族に養子に入れて学園を卒業させたいと考えていたイリスの目論見は、平民になりたいと言ったミリーの断固とした願いで頓挫し、今の状況になっている。
(侯爵家から離籍した後、ミリーが自由に生きられるようにと思って学園への入学を勧めたのに⋯⋯まさか、こんな事になるなんて)
「イリスには申し訳ないと思ってる。でもね、貴族の養子になってれば問題は起きなかったかもだけど、ゲス皇子が今みたいに絡んできたら同じだったと思うんだ。だからあんまり気にしないで。
それよりも、学園長は放置プレイが議会の思惑と反対路線を進んでるって気付いてないから、バレた時が超楽しみじゃん」
帝国に良いところを見せようとしている王家や議会が、どうやって事態を収拾するのか⋯⋯ミリーに対するイジメは高位貴族の子女が暴言担当で、低位貴族の子女が実働部隊。
(その中には議員の子供もいるだろうから、どうすんのかなぁ)
「生徒達と家族がどんな話をしているのか想像つかないけど『生意気な平民を虐めてま~す』とは言ってないだろうから、盛大なざまぁになるんじゃない?」
「それはそうなんだけど、そうなるまでイジメられたままだなんて⋯⋯」
「イジメが起きる状況を作って、わざと生徒達の悪感情を煽ってる帝国の陰険陰湿クソ皇子が、高位貴族が平民をイジメる学園を作り上げて、何をしようとしてるのか⋯⋯モラヴィアスに留学してきたとこから秘密がありそうじゃん。それがはっきりするまでは様子見した方がいいはず」
帝国が真実の愛騒動でメンツを潰されたのが随分前の話だとしても、今更モラヴィアス王国と手を結ぶメリットがあるとは思えない。
(その辺りはオーレリア様が調べておられるのか、すでにご存知で傍観しておられるのか⋯⋯)
「とにかく我慢はしてないから大丈夫。クソ皇子の狙いが分かって、首謀者と間諜が私の前に顔を出すまで待ってるの。
やられたら百倍返し。私を利用してるつもりの皇子と役立たずの王子、いじめっ子達にはそれに見合ったお仕置きをしたいんだよね」
その準備に、ほんの少しだけテオドールを煽ってある。
(その結果が、出るのはいつかな~)
Cクラスのミリーが東棟に行く事はないが、登下校時の時に聞こえよがしに悪口が聞こえてくるようになった。
『皇子殿下が気にかけて下さっているのに、無碍に断り続けているんですって』
『不正して入学したそうよ』
『平民の孤児のくせに』
『クラスメイトが親切に声をかけてるのに鼻で笑うんですって』
「ミリーは忙しいみたいだけど、休憩時間なら構わないよね?」
(殴っていい? ここんとこ仕事する時間が足りなくて寝不足なんですけど、殴ろっかな? 立った時に足が滑って、たまったま握り拳が腹に命中⋯⋯うん、不可抗力だね)
暴君なテオドールはミリーの隣の席に座っていたカサンドラに声をかけた。
「ねえ、この席を譲ってくれないかな?」
「え、あ⋯⋯はい」
カサンドラが不安そうな顔でミリーを見ながら荷物を片付けはじめた。
(はあ? 何言うとんじゃ、われぇ⋯⋯ヤバい、親戚のおじちゃんモードになっちゃった)
「殿下のお席はSクラスにあり、Cクラスの席を強奪する権利はございません。お引き取り下さいませ」
「それなら椅子を準備すればいいって事だね」
冗談だと思っていたら、翌日本当に護衛が椅子を運んで来た。
(え、えぇぇぇ! 皇族って何でもありなの!?)
それ以来、メイナード先生の抗議もどこ吹く風で、ミリーの横に座り込んで勝手に話をして帰って行く。
メイナードは学園長にも抗議したが『たかが椅子ひとつ』と取り合ってもらえなかったとミリーに頭を下げた。
(わざわざ椅子を用意するって、どんだけ迷惑な事してるのか分かってないよね)
皇子用の椅子がそこら辺にあるスツールなわけがなく、ドーンとデカい背もたれと腕置きがあるクッションたっぷりのゴージャスな代物。
授業中は教室の隅にドドーンと置かれていて、テオドールが来た時だけミリーの横に運ばれてくる。運ぶのはもちろん護衛。
テオドールがいない時に限ってやってくる上級生のご令嬢方は、目を吊り上げてミリーの机を叩く。
『平民のくせに生意気なんじゃない!?』
『どうやって取り入ったのか知らないけれど、身の程をわきまえなさい!』
『たかが平民ひとり、この世から消えても何の問題もないんだから』
物騒極まりないセリフまで飛び出すようになっていった。
足を引っ掛けられる、突き飛ばされる、階段落ちした時は大騒ぎになった。複数の上級生に囲まれて罵詈雑言を投げつけられ、石が飛んで来て上から水がかけられる。
1年生は日々の行動が減点対象になると知っており表面上は大人しい。
いちばんの問題は、教室に置いていた私物が全て破壊されるか紛失する事。トイレに行くだけならカミーユが荷物番をしてくれるし、それ以外の時は全ての荷物を持って行動する事にした。
(買い換えるのってお金かかるんだよ? 勿体無いじゃん。それに、転生もののヒロインじゃないっつうの!)
ギルバート第三王子殿下は度々ミリーを学園長室に呼び出した。
『平民で幼い事から優秀だった奴がいるんだが、入試の解答用紙が別の奴と入れ替わってたそうだ。そのせいで高位貴族の養子になる話がなくなった。可哀想だと思わないか?』
『入試の時、平民の中でカンニングした奴がいたそうで、とんでもない話だよな』
『平民のくせに職員に無理矢理金を掴ませて、試験の点数を誤魔化した奴がいると聞いたんだ』
毎回ギルバートは『誰が』とは言わずミリーが試験で不正したと匂わせてくる。
ギルバートは⋯⋯プライドだけは一人前以上。悪知恵をこねくり回すよりおだてられて調子に乗る、傲慢で浅はかなタイプのような気がしている⋯⋯と言う事は、匂わせて嫌味を言うような陰湿な方法は似合わない。
(誰だろうね~、誰に聞かされたんだろうね~、誰にやり方を習ったんだろうね~。すっごいムカつく)
学園への入学を勧めたイリスは責任を感じ何度も学園に抗議していたが、学園長はのらりくらりと言い訳を続けてばかりいる。
学園長の考えは⋯⋯この状況で入学したミリーが悪い。平民のくせにやたらと目立っているから、少しくらいのイジメは仕方ない。このまま放置していれば、耐えきれなくなって逃げ出すはず。理事長が口を出さなければ絶対に入学などさせなかったのに。平民がいなくなれば議会への顔も立つ⋯⋯という五段活用。
「理事長が国外の有識者会議に出席しておられるからやりたい放題だわ。後見人のアーバスノット公爵閣下は領地に籠っておられるから、何も知らないはずだと高を括ってるし。
相手が誰であろうと我慢する必要はないの。この状況を黙認している学園長を潰しましょう」
どこかの貴族に養子に入れて学園を卒業させたいと考えていたイリスの目論見は、平民になりたいと言ったミリーの断固とした願いで頓挫し、今の状況になっている。
(侯爵家から離籍した後、ミリーが自由に生きられるようにと思って学園への入学を勧めたのに⋯⋯まさか、こんな事になるなんて)
「イリスには申し訳ないと思ってる。でもね、貴族の養子になってれば問題は起きなかったかもだけど、ゲス皇子が今みたいに絡んできたら同じだったと思うんだ。だからあんまり気にしないで。
それよりも、学園長は放置プレイが議会の思惑と反対路線を進んでるって気付いてないから、バレた時が超楽しみじゃん」
帝国に良いところを見せようとしている王家や議会が、どうやって事態を収拾するのか⋯⋯ミリーに対するイジメは高位貴族の子女が暴言担当で、低位貴族の子女が実働部隊。
(その中には議員の子供もいるだろうから、どうすんのかなぁ)
「生徒達と家族がどんな話をしているのか想像つかないけど『生意気な平民を虐めてま~す』とは言ってないだろうから、盛大なざまぁになるんじゃない?」
「それはそうなんだけど、そうなるまでイジメられたままだなんて⋯⋯」
「イジメが起きる状況を作って、わざと生徒達の悪感情を煽ってる帝国の陰険陰湿クソ皇子が、高位貴族が平民をイジメる学園を作り上げて、何をしようとしてるのか⋯⋯モラヴィアスに留学してきたとこから秘密がありそうじゃん。それがはっきりするまでは様子見した方がいいはず」
帝国が真実の愛騒動でメンツを潰されたのが随分前の話だとしても、今更モラヴィアス王国と手を結ぶメリットがあるとは思えない。
(その辺りはオーレリア様が調べておられるのか、すでにご存知で傍観しておられるのか⋯⋯)
「とにかく我慢はしてないから大丈夫。クソ皇子の狙いが分かって、首謀者と間諜が私の前に顔を出すまで待ってるの。
やられたら百倍返し。私を利用してるつもりの皇子と役立たずの王子、いじめっ子達にはそれに見合ったお仕置きをしたいんだよね」
その準備に、ほんの少しだけテオドールを煽ってある。
(その結果が、出るのはいつかな~)
273
あなたにおすすめの小説
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる