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第九章 なんでやねん
12.こんな大団円やだ〜!
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「嫌な予感は当たるって本当なんですねえ」
屋台で熱々のピザとクレープをご馳走になり、ステーシーに連れられて家にやって来たが、玄関を開けた途端大量の物が散乱しているのが目に入った。
荷物と荷物の間にできたまっすぐな道は、2階へ上がる階段に続いている。
「う~ん、ちょっとアレだけど、まだ大丈夫よ。床も見えてるし?」
「ちょっとじゃないですよ! 完全ゴミ屋敷じゃないですか! 綺麗なのはお顔だけ? 口は悪いし態度も図太そうだし腹黒そうだし、こんな家にふわふわちゃんを連れてきちゃダメじゃん。真っ白のふわふわちゃんが真っ黒になったら、本物のまっ◯ろくろ◇けになっちゃうじゃないですか!」
「しょうがないじゃん、ソイツはアンタについてきたんだもん」
腕を組んで仁王立ちしていたステーシーが、ふわふわちゃんを立てた親指でくいっと指した。
「⋯⋯へ?」
「アンタねえ、可哀想だからこの子達のことだけでも頑張って思い出してやんなさいよ。人混みが嫌いなのに一生懸命ついて来てさあ、迷子⋯⋯にはなんないけど、落ち込みすぎたら消えちゃうからね」
「そんな、ふわふわちゃんってそんな儚げな存在だったの! うわぁ、ごめんね、ごめんね、頑張って思い出すからそれまで頑張ってぇぇぇ」
膝と両手を床について涙を流した実里は、ゴミの山を飛び回るふわふわちゃんを見つめた。
「⋯⋯うっそぴょ~ん。抜けてるアンタの友達なんだもん、そんなにやわなわけないじゃん。びっくりしすぎてうっかり思い出しちゃった作戦は失敗かあ」
「なんですかそれ、衝撃で傷ついた乙女心⋯⋯どうしてくれるんですか!?」
「口は悪いし態度も図太そうだし腹黒そうな顔だけ綺麗なアタシに、なんか文句でもあんのか!? おらおらおらぁ」
両手で握り拳を作ったステーシーは、実里の顳顬を両側からグリグリとネジ込むように圧迫した。
「ぐうぁぁ、痛い、痛い、痛いですう。ごめんなさい~」
パンパンと両手を叩いたステーシーは『ふう、すっきり~』と満足顔で、2階を指差した。
「掃除したい? 2階に上がって寝る?」
「寝ます、お利口さんで寝たいです」
ピシッと直立不動になった実里は右手で敬礼。
「アンタの部屋は2階のいちばん手前。パジャマ出して着替えて寝る! 明日も明後日も、アンタの記憶が戻るまでは自宅待機で警備員ね!」
「パジャマ⋯⋯」
「アンタのインベントリーに『いつでもどこでもお泊まりセット』が入ってるじゃん。頭に思い浮かべりゃ出てくるわよ。でもまあ、出てこなきゃ裸で寝なくちゃだねえ、あら、大変! おきばりやす~」
(思い出した⋯⋯異世界転生してますやん。今回は外と中が一致してるからラッキー⋯⋯なのか? 一晩ぐっすりで思い出せたけど⋯⋯なんかもう)
田舎町で暮らしていた魔法使いの夫婦の元に産まれた実里は、エミリーと名付けられて大切に育てられていた。
ふくふくと育ったエミリーがようやくお座りができるようになった頃、猛威を振るった流行病で両親が亡くなり、修道院に付属する孤児院に引き取られる事になったが⋯⋯。
魔力量が多すぎるエミリーは、泣くたびに魔力暴走を起こしかけては部屋を崩壊させてしまう。
そんなエミリーを持て余したシスターが連れて行ったのが通称『魔法使いのヤドリギ』と呼ばれる魔法塔で、その日からエミリーは魔法塔の職員であるステーシーの両親に育てられる事になった。
豪快なステーシーパパと大らかなステーシーママに愛されながら魔力のコントロールと魔法を覚えるエミリーのそばには、いつも5歳年上のステーシーが寄り添っていた。
おむつを変えてミルクを飲ませ一緒に遊んで一緒に眠る。近所の子供にエミリーが虐められそうになれば、ステーシーが相手をボコボコにしてくれる。怖い夢を見た時は頭を撫でながら歌を歌ってくれる。
エミリーにとってのステーシーは信頼できる姉であると同時に、絶対的な支配者になっていった。
『ああん、姉ちゃんの言う事が聞けねえってか~? お漏らししたの、母さんにバラしちゃおうかな~』
『妹ってのは、姉の下僕なんだぞ~。ほれほれ、敬ってアタシにクッキーをさ~し~だ~せ~』
ステーシーの両親の指導とステーシーの扱きにより才能を開花させたエミリーは、8歳になった日からステーシーと共に魔法塔で1日の大半を過ごすようになった。
「取り敢えず、下に降りてみるか。ゴミ屋敷をなんとかしなきゃだもん」
昨日見た惨状を思い出しつつ階段を降りると⋯⋯綺麗に片付けられた玄関ホールが目に入り、実里の前にひらひらと1枚の紙が落ちてきた。
《 ステーシー様に感謝したくなった~? ほーっほっほ。食べるものがないから、お腹が空いたら買っといで。店は家を出て左に行けばアンタでも分かるはず 》
手にした手紙からステーシーの声が響き、チャラチャラと音を立てて手紙が数枚の銅貨に変わった。
「うん、お腹すいた。取り敢えずなんか買いに行こう。まずはパン屋に行って卵サンドを買わなきゃね」
玄関を出て左に進んで行くと見慣れた商店街が見えてきたが⋯⋯。
「よう、久しぶり」
「⋯⋯ どなたさんで?」
(ど、ど、ど、どちて? 人違いだよね、そっくりだけど、絶対に別の人だよね!)
「はあ!? チビすけ⋯⋯てめえ巫山戯てんのか!」
「ち、チビ言うなぁぁ! 熊に知り合いはおりませんけど~」
「覚えてんじゃねえか! びっくりさせやがってよお」
シンプルな革のジャケットに洗いざらしのジーンズ、使い込んで傷がついたハーフブーツも革⋯⋯会いたくても会えないと思っていたレオンがいる。
その後ろに見えるのは、大型バイクの中でも実里が憧れていたハーレーっぽい大型バイク。
(クリ◇ト・イース◯ウッドがバイクに! 熊だけど、熊だけど許す! 時代と衣装がズレてるけど、熊だから許す! バイクに変なもんが乗ってるけど⋯⋯)
「んで、これから仕事か? 連れてってやるから乗ってけ」
「え~、事故とか~、迷子とか~」
「うっせぇ⋯⋯チビすけがようやく思い出したって連絡が来たから迎えに来てやったんじゃねえか」
「むむ? 連絡とな? 思い出したのって今朝だよ? ほんの2時間くらい前。誰にも言ってないし、誰も知らないはずだもん⋯⋯はっ! 盗聴か!? 盗聴は犯罪だよ、ストーカーも犯罪だし。ヤバいよ、お巡りさ~ん、熊を捕獲してえ。牢屋のご飯はどんぐり差し入れるから~」
「来年、チビすけが成人したら嫁に来い。今度は逃さねえからな」
「⋯⋯は、はいぃぃぃ。な、な、なにそれ。突然の監禁宣言じゃん⋯⋯そう言えば『俺はロリじゃねえ』とか『閉じ込めてケツ叩き』とか言ってた! 監禁からのドSなプレイとか無理だから~」
「やっぱ、あの時いたんじゃねえか。な~んかおかしいと思ったんだよな。次の日帰ったら気配が消えてるしよお。このまま捕獲した方が無難かもな」
一歩で距離を縮めたレオンが実里を抱き上げて、バイクに向かって歩き出した。
「うぎゃあ! これ無理~、お、降ろしてぇぇぇ。恥ずかしいから、やめてぇぇぇ」
真っ赤な顔を両手で覆った実里をバイクに座らせたレオンは⋯⋯。
「ちょっとこれ持っといてくれ」
「やっぱりこれは⋯⋯ねえ、熊はさっき私にプッ、プッ、プロッポーズしたんだよね」
「したなあ、プロポーズ」
「普通、花束とか持ってするもんじゃないの?」
「チビすけならこっちんが喜ぶんじゃね? 食えるし」
「⋯⋯⋯⋯この⋯⋯バカチンがぁ! 長ネギ持ってプロポーズすんじゃねぇぇぇ」
「これからは何があろうと、ひもじい思いも寂しい思いもさせねえから⋯⋯嫁に来い」
翌日、見事な長ネギを持って叫ぶ実里の姿と大笑いするレオンの写真が新聞の一面を飾った。
《 バイク王レオン・ブランドールが天才魔法使いエミリー・コンプトンを長ネギで捕獲 》
インタビューに答えたレオンは⋯⋯。
「仲人? ネギーおじさんだな」
レオンがどうやって実里を追いかけたのか、これからの2人がどんなドタバタを繰り広げるのか、実里のそばにいつも寄り添っている『ふわふわちゃん』がなんなのか⋯⋯それはまた次の機会に。
《 完 》
ネギーおじさんはトランクス派だそう⋯⋯何故ここでこんな報告が? と思えるような閑話休題。ちゃんちゃん。
屋台で熱々のピザとクレープをご馳走になり、ステーシーに連れられて家にやって来たが、玄関を開けた途端大量の物が散乱しているのが目に入った。
荷物と荷物の間にできたまっすぐな道は、2階へ上がる階段に続いている。
「う~ん、ちょっとアレだけど、まだ大丈夫よ。床も見えてるし?」
「ちょっとじゃないですよ! 完全ゴミ屋敷じゃないですか! 綺麗なのはお顔だけ? 口は悪いし態度も図太そうだし腹黒そうだし、こんな家にふわふわちゃんを連れてきちゃダメじゃん。真っ白のふわふわちゃんが真っ黒になったら、本物のまっ◯ろくろ◇けになっちゃうじゃないですか!」
「しょうがないじゃん、ソイツはアンタについてきたんだもん」
腕を組んで仁王立ちしていたステーシーが、ふわふわちゃんを立てた親指でくいっと指した。
「⋯⋯へ?」
「アンタねえ、可哀想だからこの子達のことだけでも頑張って思い出してやんなさいよ。人混みが嫌いなのに一生懸命ついて来てさあ、迷子⋯⋯にはなんないけど、落ち込みすぎたら消えちゃうからね」
「そんな、ふわふわちゃんってそんな儚げな存在だったの! うわぁ、ごめんね、ごめんね、頑張って思い出すからそれまで頑張ってぇぇぇ」
膝と両手を床について涙を流した実里は、ゴミの山を飛び回るふわふわちゃんを見つめた。
「⋯⋯うっそぴょ~ん。抜けてるアンタの友達なんだもん、そんなにやわなわけないじゃん。びっくりしすぎてうっかり思い出しちゃった作戦は失敗かあ」
「なんですかそれ、衝撃で傷ついた乙女心⋯⋯どうしてくれるんですか!?」
「口は悪いし態度も図太そうだし腹黒そうな顔だけ綺麗なアタシに、なんか文句でもあんのか!? おらおらおらぁ」
両手で握り拳を作ったステーシーは、実里の顳顬を両側からグリグリとネジ込むように圧迫した。
「ぐうぁぁ、痛い、痛い、痛いですう。ごめんなさい~」
パンパンと両手を叩いたステーシーは『ふう、すっきり~』と満足顔で、2階を指差した。
「掃除したい? 2階に上がって寝る?」
「寝ます、お利口さんで寝たいです」
ピシッと直立不動になった実里は右手で敬礼。
「アンタの部屋は2階のいちばん手前。パジャマ出して着替えて寝る! 明日も明後日も、アンタの記憶が戻るまでは自宅待機で警備員ね!」
「パジャマ⋯⋯」
「アンタのインベントリーに『いつでもどこでもお泊まりセット』が入ってるじゃん。頭に思い浮かべりゃ出てくるわよ。でもまあ、出てこなきゃ裸で寝なくちゃだねえ、あら、大変! おきばりやす~」
(思い出した⋯⋯異世界転生してますやん。今回は外と中が一致してるからラッキー⋯⋯なのか? 一晩ぐっすりで思い出せたけど⋯⋯なんかもう)
田舎町で暮らしていた魔法使いの夫婦の元に産まれた実里は、エミリーと名付けられて大切に育てられていた。
ふくふくと育ったエミリーがようやくお座りができるようになった頃、猛威を振るった流行病で両親が亡くなり、修道院に付属する孤児院に引き取られる事になったが⋯⋯。
魔力量が多すぎるエミリーは、泣くたびに魔力暴走を起こしかけては部屋を崩壊させてしまう。
そんなエミリーを持て余したシスターが連れて行ったのが通称『魔法使いのヤドリギ』と呼ばれる魔法塔で、その日からエミリーは魔法塔の職員であるステーシーの両親に育てられる事になった。
豪快なステーシーパパと大らかなステーシーママに愛されながら魔力のコントロールと魔法を覚えるエミリーのそばには、いつも5歳年上のステーシーが寄り添っていた。
おむつを変えてミルクを飲ませ一緒に遊んで一緒に眠る。近所の子供にエミリーが虐められそうになれば、ステーシーが相手をボコボコにしてくれる。怖い夢を見た時は頭を撫でながら歌を歌ってくれる。
エミリーにとってのステーシーは信頼できる姉であると同時に、絶対的な支配者になっていった。
『ああん、姉ちゃんの言う事が聞けねえってか~? お漏らししたの、母さんにバラしちゃおうかな~』
『妹ってのは、姉の下僕なんだぞ~。ほれほれ、敬ってアタシにクッキーをさ~し~だ~せ~』
ステーシーの両親の指導とステーシーの扱きにより才能を開花させたエミリーは、8歳になった日からステーシーと共に魔法塔で1日の大半を過ごすようになった。
「取り敢えず、下に降りてみるか。ゴミ屋敷をなんとかしなきゃだもん」
昨日見た惨状を思い出しつつ階段を降りると⋯⋯綺麗に片付けられた玄関ホールが目に入り、実里の前にひらひらと1枚の紙が落ちてきた。
《 ステーシー様に感謝したくなった~? ほーっほっほ。食べるものがないから、お腹が空いたら買っといで。店は家を出て左に行けばアンタでも分かるはず 》
手にした手紙からステーシーの声が響き、チャラチャラと音を立てて手紙が数枚の銅貨に変わった。
「うん、お腹すいた。取り敢えずなんか買いに行こう。まずはパン屋に行って卵サンドを買わなきゃね」
玄関を出て左に進んで行くと見慣れた商店街が見えてきたが⋯⋯。
「よう、久しぶり」
「⋯⋯ どなたさんで?」
(ど、ど、ど、どちて? 人違いだよね、そっくりだけど、絶対に別の人だよね!)
「はあ!? チビすけ⋯⋯てめえ巫山戯てんのか!」
「ち、チビ言うなぁぁ! 熊に知り合いはおりませんけど~」
「覚えてんじゃねえか! びっくりさせやがってよお」
シンプルな革のジャケットに洗いざらしのジーンズ、使い込んで傷がついたハーフブーツも革⋯⋯会いたくても会えないと思っていたレオンがいる。
その後ろに見えるのは、大型バイクの中でも実里が憧れていたハーレーっぽい大型バイク。
(クリ◇ト・イース◯ウッドがバイクに! 熊だけど、熊だけど許す! 時代と衣装がズレてるけど、熊だから許す! バイクに変なもんが乗ってるけど⋯⋯)
「んで、これから仕事か? 連れてってやるから乗ってけ」
「え~、事故とか~、迷子とか~」
「うっせぇ⋯⋯チビすけがようやく思い出したって連絡が来たから迎えに来てやったんじゃねえか」
「むむ? 連絡とな? 思い出したのって今朝だよ? ほんの2時間くらい前。誰にも言ってないし、誰も知らないはずだもん⋯⋯はっ! 盗聴か!? 盗聴は犯罪だよ、ストーカーも犯罪だし。ヤバいよ、お巡りさ~ん、熊を捕獲してえ。牢屋のご飯はどんぐり差し入れるから~」
「来年、チビすけが成人したら嫁に来い。今度は逃さねえからな」
「⋯⋯は、はいぃぃぃ。な、な、なにそれ。突然の監禁宣言じゃん⋯⋯そう言えば『俺はロリじゃねえ』とか『閉じ込めてケツ叩き』とか言ってた! 監禁からのドSなプレイとか無理だから~」
「やっぱ、あの時いたんじゃねえか。な~んかおかしいと思ったんだよな。次の日帰ったら気配が消えてるしよお。このまま捕獲した方が無難かもな」
一歩で距離を縮めたレオンが実里を抱き上げて、バイクに向かって歩き出した。
「うぎゃあ! これ無理~、お、降ろしてぇぇぇ。恥ずかしいから、やめてぇぇぇ」
真っ赤な顔を両手で覆った実里をバイクに座らせたレオンは⋯⋯。
「ちょっとこれ持っといてくれ」
「やっぱりこれは⋯⋯ねえ、熊はさっき私にプッ、プッ、プロッポーズしたんだよね」
「したなあ、プロポーズ」
「普通、花束とか持ってするもんじゃないの?」
「チビすけならこっちんが喜ぶんじゃね? 食えるし」
「⋯⋯⋯⋯この⋯⋯バカチンがぁ! 長ネギ持ってプロポーズすんじゃねぇぇぇ」
「これからは何があろうと、ひもじい思いも寂しい思いもさせねえから⋯⋯嫁に来い」
翌日、見事な長ネギを持って叫ぶ実里の姿と大笑いするレオンの写真が新聞の一面を飾った。
《 バイク王レオン・ブランドールが天才魔法使いエミリー・コンプトンを長ネギで捕獲 》
インタビューに答えたレオンは⋯⋯。
「仲人? ネギーおじさんだな」
レオンがどうやって実里を追いかけたのか、これからの2人がどんなドタバタを繰り広げるのか、実里のそばにいつも寄り添っている『ふわふわちゃん』がなんなのか⋯⋯それはまた次の機会に。
《 完 》
ネギーおじさんはトランクス派だそう⋯⋯何故ここでこんな報告が? と思えるような閑話休題。ちゃんちゃん。
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え?完結なの!?
ありがとうございます😊
一応完結⋯⋯でして。これからは、眠っていたミリーの成長やイリス達の事などを少しずつ(ゆっくりと)公開させていただきたいと思っています。
なるほど!実里はミリーに憑依していたけど、異なる次元では実里は実里であって、ミリーが存在する世界観でもエミリーとして転生していたという事だったのですね。
熊とのハッピーエンドは私もそうなるだろうと思っていましたが、実里が違う次元から召喚されてのハッピーエンドだと思っていました。何はともあれ、暖かい家庭を今度こそ築いて幸せになって欲しいです。
完結おめでとうございます。
ありがとうございます😊
新しい世界で実里&熊らしい幸せを掴んで欲しいと思っています٩(^‿^)۶