144 / 145
第九章 なんでやねん
11.再び⋯⋯ここはどこ?
しおりを挟む
「えーっと、どなたさん?」
見覚えのない女性に毛布を剥ぎ取られた実里は、寝ぼけ眼を擦り部屋を見回した。
「ここはどこ? 私は実里⋯⋯なんか変な物が浮いてるんですけど?」
木目が美しい床がピッカピカの部屋は、広さで言えば20畳くらい。
出入り口らしきドアを挟んだ左側はL字型に本棚設置され、ギッシリと本が並んでいる。
ドアの右側はこれまたL字型にガラスの扉付きの棚が設置され、その間にキッチンらしき水道の蛇口やコンロが見えた。何に使うのか想像できない怪しい道具やあちこち凹んだ鍋もある。
極め付けは長方形のコンテナの中で、リズムに乗って歌って揺れ動く花々。スタンドマイク役の葉っぱは直立不動だが、勢いに押されて時々倒れかれる。
(スタンドの先っちょが光ってるのはマイク? う~ん、芸が細かい。歌ってるのはゴスペルっぽいな)
部屋の真ん中には大きな机とオンボロのスツールが2脚。机の上ではガラスのビーカーがポコポコと音をさせながら湯気を上げている。
実里が見ているもうひとつの『変な物』は、机の周りでふわふわと浮かぶ白い綿のような物。イメージは真っ白なまっ◯ろ◯ろすけ。
大きいのの後を中位のと小さいのが追いかけているようにふわふわと⋯⋯机に近付いたり天井近くまで上がったり、気ままに部屋を飛び回っている。
「寝ぼけてる? 巫山戯てる? 私の事、馬鹿にしてる? エミリーちゃ~ん、アンタ喧嘩売ってんの? 買うよ、買っちゃうよ~。4276勝1引き分けのアタシにまた負けたいってか?」
「えーっと、エミリーってのが私? んで、あなたに負けまくってると」
首を傾げた実里は自分を指差した。
「⋯⋯もしかして、マジ?」
「はい、マジですね」
「マジかぁ。ちょっと仕事のしすぎかもね。うん、そうに違いない。エミリー、今日はもう帰っていいから。家に帰ってさっさと⋯⋯家、分かる?」
「家が何かは分かります。屋根があって壁もあって寝るとこですね」
ドヤ顔の実里の頭を目の前の女性が殴りつけた。
「いってえ! 痛いじゃないですか、バカになったらどうしてくれるんですか!?」
「⋯⋯記憶はなくしても、そのノリは変わってないのね。いい事、よくお聞き。アタシの名前はステーシー。ボケナスなアンタの先輩魔法使い。アンタは3連ちゃんの徹夜して、ソファで寝こけてた。ここまでは分かった?」
「はい⋯⋯いやいやいや、魔法使いって何ですか? 厨二病とかですかね。この世界に魔法なんてない⋯⋯」
ステーシーが実里の目の前で指の先に火を灯し、白いふわふわが部屋の隅に逃げ込んだ。
「あるんですね、はい。ごめんなさい」
(あ、プルプルしてる~。超可愛いじゃん)
「はぁ、アンタが記憶を取り戻すまでは、アタシが家の送り迎えするっきゃなさそうね。ついてらっしゃい」
「へい! お供しやす」
ステーシーに連れられて部屋を出た実里は、うっかり大声をあげてしまった。
「うわぁ! なんですか、これはぁぁぁ」
実里のいる建物はどうやら円筒形をしているらしく、壁に沿ってドアがポツンポツンと並んでいる。廊下の横?⋯⋯建物の中央には広くて丸い穴が空いている。
「しょぼい手すりは付いてるけど底が見えない穴⋯⋯あの、高所恐怖症なんですけど」
「記憶がないくせに、そんな事は覚えてんの?」
その穴の中にはゆっくり上下している箱が浮かんでいる。
「エレベーター。これがないとここじゃ仕事できないわ」
「まさかと思いますけど、アレに乗る? 死んじゃいますって、箱までの距離が2メートル以上あるじゃないですか! まさか飛ぶの? 走り幅跳びはクラス最下位だったんで無理です。いつもジャンプする時のタイミングが掴めなくってですね⋯⋯」
「お黙り! アンタだけ階段でもいいわよ。ここは32階だからアタシはエレベーターを使うけどね」
「の、の、の、乗ります。乗ててくだたい」
(あ、噛んだ)
目を瞑っていた実里は何が起きたのか分かっていないが、ふわっと身体が浮いて実里が『ひぃぃぃ!』と叫んでいたら、グインっとGがかかって急降下していた。
「ほえ~」
実里が出てきた塔は見上げてもてっぺんが見えないほどの高さで、白っぽい御影石で出来ている。
(所々ヒビが入ってるけど大丈夫なの?)
「ボケっとしてたら口ん中に虫が入るわよ」
「タワマンより凄い⋯⋯雲を突っ切ってそう。んでも、この塔って縦横の比率がおかしくありません? 横は大学とかのでかい体育館くらいしかないみたいな。安全基準とか建築法とかどうなって⋯⋯」
「行くわよ。お腹が空いたから先になんか食べにいくわ」
ガシッと実里の腕を掴んだステーシーが無詠唱で転移した。
突然景色が変わり、食べ物の美味しそうな匂いが実里のお腹を直撃した。
「わぉ、ファンタジーの世界⋯⋯ああ、夢か。今度の夢はファンタジー物の転移ね。前のは~、前のは~、前のはファンタジー物の憑依。うん、突然ホラー感満載じゃん。いやぁ、夢ってその人の願望とかって言うからな~。ホー◯テッドマ◯ションとか好きだったのかも。今度、行ってみようかな。カップルに前後を挟まれて、きゃ~とか⋯⋯やめとこ」
「なにぶつぶつ言ってんの、さっさと来ないと置いてくわよ」
ステーシーが向かった先には、中央にステージ台がある広場があり屋台や露店が並んでいた。料理を買い込んだ客がベンチに向かって歩き、買い物客がのんびりと露店を冷やかしている。
「ヤバい、食いっぱぐれる」
実里は人混みに紛れ込みそうなステーシーの背中を追いかけはじめた。
見たことのない景色の中でも実里が慌てずにいられるのは、これが初めての経験ではないから。ミリーの世界に似ているところもあるが、色々と違っていてそれはそれで面白そう。
ゴーっという音で実里が振り返ると、ブラックキャブに似た車が空から降りて来るところだった。
レンガ造りの4階建ての建物の前が駐車場になっているらしく、そこを狙って降りている。
車が地上近くでゆっくりと停車して、後部座席のドアが開くと3人の男性が降りてきた。
(この世界の車ってド◯えもん仕様なの? ちょびっと浮くのが俺様流とか)
男達はみんな、黒色のフロック・コートと濃いグレーのズボンに前飾りのついた白いシャツ。少し立てた襟元には色違いの蝶ネクタイが結ばれて、手にはステッキとシルクハットを持っていた。
(ふ~ん、この時代のお金持ちさんのスタイルはコレなんだ。蝶ネクタイかあ、お子ちゃまがしてるのは好きなんだけどなぁ)
実里の中の蝶ネクタイのイメージは、半ズボンにサスペンダー&蝶ネクタイで、ちょこまかと走り回る元気な男の子。
短い階段を上がった先の両扉が中から開いて、男性達を招き入れた。
周りに並んだ建物もレンガ造りだが3階建てのものばかり。1階が店舗で2階と3階は会社か事務所のように見えた。
男性を降ろした車は再びゴーっと言う音を立てて浮き上がり、空高く飛んでいった。
(まさかの空飛ぶタクシー? 信号待ちもラッシュもなくて便利そうだけど、運転するのはドライバー? それともパイロット?)
広場と建物の間の広い道は石畳になっていて、両端が人の歩く歩道で歩道の間を馬車が走っている。
「お間抜けエミリー! これ以上待たせたらうちの掃除させるわよ!」
実里の背中をゾゾっと悪寒が走り抜けた。妙に嫌な予感がしたせいではないと心から思いたい。
見覚えのない女性に毛布を剥ぎ取られた実里は、寝ぼけ眼を擦り部屋を見回した。
「ここはどこ? 私は実里⋯⋯なんか変な物が浮いてるんですけど?」
木目が美しい床がピッカピカの部屋は、広さで言えば20畳くらい。
出入り口らしきドアを挟んだ左側はL字型に本棚設置され、ギッシリと本が並んでいる。
ドアの右側はこれまたL字型にガラスの扉付きの棚が設置され、その間にキッチンらしき水道の蛇口やコンロが見えた。何に使うのか想像できない怪しい道具やあちこち凹んだ鍋もある。
極め付けは長方形のコンテナの中で、リズムに乗って歌って揺れ動く花々。スタンドマイク役の葉っぱは直立不動だが、勢いに押されて時々倒れかれる。
(スタンドの先っちょが光ってるのはマイク? う~ん、芸が細かい。歌ってるのはゴスペルっぽいな)
部屋の真ん中には大きな机とオンボロのスツールが2脚。机の上ではガラスのビーカーがポコポコと音をさせながら湯気を上げている。
実里が見ているもうひとつの『変な物』は、机の周りでふわふわと浮かぶ白い綿のような物。イメージは真っ白なまっ◯ろ◯ろすけ。
大きいのの後を中位のと小さいのが追いかけているようにふわふわと⋯⋯机に近付いたり天井近くまで上がったり、気ままに部屋を飛び回っている。
「寝ぼけてる? 巫山戯てる? 私の事、馬鹿にしてる? エミリーちゃ~ん、アンタ喧嘩売ってんの? 買うよ、買っちゃうよ~。4276勝1引き分けのアタシにまた負けたいってか?」
「えーっと、エミリーってのが私? んで、あなたに負けまくってると」
首を傾げた実里は自分を指差した。
「⋯⋯もしかして、マジ?」
「はい、マジですね」
「マジかぁ。ちょっと仕事のしすぎかもね。うん、そうに違いない。エミリー、今日はもう帰っていいから。家に帰ってさっさと⋯⋯家、分かる?」
「家が何かは分かります。屋根があって壁もあって寝るとこですね」
ドヤ顔の実里の頭を目の前の女性が殴りつけた。
「いってえ! 痛いじゃないですか、バカになったらどうしてくれるんですか!?」
「⋯⋯記憶はなくしても、そのノリは変わってないのね。いい事、よくお聞き。アタシの名前はステーシー。ボケナスなアンタの先輩魔法使い。アンタは3連ちゃんの徹夜して、ソファで寝こけてた。ここまでは分かった?」
「はい⋯⋯いやいやいや、魔法使いって何ですか? 厨二病とかですかね。この世界に魔法なんてない⋯⋯」
ステーシーが実里の目の前で指の先に火を灯し、白いふわふわが部屋の隅に逃げ込んだ。
「あるんですね、はい。ごめんなさい」
(あ、プルプルしてる~。超可愛いじゃん)
「はぁ、アンタが記憶を取り戻すまでは、アタシが家の送り迎えするっきゃなさそうね。ついてらっしゃい」
「へい! お供しやす」
ステーシーに連れられて部屋を出た実里は、うっかり大声をあげてしまった。
「うわぁ! なんですか、これはぁぁぁ」
実里のいる建物はどうやら円筒形をしているらしく、壁に沿ってドアがポツンポツンと並んでいる。廊下の横?⋯⋯建物の中央には広くて丸い穴が空いている。
「しょぼい手すりは付いてるけど底が見えない穴⋯⋯あの、高所恐怖症なんですけど」
「記憶がないくせに、そんな事は覚えてんの?」
その穴の中にはゆっくり上下している箱が浮かんでいる。
「エレベーター。これがないとここじゃ仕事できないわ」
「まさかと思いますけど、アレに乗る? 死んじゃいますって、箱までの距離が2メートル以上あるじゃないですか! まさか飛ぶの? 走り幅跳びはクラス最下位だったんで無理です。いつもジャンプする時のタイミングが掴めなくってですね⋯⋯」
「お黙り! アンタだけ階段でもいいわよ。ここは32階だからアタシはエレベーターを使うけどね」
「の、の、の、乗ります。乗ててくだたい」
(あ、噛んだ)
目を瞑っていた実里は何が起きたのか分かっていないが、ふわっと身体が浮いて実里が『ひぃぃぃ!』と叫んでいたら、グインっとGがかかって急降下していた。
「ほえ~」
実里が出てきた塔は見上げてもてっぺんが見えないほどの高さで、白っぽい御影石で出来ている。
(所々ヒビが入ってるけど大丈夫なの?)
「ボケっとしてたら口ん中に虫が入るわよ」
「タワマンより凄い⋯⋯雲を突っ切ってそう。んでも、この塔って縦横の比率がおかしくありません? 横は大学とかのでかい体育館くらいしかないみたいな。安全基準とか建築法とかどうなって⋯⋯」
「行くわよ。お腹が空いたから先になんか食べにいくわ」
ガシッと実里の腕を掴んだステーシーが無詠唱で転移した。
突然景色が変わり、食べ物の美味しそうな匂いが実里のお腹を直撃した。
「わぉ、ファンタジーの世界⋯⋯ああ、夢か。今度の夢はファンタジー物の転移ね。前のは~、前のは~、前のはファンタジー物の憑依。うん、突然ホラー感満載じゃん。いやぁ、夢ってその人の願望とかって言うからな~。ホー◯テッドマ◯ションとか好きだったのかも。今度、行ってみようかな。カップルに前後を挟まれて、きゃ~とか⋯⋯やめとこ」
「なにぶつぶつ言ってんの、さっさと来ないと置いてくわよ」
ステーシーが向かった先には、中央にステージ台がある広場があり屋台や露店が並んでいた。料理を買い込んだ客がベンチに向かって歩き、買い物客がのんびりと露店を冷やかしている。
「ヤバい、食いっぱぐれる」
実里は人混みに紛れ込みそうなステーシーの背中を追いかけはじめた。
見たことのない景色の中でも実里が慌てずにいられるのは、これが初めての経験ではないから。ミリーの世界に似ているところもあるが、色々と違っていてそれはそれで面白そう。
ゴーっという音で実里が振り返ると、ブラックキャブに似た車が空から降りて来るところだった。
レンガ造りの4階建ての建物の前が駐車場になっているらしく、そこを狙って降りている。
車が地上近くでゆっくりと停車して、後部座席のドアが開くと3人の男性が降りてきた。
(この世界の車ってド◯えもん仕様なの? ちょびっと浮くのが俺様流とか)
男達はみんな、黒色のフロック・コートと濃いグレーのズボンに前飾りのついた白いシャツ。少し立てた襟元には色違いの蝶ネクタイが結ばれて、手にはステッキとシルクハットを持っていた。
(ふ~ん、この時代のお金持ちさんのスタイルはコレなんだ。蝶ネクタイかあ、お子ちゃまがしてるのは好きなんだけどなぁ)
実里の中の蝶ネクタイのイメージは、半ズボンにサスペンダー&蝶ネクタイで、ちょこまかと走り回る元気な男の子。
短い階段を上がった先の両扉が中から開いて、男性達を招き入れた。
周りに並んだ建物もレンガ造りだが3階建てのものばかり。1階が店舗で2階と3階は会社か事務所のように見えた。
男性を降ろした車は再びゴーっと言う音を立てて浮き上がり、空高く飛んでいった。
(まさかの空飛ぶタクシー? 信号待ちもラッシュもなくて便利そうだけど、運転するのはドライバー? それともパイロット?)
広場と建物の間の広い道は石畳になっていて、両端が人の歩く歩道で歩道の間を馬車が走っている。
「お間抜けエミリー! これ以上待たせたらうちの掃除させるわよ!」
実里の背中をゾゾっと悪寒が走り抜けた。妙に嫌な予感がしたせいではないと心から思いたい。
231
あなたにおすすめの小説
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
はっきり言ってカケラも興味はございません
みおな
恋愛
私の婚約者様は、王女殿下の騎士をしている。
病弱でお美しい王女殿下に常に付き従い、婚約者としての交流も、マトモにしたことがない。
まぁ、好きになさればよろしいわ。
私には関係ないことですから。
〖完結〗残念ですが、お義姉様はこの侯爵家を継ぐことは出来ません。
藍川みいな
恋愛
五年間婚約していたジョゼフ様に、学園の中庭に呼び出され婚約破棄を告げられた。その隣でなぜか私に怯える義姉のバーバラの姿があった。
バーバラは私にいじめられたと嘘をつき、婚約者を奪った。
五年も婚約していたのに、私ではなく、バーバラの嘘を信じた婚約者。学園の生徒達も彼女の嘘を信じ、親友だと思っていた人にまで裏切られた。
バーバラの目的は、ワイヤット侯爵家を継ぐことのようだ。
だが、彼女には絶対に継ぐことは出来ない。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
感想の返信が出来ず、申し訳ありません。
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる