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第六章 夢か現か幻か
02.嫌だわ〜、穢れてるわ〜
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原付バイクで走る事約20分。久しぶりに嗅ぐ排ガスの臭いや、うるさく響くエンジン音に気を取られながら、会社の正門を走り抜けた。
駐輪場にバイクを停めて足早に裏口に向かう時は、人と目を合わせず俯き加減からの早足歩きで最短ルートを進む。
「おはようござ⋯⋯モゴモゴ⋯⋯おはモゴモゴ」
聞こえるか聞こえないかのギリギリを狙ってモゴモゴと挨拶しながら、ビルの最上階にある更衣室に駆け込み、手に握りしめたロッカーの鍵の番号を確認した。
(間違いない。一番奥の206号だ)
俯き加減でモゴモゴの挨拶擬きをするのは継続しつつ奥まで進み、ロッカーを開けると見慣れた制服の上着が掛かっていた。
家から制服を着てきた実里は、コートを脱いでハンガーに掛けて上着を着れば準備完了。鞄を持って更衣室を出ると見慣れた顔が目の前を通り過ぎ⋯⋯かけて立ち止まった。
(うわ、朝からやな奴が接近⋯⋯仏滅? 厄日? 女の子の日?)
腕を組み陰険な顔で睨んでいるのは同じ支店で3年先輩の瑞稀。入社した時から妙に絡んできては嫌味を言う、実里が苦手な社員の1人。
「あれ~、アンタ今日は仕事の日だったんだ~」
「あ、はい。おはようございます」
ちょろっと頭を下げてエレベーターに向かうと、残念な事に瑞稀も同じ方向に歩き始めた。
(だよね~、もう直ぐ朝礼の時間だもん。はぁ、朝からついてないなぁ)
「あんたさぁ、いつも偉っそうにしてるけど~真面に仕事できてると思ってんの?」
「はぁ、時間通りには終わらせられてると思ってますけど⋯⋯クレームとかありました?」
瑞稀の言葉に返事をするのは悪手だと知っていたはずなのに、ついうっかり質問込みの返事を返してしまった実里は舌打ちしそうになった。
(やっべ! ネチネチ女からガミガミ婆に変身しちゃうよ~)
「はあ? クレームが来なきゃそれでいいって言ってんの!? ほんっとーに偉そうだよね! 舐めてんの!? ねえ、あたしらの事、舐めてんの!?」
瑞稀の文句に意味がないのはいつもの事で、ただ後輩の誰か(今のターゲットは実里)に嫌味を言いたいだけだと分かっている。
(誰かを虐めてないと生きてけないのかねぇ。今の顔を彼氏に見られたらヤバくないですか~)
実里にとっての瑞稀は『あの人は今』に出てくる懐かしい悪役タレントを見た時と同じ感覚。懐かしいなぁと思っていたせいで、つい『無言でスルーor取り敢えずぺこぺこ』の鉄則を忘れていた。
(瑞稀って来年の春に寿退社するんだよね。で、その後は⋯⋯)
エレベーターホールに近付くと、数人の社員がガヤガヤと話をしながらエレベーターを待っており、その中から瑞稀の取り巻きが大きく手を振った。
「瑞稀~、来るのが遅いぞ~、エレベーターが来るんじゃないかってハラハラしたんだからね~」
「ごめ~ん、こいつが朝からウザくってさ~。先輩だから構ってやんなきゃだし~」
「瑞稀ってば、優しいんだから~。そんな子ほっときゃ良いのに~。そう言えばぁ、高野さんがさあ⋯⋯」
女子社員達のアイドル『高野』の名前で盛り上がり始めた瑞稀と愉快な仲間達は、実里をディスっていた事も忘れて、エレベーターに乗り込んだ。
(次のにしよう⋯⋯あの人達の香水は臭すぎて⋯⋯臭い⋯⋯臭い?⋯⋯お前らなんかあの世界に転移してしまえぇぇ!)
化粧と権力者に媚びるのだけは間違いなく得意だし、偉そうな貴族令嬢の役ならぴったりだと思いながら次のエレベーターに乗り込んだ。
(悪役令嬢に転移しろ~。ザマァされるヒロインになれ~。魔物の森に飛ばされろ~)
実里の仕事は文房具などを配送する所謂ルート配送のドライバー。
毎日決まったコースを担当するのが普通だが、実里はその日によって担当するコースが変動する。
(いろんなコースを走る便利屋さんだよね。んで、瑞稀達はそれが『生意気』だって言う。ホントめんどくさい)
2階で朝礼を済ませ、1階で荷物を積み込んで出発するまで我慢すれば現地まではひとりになれる。
(ロッカーの付近と積み込みの時だけ用心しとけば、あんまり絡まれないって忘れてた⋯⋯いや~、懐かしいなぁ。このモヤモヤでイライラな環境)
実里的には久しぶりだが⋯⋯毎朝行われる意味のない朝礼でマネージャーの1人が蘊蓄を垂れていたが、真面に聞いている人はほとんどいない。エレベーターホールで名前が出た『高野』もマネージャーとして端の方に並んでいる。
(イケメンかなぁ? うーん、よく分かんないけどモテるって聞いたような⋯⋯まぁ、異世界と並べちゃ可哀想か。なんたってあっちは『動く二次元』だもん。顔面偏差値がバグってたよねえ)
シモンの美貌を毎日拝んでいた実里にはイケメンな高野が残念なモブにしか見えない。熊なレオンもかなりのイケメンだと知っている。熊だけど。
(高野って瑞稀と付き合ったり別れたりを繰り返してるんだよね。んで、大喧嘩して高野が別の子と電撃結婚するんじゃなかったっけ。
んで、瑞稀も別の男と二股かけてたから、そいつと翌年⋯⋯ドロドロだなぁ、大人の世界って汚いわ~、嫌だわ~、穢れてるわ~⋯⋯ん? その前にメンタルボッコボコになるイジメがあったじゃん⋯⋯え~、マジか~)
高野が結婚発表してから数ヶ月、瑞稀に八つ当たりされまくったのを思い出した実里は、下を向いて小さく溜息をついた。
心の準備をする時間もなくこの世界に戻って来た実里は、居心地の悪い事務所に漂う複数の香水の香りに顔を顰めた。
(私ってば、なんでこのタイミングで戻ってきちゃったのかなあ。回避できるの?)
駐輪場にバイクを停めて足早に裏口に向かう時は、人と目を合わせず俯き加減からの早足歩きで最短ルートを進む。
「おはようござ⋯⋯モゴモゴ⋯⋯おはモゴモゴ」
聞こえるか聞こえないかのギリギリを狙ってモゴモゴと挨拶しながら、ビルの最上階にある更衣室に駆け込み、手に握りしめたロッカーの鍵の番号を確認した。
(間違いない。一番奥の206号だ)
俯き加減でモゴモゴの挨拶擬きをするのは継続しつつ奥まで進み、ロッカーを開けると見慣れた制服の上着が掛かっていた。
家から制服を着てきた実里は、コートを脱いでハンガーに掛けて上着を着れば準備完了。鞄を持って更衣室を出ると見慣れた顔が目の前を通り過ぎ⋯⋯かけて立ち止まった。
(うわ、朝からやな奴が接近⋯⋯仏滅? 厄日? 女の子の日?)
腕を組み陰険な顔で睨んでいるのは同じ支店で3年先輩の瑞稀。入社した時から妙に絡んできては嫌味を言う、実里が苦手な社員の1人。
「あれ~、アンタ今日は仕事の日だったんだ~」
「あ、はい。おはようございます」
ちょろっと頭を下げてエレベーターに向かうと、残念な事に瑞稀も同じ方向に歩き始めた。
(だよね~、もう直ぐ朝礼の時間だもん。はぁ、朝からついてないなぁ)
「あんたさぁ、いつも偉っそうにしてるけど~真面に仕事できてると思ってんの?」
「はぁ、時間通りには終わらせられてると思ってますけど⋯⋯クレームとかありました?」
瑞稀の言葉に返事をするのは悪手だと知っていたはずなのに、ついうっかり質問込みの返事を返してしまった実里は舌打ちしそうになった。
(やっべ! ネチネチ女からガミガミ婆に変身しちゃうよ~)
「はあ? クレームが来なきゃそれでいいって言ってんの!? ほんっとーに偉そうだよね! 舐めてんの!? ねえ、あたしらの事、舐めてんの!?」
瑞稀の文句に意味がないのはいつもの事で、ただ後輩の誰か(今のターゲットは実里)に嫌味を言いたいだけだと分かっている。
(誰かを虐めてないと生きてけないのかねぇ。今の顔を彼氏に見られたらヤバくないですか~)
実里にとっての瑞稀は『あの人は今』に出てくる懐かしい悪役タレントを見た時と同じ感覚。懐かしいなぁと思っていたせいで、つい『無言でスルーor取り敢えずぺこぺこ』の鉄則を忘れていた。
(瑞稀って来年の春に寿退社するんだよね。で、その後は⋯⋯)
エレベーターホールに近付くと、数人の社員がガヤガヤと話をしながらエレベーターを待っており、その中から瑞稀の取り巻きが大きく手を振った。
「瑞稀~、来るのが遅いぞ~、エレベーターが来るんじゃないかってハラハラしたんだからね~」
「ごめ~ん、こいつが朝からウザくってさ~。先輩だから構ってやんなきゃだし~」
「瑞稀ってば、優しいんだから~。そんな子ほっときゃ良いのに~。そう言えばぁ、高野さんがさあ⋯⋯」
女子社員達のアイドル『高野』の名前で盛り上がり始めた瑞稀と愉快な仲間達は、実里をディスっていた事も忘れて、エレベーターに乗り込んだ。
(次のにしよう⋯⋯あの人達の香水は臭すぎて⋯⋯臭い⋯⋯臭い?⋯⋯お前らなんかあの世界に転移してしまえぇぇ!)
化粧と権力者に媚びるのだけは間違いなく得意だし、偉そうな貴族令嬢の役ならぴったりだと思いながら次のエレベーターに乗り込んだ。
(悪役令嬢に転移しろ~。ザマァされるヒロインになれ~。魔物の森に飛ばされろ~)
実里の仕事は文房具などを配送する所謂ルート配送のドライバー。
毎日決まったコースを担当するのが普通だが、実里はその日によって担当するコースが変動する。
(いろんなコースを走る便利屋さんだよね。んで、瑞稀達はそれが『生意気』だって言う。ホントめんどくさい)
2階で朝礼を済ませ、1階で荷物を積み込んで出発するまで我慢すれば現地まではひとりになれる。
(ロッカーの付近と積み込みの時だけ用心しとけば、あんまり絡まれないって忘れてた⋯⋯いや~、懐かしいなぁ。このモヤモヤでイライラな環境)
実里的には久しぶりだが⋯⋯毎朝行われる意味のない朝礼でマネージャーの1人が蘊蓄を垂れていたが、真面に聞いている人はほとんどいない。エレベーターホールで名前が出た『高野』もマネージャーとして端の方に並んでいる。
(イケメンかなぁ? うーん、よく分かんないけどモテるって聞いたような⋯⋯まぁ、異世界と並べちゃ可哀想か。なんたってあっちは『動く二次元』だもん。顔面偏差値がバグってたよねえ)
シモンの美貌を毎日拝んでいた実里にはイケメンな高野が残念なモブにしか見えない。熊なレオンもかなりのイケメンだと知っている。熊だけど。
(高野って瑞稀と付き合ったり別れたりを繰り返してるんだよね。んで、大喧嘩して高野が別の子と電撃結婚するんじゃなかったっけ。
んで、瑞稀も別の男と二股かけてたから、そいつと翌年⋯⋯ドロドロだなぁ、大人の世界って汚いわ~、嫌だわ~、穢れてるわ~⋯⋯ん? その前にメンタルボッコボコになるイジメがあったじゃん⋯⋯え~、マジか~)
高野が結婚発表してから数ヶ月、瑞稀に八つ当たりされまくったのを思い出した実里は、下を向いて小さく溜息をついた。
心の準備をする時間もなくこの世界に戻って来た実里は、居心地の悪い事務所に漂う複数の香水の香りに顔を顰めた。
(私ってば、なんでこのタイミングで戻ってきちゃったのかなあ。回避できるの?)
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