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決意
8.イライザ
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ギルマスと白銀のメンバー、ミリア達が2階に帰ってきた。ヴィルとギーは部屋の隅でお昼寝中。
「イライザ、分かってんだろうな。お前がやった事は犯罪だ。冒険者資格を剥奪されても仕方がない。本部に連絡する」
慌てたイライザは立ち上がって、
「待って、そんな事したら冒険者やってけなくなる。だっておかしいでしょ。こんなチビが」
「お前は負けた。その後、故意に強力な魔法を人に打った。目撃者は大勢いるぞ。
それと訓練場の修理費用は、見積もりが出来次第連絡するからな」
「ギルマス、待ってくれ。今、こいつが抜けたらSランクになれねぇ。少しだけ待ってくれよ」
「駄目だ、ルールは分かっていてやったんだ」
「なら、こいつをくれ。このチビがいたらやれる」
「ちょっ、ニールあんた裏切るの?」
「ほざけ、お前が勝手にやったんだろうが。そのせいでSランクになれねぇとか、冗談じゃないぜ」
「ノアさん。この後俺達、ケニーヒのアースドラゴン討伐をやる予定なんです。イライザは、うちの唯一の魔法使いなんです。少しだけ待ってもらえませんか?」
カイルが頭を下げた。
「ケニーヒやるのか? 毒の山をどうやって登る?」
「あたしがいれば大丈夫、毒を焼き切って、道を作るから。あたしは最上級魔法のファイアキャノンを使える」
ジト目のギルマス。
「あぁ、さっき見たなぁ。アメリアに向けて打ったあれだろ?」
「あれがありゃあ毒の道なんか余裕だぜ」
「2Kmの毒の道だぞ?」
「えっ? 1Kmだろ。マジかよ」
「なんとかなるよ、あたしが焼き切ってみせる」
大きく溜息をつくノア。
「お前らのやり方は、相変わらず出たとこ勝負だな。良く生きてるよ」
ギルマスとノアが呆れている。
「お願いします。ケニーヒ討伐は、帝国の国王が既に、連邦議会に承認を貰ってるんです。今更辞めるとか出来ません」
「そうは言われてもなぁ、どうするよ」
『良いではないか、ケニーヒに行かせてやれ』
「でもよう、こいつらが失敗するだろ? その後始末がギルドに回ってくんだぜ? 面倒くさくね?」
ギルマスが、寝たふりをしているヴィルに話しかける。
「ギルマス、誰に相談してるんですか?」
カイルが首を傾げている。
「まぁ、狙われたのはちび助だし。即連行か、ケニーヒの後に連行か好きな方を選ばせてやるよ。ちび助、どうする?」
ミリアは暫く悩んでいたが、
「討伐が成功したら報酬っていっぱい貰えますか?」
「あぁ、たんまり。分け前か?」
「いえ、訓練場の修理費高そうだなぁって思ったんで。だったらイライザさんの問題は、ケニーヒの後でお願いします。負けないで下さいね、応援してます」
「ちび助、今までの流れで応援できるとか。お前、何気にすげえよな」
『ノアよ、覚悟は出来たか?』
「イライザ、分かってんだろうな。お前がやった事は犯罪だ。冒険者資格を剥奪されても仕方がない。本部に連絡する」
慌てたイライザは立ち上がって、
「待って、そんな事したら冒険者やってけなくなる。だっておかしいでしょ。こんなチビが」
「お前は負けた。その後、故意に強力な魔法を人に打った。目撃者は大勢いるぞ。
それと訓練場の修理費用は、見積もりが出来次第連絡するからな」
「ギルマス、待ってくれ。今、こいつが抜けたらSランクになれねぇ。少しだけ待ってくれよ」
「駄目だ、ルールは分かっていてやったんだ」
「なら、こいつをくれ。このチビがいたらやれる」
「ちょっ、ニールあんた裏切るの?」
「ほざけ、お前が勝手にやったんだろうが。そのせいでSランクになれねぇとか、冗談じゃないぜ」
「ノアさん。この後俺達、ケニーヒのアースドラゴン討伐をやる予定なんです。イライザは、うちの唯一の魔法使いなんです。少しだけ待ってもらえませんか?」
カイルが頭を下げた。
「ケニーヒやるのか? 毒の山をどうやって登る?」
「あたしがいれば大丈夫、毒を焼き切って、道を作るから。あたしは最上級魔法のファイアキャノンを使える」
ジト目のギルマス。
「あぁ、さっき見たなぁ。アメリアに向けて打ったあれだろ?」
「あれがありゃあ毒の道なんか余裕だぜ」
「2Kmの毒の道だぞ?」
「えっ? 1Kmだろ。マジかよ」
「なんとかなるよ、あたしが焼き切ってみせる」
大きく溜息をつくノア。
「お前らのやり方は、相変わらず出たとこ勝負だな。良く生きてるよ」
ギルマスとノアが呆れている。
「お願いします。ケニーヒ討伐は、帝国の国王が既に、連邦議会に承認を貰ってるんです。今更辞めるとか出来ません」
「そうは言われてもなぁ、どうするよ」
『良いではないか、ケニーヒに行かせてやれ』
「でもよう、こいつらが失敗するだろ? その後始末がギルドに回ってくんだぜ? 面倒くさくね?」
ギルマスが、寝たふりをしているヴィルに話しかける。
「ギルマス、誰に相談してるんですか?」
カイルが首を傾げている。
「まぁ、狙われたのはちび助だし。即連行か、ケニーヒの後に連行か好きな方を選ばせてやるよ。ちび助、どうする?」
ミリアは暫く悩んでいたが、
「討伐が成功したら報酬っていっぱい貰えますか?」
「あぁ、たんまり。分け前か?」
「いえ、訓練場の修理費高そうだなぁって思ったんで。だったらイライザさんの問題は、ケニーヒの後でお願いします。負けないで下さいね、応援してます」
「ちび助、今までの流れで応援できるとか。お前、何気にすげえよな」
『ノアよ、覚悟は出来たか?』
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