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SSランク登用試験
7.歓声
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闘技場の空に、花火が打ち上げられた。もう直ぐ試合がはじまる。
「試合前に、飲み物は如何ですか?」
「持ってきたので大丈夫です。鑑定でわかる程度の物を入れたんじゃ、意味がないって伝えて下さいね。じゃあ、行きましょう」
「ちび助、何が入ってた?」
「カブトギクとロートの粉末です。詠唱が出来にくくなるのを狙ったんでしょうか」
「ねえちゃん、それ貰ってくぜ。職員に貰いましたって、議長に渡してやるよ」
メラニーが青褪めた。
狭い通路を通って闘技場へ向かう。ミリアの前にノア、後ろをギルマスとカイルが守っている。
歩くたび、歓声が段々大きくなっていく。鉄格子の門が見えた頃、耳を劈く程の大歓声が聞こえてきた。
「俺達はここまでだ、あっちで応援してるぜ」
「アメリア、頑張って」
「はい、頑張ります」
ギルマスとカイルが観客席に向かう。
「アメリア、俺が言った事覚えてるか?」
「はい、彼らは本気で私を殺しに来る。ほんの僅かでも怯んだら、時間切れになる」
「そうだ、絶対に隙を見せるな。奴らは魔物だ、仲間じゃない」
「はい。私を守ってくれたみんなを、今度は私が守ります。ノアさんの懐刀になりたいですから」
「言ってくれるじゃねえか。さあ、行ってこい」
「はい!」
ミリアは、闘技場の中に進んで行った。
「開始前に、ルールを確認します。
1分以内に挑戦者が、Sランクチームを殲滅したら挑戦者の勝利。
1分以内に挑戦者が戦闘不能になれば、Sランクチームの勝利。
1分経過した時、Sランクチームの誰かが1人でも戦闘可能だった場合は、Sランクチームの勝利」
「「はい」」
「挑戦者のアメリア。この戦いには制限はありません。過去に命を落とした者もいます。前回の登用試験では、挑戦者が深い傷を負い冒険者を辞めざるを得なくなりました。それでも戦いますか?」
「はい、戦います」
「議長、少しお時間を頂けますか?」
Sランクのリーダーが声をかけた。
「良いでしょう」
「お嬢さん、無理はしないでおうちに帰りなさい。ここにノアはいないんだ。折角Sランクになれたんだし、無駄死にしなくていいと思う。君の噂は聞いている、ノアが君に合った庇護者を見つけてくれるから」
「ご心配頂いて、ありがとうございます。でも、大丈夫です。戦います」
「ペット連れでか?」
「この子達も、参加して良いですか?」
「ショボいテイマーだな」
Sランクチーム全員がゲラゲラ笑い、バリーは苦笑いをしている。
「テイム証明は?」
「出してあります」
「では、構いませんよ。応援団がいれば、不安も和らぐでしょうし」
「違いないね」
(みんな、まだ笑い続けてる)
ミリア&ヴィル&ギー、最終決戦へ。
「試合前に、飲み物は如何ですか?」
「持ってきたので大丈夫です。鑑定でわかる程度の物を入れたんじゃ、意味がないって伝えて下さいね。じゃあ、行きましょう」
「ちび助、何が入ってた?」
「カブトギクとロートの粉末です。詠唱が出来にくくなるのを狙ったんでしょうか」
「ねえちゃん、それ貰ってくぜ。職員に貰いましたって、議長に渡してやるよ」
メラニーが青褪めた。
狭い通路を通って闘技場へ向かう。ミリアの前にノア、後ろをギルマスとカイルが守っている。
歩くたび、歓声が段々大きくなっていく。鉄格子の門が見えた頃、耳を劈く程の大歓声が聞こえてきた。
「俺達はここまでだ、あっちで応援してるぜ」
「アメリア、頑張って」
「はい、頑張ります」
ギルマスとカイルが観客席に向かう。
「アメリア、俺が言った事覚えてるか?」
「はい、彼らは本気で私を殺しに来る。ほんの僅かでも怯んだら、時間切れになる」
「そうだ、絶対に隙を見せるな。奴らは魔物だ、仲間じゃない」
「はい。私を守ってくれたみんなを、今度は私が守ります。ノアさんの懐刀になりたいですから」
「言ってくれるじゃねえか。さあ、行ってこい」
「はい!」
ミリアは、闘技場の中に進んで行った。
「開始前に、ルールを確認します。
1分以内に挑戦者が、Sランクチームを殲滅したら挑戦者の勝利。
1分以内に挑戦者が戦闘不能になれば、Sランクチームの勝利。
1分経過した時、Sランクチームの誰かが1人でも戦闘可能だった場合は、Sランクチームの勝利」
「「はい」」
「挑戦者のアメリア。この戦いには制限はありません。過去に命を落とした者もいます。前回の登用試験では、挑戦者が深い傷を負い冒険者を辞めざるを得なくなりました。それでも戦いますか?」
「はい、戦います」
「議長、少しお時間を頂けますか?」
Sランクのリーダーが声をかけた。
「良いでしょう」
「お嬢さん、無理はしないでおうちに帰りなさい。ここにノアはいないんだ。折角Sランクになれたんだし、無駄死にしなくていいと思う。君の噂は聞いている、ノアが君に合った庇護者を見つけてくれるから」
「ご心配頂いて、ありがとうございます。でも、大丈夫です。戦います」
「ペット連れでか?」
「この子達も、参加して良いですか?」
「ショボいテイマーだな」
Sランクチーム全員がゲラゲラ笑い、バリーは苦笑いをしている。
「テイム証明は?」
「出してあります」
「では、構いませんよ。応援団がいれば、不安も和らぐでしょうし」
「違いないね」
(みんな、まだ笑い続けてる)
ミリア&ヴィル&ギー、最終決戦へ。
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