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31.剣技大会とグレイ・ガーラント
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「優勝候補はケールズ騎士学校2年生のマーカス・シルバンとサワシリア学園3年生のイーサン・ホズウェル。我が学園だと3年生のタイラー・ヒックスか2年生のグレイ・ガーラントかしら」
「グレイ・ガーラント様はミリセント様の?」
「ええ、我が家の長男なんだけどアリエノールに袖にされてから立派な脳筋に成長したみたい」
「シルスお兄様とミリセントが婚約したばかりの頃のお話じゃない。だから、わたくし達がまだ5歳の時のお話よ。あれ以来グレイはわたくしの側にはやって来ないの」
シルス王太子は現在20歳でミリセントとリチャードは18歳。アリエノールとグレイは16歳なので11年前の話になる。
『姉様がシルス様と結婚するなら僕はアリエノール様と結婚する!』
シルス王太子とミリセントの婚約式の後大勢の前で叫んだグレイはアリエノールに履いていた靴で頭を殴られて気絶した。
それ以来『女は怖い』と剣の道を突き進んでいると言う。
「今ではリチャードのようになりたいって言ってるのよ。リチャードは剣と馬術に秀でてるから理想なんですって。
王宮に遊びに来てはリチャードの執務室で待ちぼうけを喰らってるの」
埃をかぶったリチャードの執務室でリチャードを待つ間素振りをしているグレイは女官達に可愛がられているらしい。
「グレイは最近の噂に興味を惹かれているらしいから宜しくね。お母様から頼まれているの。グレイが男色に走らずに済むかもって」
「もう間に合わなそうだから、男色から戻ってくるの間違いかも」
「まあ、やっぱりそう思う? 公爵家を継ぐ者がいなくなった時の為に早めに誰か探さなくてはってお母様が仰るの」
(男色自体はオーケーなんだ。うん、個人の自由よね)
思った以上に会話が進み夜会のことをすっかり忘れていた3人は慌てて大広間に戻って行った。
国王は宰相達とまだ談話しており、マーシャル夫人は王妃殿下に捕まっていた。シルス王太子とリチャード王子はそれぞれの友人や知人に囲まれており、アメリアやシャーロット達は勿論リチャード王子の側にいる。
「良かった、まだ大丈夫そうだわ。捕まらないうちに王妃殿下のところまで行きましょう。チョーカーのお話もまだお聞きしていないんだもの」
セアラ達が入ったドアから壇上までそれ程距離がないので誰にもに咎められずたどり着けるだろう⋯⋯と思っていたが、後一歩というところで後ろから声がかかった。
「セアラ嬢、こんばんは」
「⋯⋯こんばんは」
セアラ自身公爵令嬢で今は王女と王太子の婚約者と一緒にいる。下位の伯爵令嬢から声をかけてきた礼儀知らずの二人に戸惑ったセアラの横でアリエノールとミリセントが顔を見合わせた。
声をかけてきたのはユリス・デンロー伯爵令嬢とジーニア・アルセント伯爵令嬢。シャーロット達の取り巻きの二人なので近くにいることは多いが話をしたことはない。
(いつも少し離れたところでニヤニヤひそひそ話して感じが悪いと思っていた二人だわ)
「あの、少しお時間をいただきたくて」
緊張しているのかジーニアの声がうわずっている。
「何かありましたの? もし宜しければわたくしがお聞きしますわ。どうぞ遠慮なく仰って?」
セアラの代わりにアリエノールが答えるとユリスが『ひっ!』と失礼な声を上げ、ギギギと音がしそうな動きでジーニアがアリエノールと目を合わせた。
「あ、あの。アリッエノール王女殿下のお手を煩わすほどではなくて。セアラに⋯⋯セアラさん⋯⋯様にちょっとお話が、その」
「テラスでも構いませんか? そこなら話しやすいかと」
真面な用ではないだろうが断るのは難しそうだと諦めたセアラが提案したがジーニア達が首を横に振った。
「いっいえ、できればその⋯⋯」
「良かったら控室をお使いになる?」
「はっ、はい。是非!」
「ではわたくしの侍女に案内させるわね。メアリーアン、セアラとご友人を控室にご案内して。お話が終わられたらセアラをわたくしのところに案内してね」
「あ! 私達だけで大丈夫です。場所さえ教えていただければ」
「お二人ともお優しいのね。王宮では結構迷子になられる方が多いから心配なの。だからわたくしのためだと思って案内させてくださらないかしら」
少し申し訳なさそうな顔のアリエノールの頼みを断ることのできる強者はいない。モジモジと言い訳を考えていた二人は結局諦めたようで侍女について広間を出て行った。小さく頭を下げたセアラがその後を続く。
「やらかすつもりね」
「間違いなく。メアリーアンがついていれば大丈夫だけど、一体何を考えているのかしら?」
ついさっきまでいた控室に戻ってきたセアラは物珍しげに部屋を見回す二人を見つめていた。
「凄い! ここって王族専用の控室よね」
「うちの応接室より広いわ」
「取り敢えずお座りになります?」
隣の部屋まで見に行きそうな勢いの二人に業を煮やしたセアラが声をかけると、はっと我に帰った二人がソファに並んで座った。
二人の正面にセアラが座った後もソファを触って感嘆の息をこぼしたりテーブルにかけられたクロスを触ったりと話が進まない。
「あの、ご用がおありだとか。何かありました?」
「あっ、ええ。ほら私達って学園であまり話したことがないでしょう? 折角だから是非お話ししたくて。ねぇ」
ユリスに同意を求めるジーニア。
「ええ、そうなの。さっき両親に言われたの、セアラ⋯⋯様と仲良くしろって。あの、オレンジジュースを持ってきてくれる?」
入り口の前にいるメアリーアンにユリスが注文するとドアを開けたメアリーアンがドア向こうに向けて何か指示を出すのが見えた。メイドがいたのかもしれない、注文を出した後ドアを閉めたメアリーアンは部屋から出ずそのまま待機している。
「あの人ずっとあそこにいるってこと?」
「まずいわ。どうしよう」
「でも、やるしかないんだから」
(しでかしますってはっきり聞こえてるんだけど⋯⋯)
顔を突き合わせてヒソヒソとしているように見えて丸聞こえの作戦会議中、オレンジジュースが3つ運ばれてきた。
「あのセアラの首につけてるそれ、近くで見てもいい?」
「え? あの、ええ」
ユリスがセアラの隣に座った。
「私の方を向いて目を閉じて」
「目を?」
「そう、こっちを向いてもらわないと正面から見えないし、目を開けてたら落ち着かないもの」
(こんな安直なことが上手くいくと思ってるのかしら? オレンジジュースをドレスに溢すかそれとも⋯⋯)
目を瞑ったふりで様子を伺っていると⋯⋯。
「オレンジジュースは溢したらいけないから避けておくわね」
「すごく綺麗な宝石ね。これってレトビア公爵様に頂いたの?」
しきりに話しかけるユリスをよそにジーニアは移動したオレンジジュースに何か入れている。
(薬?⋯⋯作戦が杜撰すぎて突っ込めない!)
「もう良いわ。なんだか珍しかったから見せてもらったんだけど⋯⋯取り敢えず乾杯しましょうよ」
ジーニアがセアラにグラスを渡した。
「じゃあ、私達の友情に乾杯!!」
ジーニアとユリスがジュースを口にしながらセアラの動向を凝視している。
セアラはグラスに口を付けかけて⋯⋯。
「グレイ・ガーラント様はミリセント様の?」
「ええ、我が家の長男なんだけどアリエノールに袖にされてから立派な脳筋に成長したみたい」
「シルスお兄様とミリセントが婚約したばかりの頃のお話じゃない。だから、わたくし達がまだ5歳の時のお話よ。あれ以来グレイはわたくしの側にはやって来ないの」
シルス王太子は現在20歳でミリセントとリチャードは18歳。アリエノールとグレイは16歳なので11年前の話になる。
『姉様がシルス様と結婚するなら僕はアリエノール様と結婚する!』
シルス王太子とミリセントの婚約式の後大勢の前で叫んだグレイはアリエノールに履いていた靴で頭を殴られて気絶した。
それ以来『女は怖い』と剣の道を突き進んでいると言う。
「今ではリチャードのようになりたいって言ってるのよ。リチャードは剣と馬術に秀でてるから理想なんですって。
王宮に遊びに来てはリチャードの執務室で待ちぼうけを喰らってるの」
埃をかぶったリチャードの執務室でリチャードを待つ間素振りをしているグレイは女官達に可愛がられているらしい。
「グレイは最近の噂に興味を惹かれているらしいから宜しくね。お母様から頼まれているの。グレイが男色に走らずに済むかもって」
「もう間に合わなそうだから、男色から戻ってくるの間違いかも」
「まあ、やっぱりそう思う? 公爵家を継ぐ者がいなくなった時の為に早めに誰か探さなくてはってお母様が仰るの」
(男色自体はオーケーなんだ。うん、個人の自由よね)
思った以上に会話が進み夜会のことをすっかり忘れていた3人は慌てて大広間に戻って行った。
国王は宰相達とまだ談話しており、マーシャル夫人は王妃殿下に捕まっていた。シルス王太子とリチャード王子はそれぞれの友人や知人に囲まれており、アメリアやシャーロット達は勿論リチャード王子の側にいる。
「良かった、まだ大丈夫そうだわ。捕まらないうちに王妃殿下のところまで行きましょう。チョーカーのお話もまだお聞きしていないんだもの」
セアラ達が入ったドアから壇上までそれ程距離がないので誰にもに咎められずたどり着けるだろう⋯⋯と思っていたが、後一歩というところで後ろから声がかかった。
「セアラ嬢、こんばんは」
「⋯⋯こんばんは」
セアラ自身公爵令嬢で今は王女と王太子の婚約者と一緒にいる。下位の伯爵令嬢から声をかけてきた礼儀知らずの二人に戸惑ったセアラの横でアリエノールとミリセントが顔を見合わせた。
声をかけてきたのはユリス・デンロー伯爵令嬢とジーニア・アルセント伯爵令嬢。シャーロット達の取り巻きの二人なので近くにいることは多いが話をしたことはない。
(いつも少し離れたところでニヤニヤひそひそ話して感じが悪いと思っていた二人だわ)
「あの、少しお時間をいただきたくて」
緊張しているのかジーニアの声がうわずっている。
「何かありましたの? もし宜しければわたくしがお聞きしますわ。どうぞ遠慮なく仰って?」
セアラの代わりにアリエノールが答えるとユリスが『ひっ!』と失礼な声を上げ、ギギギと音がしそうな動きでジーニアがアリエノールと目を合わせた。
「あ、あの。アリッエノール王女殿下のお手を煩わすほどではなくて。セアラに⋯⋯セアラさん⋯⋯様にちょっとお話が、その」
「テラスでも構いませんか? そこなら話しやすいかと」
真面な用ではないだろうが断るのは難しそうだと諦めたセアラが提案したがジーニア達が首を横に振った。
「いっいえ、できればその⋯⋯」
「良かったら控室をお使いになる?」
「はっ、はい。是非!」
「ではわたくしの侍女に案内させるわね。メアリーアン、セアラとご友人を控室にご案内して。お話が終わられたらセアラをわたくしのところに案内してね」
「あ! 私達だけで大丈夫です。場所さえ教えていただければ」
「お二人ともお優しいのね。王宮では結構迷子になられる方が多いから心配なの。だからわたくしのためだと思って案内させてくださらないかしら」
少し申し訳なさそうな顔のアリエノールの頼みを断ることのできる強者はいない。モジモジと言い訳を考えていた二人は結局諦めたようで侍女について広間を出て行った。小さく頭を下げたセアラがその後を続く。
「やらかすつもりね」
「間違いなく。メアリーアンがついていれば大丈夫だけど、一体何を考えているのかしら?」
ついさっきまでいた控室に戻ってきたセアラは物珍しげに部屋を見回す二人を見つめていた。
「凄い! ここって王族専用の控室よね」
「うちの応接室より広いわ」
「取り敢えずお座りになります?」
隣の部屋まで見に行きそうな勢いの二人に業を煮やしたセアラが声をかけると、はっと我に帰った二人がソファに並んで座った。
二人の正面にセアラが座った後もソファを触って感嘆の息をこぼしたりテーブルにかけられたクロスを触ったりと話が進まない。
「あの、ご用がおありだとか。何かありました?」
「あっ、ええ。ほら私達って学園であまり話したことがないでしょう? 折角だから是非お話ししたくて。ねぇ」
ユリスに同意を求めるジーニア。
「ええ、そうなの。さっき両親に言われたの、セアラ⋯⋯様と仲良くしろって。あの、オレンジジュースを持ってきてくれる?」
入り口の前にいるメアリーアンにユリスが注文するとドアを開けたメアリーアンがドア向こうに向けて何か指示を出すのが見えた。メイドがいたのかもしれない、注文を出した後ドアを閉めたメアリーアンは部屋から出ずそのまま待機している。
「あの人ずっとあそこにいるってこと?」
「まずいわ。どうしよう」
「でも、やるしかないんだから」
(しでかしますってはっきり聞こえてるんだけど⋯⋯)
顔を突き合わせてヒソヒソとしているように見えて丸聞こえの作戦会議中、オレンジジュースが3つ運ばれてきた。
「あのセアラの首につけてるそれ、近くで見てもいい?」
「え? あの、ええ」
ユリスがセアラの隣に座った。
「私の方を向いて目を閉じて」
「目を?」
「そう、こっちを向いてもらわないと正面から見えないし、目を開けてたら落ち着かないもの」
(こんな安直なことが上手くいくと思ってるのかしら? オレンジジュースをドレスに溢すかそれとも⋯⋯)
目を瞑ったふりで様子を伺っていると⋯⋯。
「オレンジジュースは溢したらいけないから避けておくわね」
「すごく綺麗な宝石ね。これってレトビア公爵様に頂いたの?」
しきりに話しかけるユリスをよそにジーニアは移動したオレンジジュースに何か入れている。
(薬?⋯⋯作戦が杜撰すぎて突っ込めない!)
「もう良いわ。なんだか珍しかったから見せてもらったんだけど⋯⋯取り敢えず乾杯しましょうよ」
ジーニアがセアラにグラスを渡した。
「じゃあ、私達の友情に乾杯!!」
ジーニアとユリスがジュースを口にしながらセアラの動向を凝視している。
セアラはグラスに口を付けかけて⋯⋯。
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