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54.爆走する悪役令嬢(sideアメリア)
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時は少し遡り⋯⋯。
夜会で秘書の交代をキッパリと断られたアメリアはジーニア達に薬を渡してムカつくセアラへ仕返ししようと企んだ。
(流石に王族に飲ませるのはまずいけど、アイツならどうなっても構わないものね。アイツがどうなろうと生きてりゃいいんだし、最悪死んだって次を連れて来るだけだもの)
夜会からいなくなったセアラは体調不良で食事が取れていないようだと報告を受けたアメリアはほくそ笑んでいた。
(わざわざ声かけてやったのにジーニア達は報告もなしとか、マジでふざけてる!)
アリエノールの秘書はアメリアでセアラはアメリアの手伝いだと噂を流していたアメリアは赤っ恥をかいた。
(ムカつく! なんで私がアイツのせいで恥をかかなくちゃいけないのよ! アリエノールが言うこと聞かないのがいけないんだから!!)
『ルーク様ってきっとお強いのね』
『凄く素敵よね』
『ずっと留学されていたんでしょう? 婚約者はいらっしゃらないのかも』
用務員に大金を掴ませて昼休憩中にセアラの椅子を壊れかけた物に交換させたアメリアは、全校集会の壇上に立ったルークに一目惚れしたらしい子爵令嬢にこっそりと耳打ちした。
『上手くやったらルークの婚約者にしてあげるわ。レトビア公爵家なら身分違いでも婚約を結ばせてあげられるんだけどどうする?』
『嫌なら別にいいわよ。早い者勝ちだと思うけどね』
セアラを突き飛ばして教室に戻って来た子爵令嬢が小さく頷いたのを見たアメリアは、大怪我をして泣き叫ぶセアラを想像して悦に入っていた。
(ふふっ、ざまぁ。バチが当たったのよね~。当てたのは私だけど)
『はあ? なんで? リチャードが助けたってどう言う事!?』
学園にリチャードが来ていたことさえ知らなかったアメリアは真っ赤な顔で怒鳴った。
『セアラを姫抱っこで保健室に連れて行ったそうです』
『セアラを抱きかかえたリチャード王子殿下が寮に向かって歩いて行ったと』
(学園に来たのに私になんの連絡もしてこないなんて! セアラなんてほっといて婚約者になる私に会いに来るべきでしょ!!)
アメリアはリチャードに手紙を出したが返事がこないので学園の休みの日に王宮へ向かった。
『いないってどこに行ったの? いつ戻って来るの?』
『申し訳ありませんが何も聞いておりません』
『役立たず! アンタなんか首にしてやるから覚えてらっしゃい。
明日のこの時間にまた来るから部屋にいるようしっかりと伝えるのよ!!』
翌日もリチャード王子は出かけており帰りは翌日になると言われたアメリアは、プンプンと腹を立てながら勝手に中庭を散策することにした。
(このまま帰るなんてつまんないし、中庭のクリスマスローズが見頃だわ。貰って帰って部屋に飾ったらいい気分転換になるわね)
中庭に向けて長い通路を歩いていると侍女を連れたミリセントがいるのが見えた。
『あら、アメリア様。お久しぶりですわ』
『庭師を呼んでくださるかしら?』
機嫌の悪いアメリアは王族への礼も忘れ挨拶もせずに要求を口にした。
『どうなされましたの?』
『クリスマスローズを切ってこさせますの。今が一番綺麗な時期ですから寮のお部屋に飾るつもりですわ』
『あらまあ、あのお花は王妃殿下のお気に入りですの。お許しはいただかれました?』
『ほんの一束程度の花をいただくのにわざわざ許可を頂く必要なんてありませんわ』
王宮の花を我が物顔で切ろうとするアメリアに呆れ果てたミリセントだが振り返り侍女に小声で指示を出した。
『馬車にお届けいたしますわね。それから、王妃殿下にはわたくしから説明しておきます』
暗にさっさと帰れと言われた事に気付かないアメリアは要求が通った事に気を良くして来た道を帰りはじめた。
(本当に図々しくて礼儀がなってなくて最低の令嬢ですわ)
水曜日、今季初めての剣技大会練習日がやって来た。リチャードに会うために身だしなみを整えたアメリアはいそいそと練習場に向かった。
(もうはじまっているみたい)
練習場では一対一の訓練がはじまっており、リチャードがその間を歩きながら指導しているのが見えた。
(やっぱり絵になるわ。私に相応しいのはリチャードしかいないわね)
練習場の周りには大勢の生徒や教師が詰めかけていたが、アメリアに気付くとスッと道が開いていった。一番前でアメリアはリチャードを見つめたが真剣に指導していて気付かない。
(えっ? 何でアイツのところに行くの?)
タイラーとの模擬戦の後や休憩の度にリチャードはセアラの元へ行き何か話しかけている。周りの生徒達もそれに気づきはじめアメリアの顔を見ながらヒソヒソと⋯⋯。
(一体これはどういうこと? ローランドは何をしているの!?)
『この後生徒会室までご一緒いたしますわ。友達がルーク様とお話ししたいと申しておりますし』
アメリアはリチャードと一緒に生徒会室まで歩きながら、一応約束を果たした子爵令嬢をルークに紹介する予定だった。
(次にも使える駒だもの。ちゃんと約束は守ってあげなくちゃね)
それなのに⋯⋯。
ルークは既にセアラの側におりリチャードもセアラと帰ると言う。
『セアラと? どうしてリチャードがセアラなどと一緒に行動されるのですか? 先ほども何度も声をかけておられましたし、そのような事をすればリチャードとセアラの間違った噂が流れてしまいますわ』
講師の間の世話役をセアラに頼んだと言ったリチャードはアメリアが世話役をやると申し出ても断ってくる。
『勝手な事をしないでくれ。セアラを世話役にしたいと思ったのは俺なんだから』
(勝手な事ですって! 何を偉そうに。どいつもこいつも役立たずなんだから!)
お茶会の話をしてもはぐらかしてリチャードはセアラの元に行ってしまった。
(あの阿婆擦れ⋯⋯リチャードとルークを侍らせて私に恥をかかせるなんて!!)
アメリアの耳に不快な話ばかりが入って来るようになった。
セアラの怪我が治って登校しはじめてからと言うものセアラの側にはルークや彼の侍女が護衛騎士のように張り付き、食事やお花摘みの時でさえ一人にならない。お陰で手を出せないアメリア達は苛々を募らせていった。
(リチャードがしょっちゅうアイツの側にいてルークや護衛までアイツに夢中だなんて! それは私にこそ相応しいんだから!!)
『お父様からの指示で、これからはアイツの側には寄らないようにって。
その上で少し懲らしめて身の程を弁えさせるのがいいだろうって仰ってたわ』
レトビア公爵やアメリアに媚を売りたい者とルークを手に入れたい者からの虐めが再びはじまった。
『騒ぎにならない程度で。誰がやったか証拠は残さないで』
レトビア公爵の呼び出しに王家を盾に従わないセアラにアメリアの怒りは膨らむばかりだった。ガードが硬すぎて大した虐めもできず、リチャードとセアラの仲睦まじい姿ばかりが目につく。
(王命を出させられないお父様も役立たずだし、私がもっとリチャードのそばに行かなくちゃ)
『慰労会に参加できないってどう言う事!? はぁ、ローランドってほんっと役立たずよね。試験ではアイツに負けるしリチャードの世話もアイツに奪われるし。アーカンソー伯爵が知ったらきっと、すご~くがっかりすると思うわよ。そんなんで伯爵家継げるのかしら?
でもほら、私って心が広いから⋯⋯役立たずのアンタにチャンスをあげるわ。この薬を⋯⋯』
夜会で秘書の交代をキッパリと断られたアメリアはジーニア達に薬を渡してムカつくセアラへ仕返ししようと企んだ。
(流石に王族に飲ませるのはまずいけど、アイツならどうなっても構わないものね。アイツがどうなろうと生きてりゃいいんだし、最悪死んだって次を連れて来るだけだもの)
夜会からいなくなったセアラは体調不良で食事が取れていないようだと報告を受けたアメリアはほくそ笑んでいた。
(わざわざ声かけてやったのにジーニア達は報告もなしとか、マジでふざけてる!)
アリエノールの秘書はアメリアでセアラはアメリアの手伝いだと噂を流していたアメリアは赤っ恥をかいた。
(ムカつく! なんで私がアイツのせいで恥をかかなくちゃいけないのよ! アリエノールが言うこと聞かないのがいけないんだから!!)
『ルーク様ってきっとお強いのね』
『凄く素敵よね』
『ずっと留学されていたんでしょう? 婚約者はいらっしゃらないのかも』
用務員に大金を掴ませて昼休憩中にセアラの椅子を壊れかけた物に交換させたアメリアは、全校集会の壇上に立ったルークに一目惚れしたらしい子爵令嬢にこっそりと耳打ちした。
『上手くやったらルークの婚約者にしてあげるわ。レトビア公爵家なら身分違いでも婚約を結ばせてあげられるんだけどどうする?』
『嫌なら別にいいわよ。早い者勝ちだと思うけどね』
セアラを突き飛ばして教室に戻って来た子爵令嬢が小さく頷いたのを見たアメリアは、大怪我をして泣き叫ぶセアラを想像して悦に入っていた。
(ふふっ、ざまぁ。バチが当たったのよね~。当てたのは私だけど)
『はあ? なんで? リチャードが助けたってどう言う事!?』
学園にリチャードが来ていたことさえ知らなかったアメリアは真っ赤な顔で怒鳴った。
『セアラを姫抱っこで保健室に連れて行ったそうです』
『セアラを抱きかかえたリチャード王子殿下が寮に向かって歩いて行ったと』
(学園に来たのに私になんの連絡もしてこないなんて! セアラなんてほっといて婚約者になる私に会いに来るべきでしょ!!)
アメリアはリチャードに手紙を出したが返事がこないので学園の休みの日に王宮へ向かった。
『いないってどこに行ったの? いつ戻って来るの?』
『申し訳ありませんが何も聞いておりません』
『役立たず! アンタなんか首にしてやるから覚えてらっしゃい。
明日のこの時間にまた来るから部屋にいるようしっかりと伝えるのよ!!』
翌日もリチャード王子は出かけており帰りは翌日になると言われたアメリアは、プンプンと腹を立てながら勝手に中庭を散策することにした。
(このまま帰るなんてつまんないし、中庭のクリスマスローズが見頃だわ。貰って帰って部屋に飾ったらいい気分転換になるわね)
中庭に向けて長い通路を歩いていると侍女を連れたミリセントがいるのが見えた。
『あら、アメリア様。お久しぶりですわ』
『庭師を呼んでくださるかしら?』
機嫌の悪いアメリアは王族への礼も忘れ挨拶もせずに要求を口にした。
『どうなされましたの?』
『クリスマスローズを切ってこさせますの。今が一番綺麗な時期ですから寮のお部屋に飾るつもりですわ』
『あらまあ、あのお花は王妃殿下のお気に入りですの。お許しはいただかれました?』
『ほんの一束程度の花をいただくのにわざわざ許可を頂く必要なんてありませんわ』
王宮の花を我が物顔で切ろうとするアメリアに呆れ果てたミリセントだが振り返り侍女に小声で指示を出した。
『馬車にお届けいたしますわね。それから、王妃殿下にはわたくしから説明しておきます』
暗にさっさと帰れと言われた事に気付かないアメリアは要求が通った事に気を良くして来た道を帰りはじめた。
(本当に図々しくて礼儀がなってなくて最低の令嬢ですわ)
水曜日、今季初めての剣技大会練習日がやって来た。リチャードに会うために身だしなみを整えたアメリアはいそいそと練習場に向かった。
(もうはじまっているみたい)
練習場では一対一の訓練がはじまっており、リチャードがその間を歩きながら指導しているのが見えた。
(やっぱり絵になるわ。私に相応しいのはリチャードしかいないわね)
練習場の周りには大勢の生徒や教師が詰めかけていたが、アメリアに気付くとスッと道が開いていった。一番前でアメリアはリチャードを見つめたが真剣に指導していて気付かない。
(えっ? 何でアイツのところに行くの?)
タイラーとの模擬戦の後や休憩の度にリチャードはセアラの元へ行き何か話しかけている。周りの生徒達もそれに気づきはじめアメリアの顔を見ながらヒソヒソと⋯⋯。
(一体これはどういうこと? ローランドは何をしているの!?)
『この後生徒会室までご一緒いたしますわ。友達がルーク様とお話ししたいと申しておりますし』
アメリアはリチャードと一緒に生徒会室まで歩きながら、一応約束を果たした子爵令嬢をルークに紹介する予定だった。
(次にも使える駒だもの。ちゃんと約束は守ってあげなくちゃね)
それなのに⋯⋯。
ルークは既にセアラの側におりリチャードもセアラと帰ると言う。
『セアラと? どうしてリチャードがセアラなどと一緒に行動されるのですか? 先ほども何度も声をかけておられましたし、そのような事をすればリチャードとセアラの間違った噂が流れてしまいますわ』
講師の間の世話役をセアラに頼んだと言ったリチャードはアメリアが世話役をやると申し出ても断ってくる。
『勝手な事をしないでくれ。セアラを世話役にしたいと思ったのは俺なんだから』
(勝手な事ですって! 何を偉そうに。どいつもこいつも役立たずなんだから!)
お茶会の話をしてもはぐらかしてリチャードはセアラの元に行ってしまった。
(あの阿婆擦れ⋯⋯リチャードとルークを侍らせて私に恥をかかせるなんて!!)
アメリアの耳に不快な話ばかりが入って来るようになった。
セアラの怪我が治って登校しはじめてからと言うものセアラの側にはルークや彼の侍女が護衛騎士のように張り付き、食事やお花摘みの時でさえ一人にならない。お陰で手を出せないアメリア達は苛々を募らせていった。
(リチャードがしょっちゅうアイツの側にいてルークや護衛までアイツに夢中だなんて! それは私にこそ相応しいんだから!!)
『お父様からの指示で、これからはアイツの側には寄らないようにって。
その上で少し懲らしめて身の程を弁えさせるのがいいだろうって仰ってたわ』
レトビア公爵やアメリアに媚を売りたい者とルークを手に入れたい者からの虐めが再びはじまった。
『騒ぎにならない程度で。誰がやったか証拠は残さないで』
レトビア公爵の呼び出しに王家を盾に従わないセアラにアメリアの怒りは膨らむばかりだった。ガードが硬すぎて大した虐めもできず、リチャードとセアラの仲睦まじい姿ばかりが目につく。
(王命を出させられないお父様も役立たずだし、私がもっとリチャードのそばに行かなくちゃ)
『慰労会に参加できないってどう言う事!? はぁ、ローランドってほんっと役立たずよね。試験ではアイツに負けるしリチャードの世話もアイツに奪われるし。アーカンソー伯爵が知ったらきっと、すご~くがっかりすると思うわよ。そんなんで伯爵家継げるのかしら?
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