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14.てくてく運動不足解消中
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自己紹介が終わりシュルツが教室を出て行くとリアムの近くに座っていた生徒達が声をかけていた。
穏やかに返事をしているリアムの周りには嬉しそうな生徒達の輪が出来ている。
シュルツが出た後開いたままになっていたドアからリチャードと側近3人が入ってきて、ざわついていた教室内に喜色漂う雰囲気が溢れた。
「学園を案内しようかと思って待っていたんだ」
リチャードが先輩らしくリアムに話しかけた。その後の会話は聞こえなかったが一緒に出て行ったところを見ると話が纏まったと言うことなのだろう。
ロクサーナはさっきのお礼を言いそびれた事を気にしながら教室を出て屋敷に戻る事にした。
迎えの馬車は来ていないのでロクサーナは正門を出てそのまま屋敷に向かって歩き出した。
(歩いても1時間かからないしね)
日頃裁縫ばかりしていたロクサーナは良い運動になると、鞄から帽子を出して被り日差しが照りつける中を歩いていた。
(雨の日はどうしよう。レインコートに使える素材ってあるかな)
ロクサーナの目下の懸案事項はワンタッチバックル。職人街を歩いていて多くの男性が細々した物の扱いに苦慮している事に気づいた。
(ウエストポーチがあれば便利よね)
チャックもマジックテープもないのでフラップにボタンをつける事に決めているが、問題はウエストのベルトをどうやって付け外しするか。
バックルをつけるしかないか・・と思ってはいるのだが、ワンタッチバックルがあればつけ外しが格段に楽になる。
現在金属加工ギルドに作ってもらっているバックルは3種類。
リュックサックの肩紐の長さ調整用に、従来からあるズボンのバックルを応用して作っている。
一つはリング式のものでD型のリングを二つ使い固定するもの。ベルトの布や柔らかい皮を痛めない。
2つ目はローラーバックル式のもので、バックルにベルトを挟み込んで固定する。締め具合が微調整でき、リング式よりしっかり固定できる。
3つ目はベルトに穴を開けておきピンを穴に通して固定するタイプ。最もしっかり固定できる。
(そうだ、カラビナは?)
カラビナはゲート・スパイン・ノーズの3つで構成される。
ワイヤーの形になっているゲートをノーズに引っ掛けるタイプのワイヤーゲート型なら軽くて付け外しも楽なはず。
(形は・・)
こうしてポヤポヤと新商品について思いを巡らせているとあっという間に屋敷の前についていた。
正門の横にある通用門から入り屋敷の裏口に向かおうとした時、ステラ専用の馬車が玄関に横付けされている事に気がついた。
「さっさとしなさいよ! リアム様が待ってるんだから」
(ん、リアム様?)
屋敷の陰からそっと覗いてみると華やかに装ったステラが馬車に乗り込むところだった。
(情報はや!)
気づかれては拙いのでそっと後退りしていると後ろから突然声をかけられた。
「お嬢、何してるんだ?」
吃驚して飛び上がったロクサーナを見たコナーが口を押さえて笑っている。
「吃驚させないで、ステラに見つかったら面倒だわ」
「あー、なんか朝お嬢が出かけた直後にどっかから手紙が届いて2人で大騒ぎしてたなあ」
コナーが顰めっ面をしてチラッと玄関を覗くとメイドが忘れ物を取りに駆け出していくところだった。
「ここは三十六計逃げるが勝ちね」
ロクサーナが足早に裏口へ向かうと、コナーのぶつぶついう声がしていた。
「何ですか、そりゃ」
お嬢は時々訳のわからん事を言うと言いながらロクサーナを追いかけてきたコナーは、持っていた手紙をこっそり渡してくれた。
穏やかに返事をしているリアムの周りには嬉しそうな生徒達の輪が出来ている。
シュルツが出た後開いたままになっていたドアからリチャードと側近3人が入ってきて、ざわついていた教室内に喜色漂う雰囲気が溢れた。
「学園を案内しようかと思って待っていたんだ」
リチャードが先輩らしくリアムに話しかけた。その後の会話は聞こえなかったが一緒に出て行ったところを見ると話が纏まったと言うことなのだろう。
ロクサーナはさっきのお礼を言いそびれた事を気にしながら教室を出て屋敷に戻る事にした。
迎えの馬車は来ていないのでロクサーナは正門を出てそのまま屋敷に向かって歩き出した。
(歩いても1時間かからないしね)
日頃裁縫ばかりしていたロクサーナは良い運動になると、鞄から帽子を出して被り日差しが照りつける中を歩いていた。
(雨の日はどうしよう。レインコートに使える素材ってあるかな)
ロクサーナの目下の懸案事項はワンタッチバックル。職人街を歩いていて多くの男性が細々した物の扱いに苦慮している事に気づいた。
(ウエストポーチがあれば便利よね)
チャックもマジックテープもないのでフラップにボタンをつける事に決めているが、問題はウエストのベルトをどうやって付け外しするか。
バックルをつけるしかないか・・と思ってはいるのだが、ワンタッチバックルがあればつけ外しが格段に楽になる。
現在金属加工ギルドに作ってもらっているバックルは3種類。
リュックサックの肩紐の長さ調整用に、従来からあるズボンのバックルを応用して作っている。
一つはリング式のものでD型のリングを二つ使い固定するもの。ベルトの布や柔らかい皮を痛めない。
2つ目はローラーバックル式のもので、バックルにベルトを挟み込んで固定する。締め具合が微調整でき、リング式よりしっかり固定できる。
3つ目はベルトに穴を開けておきピンを穴に通して固定するタイプ。最もしっかり固定できる。
(そうだ、カラビナは?)
カラビナはゲート・スパイン・ノーズの3つで構成される。
ワイヤーの形になっているゲートをノーズに引っ掛けるタイプのワイヤーゲート型なら軽くて付け外しも楽なはず。
(形は・・)
こうしてポヤポヤと新商品について思いを巡らせているとあっという間に屋敷の前についていた。
正門の横にある通用門から入り屋敷の裏口に向かおうとした時、ステラ専用の馬車が玄関に横付けされている事に気がついた。
「さっさとしなさいよ! リアム様が待ってるんだから」
(ん、リアム様?)
屋敷の陰からそっと覗いてみると華やかに装ったステラが馬車に乗り込むところだった。
(情報はや!)
気づかれては拙いのでそっと後退りしていると後ろから突然声をかけられた。
「お嬢、何してるんだ?」
吃驚して飛び上がったロクサーナを見たコナーが口を押さえて笑っている。
「吃驚させないで、ステラに見つかったら面倒だわ」
「あー、なんか朝お嬢が出かけた直後にどっかから手紙が届いて2人で大騒ぎしてたなあ」
コナーが顰めっ面をしてチラッと玄関を覗くとメイドが忘れ物を取りに駆け出していくところだった。
「ここは三十六計逃げるが勝ちね」
ロクサーナが足早に裏口へ向かうと、コナーのぶつぶついう声がしていた。
「何ですか、そりゃ」
お嬢は時々訳のわからん事を言うと言いながらロクサーナを追いかけてきたコナーは、持っていた手紙をこっそり渡してくれた。
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