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17.冷や汗をかく執事
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目をすがめてロクサーナを見ていたチャールズは机の上のベルを鳴らし執事を呼んだ。
チャールズ専属の執事が執務室にやって来た。
「ロクサーナが今日のパーティーに着て行くドレスを持ってこい」
「は? あの」
突然のチャールズの指示にジェームズが不安げな顔になったが、チャールズは気付かず話を続けた。
「ロクサーナの専属侍女かメイドに聞けばわかるだろう」
ジェームズの顔が真っ青になった。
「どうした、サッサと行ってこい」
慌てふためいて執務室を飛び出したジェームズを横目に見ながらチャールズは溜息をついた。
「全く何が気に入らないというんだ。お前には充分すぎるほどの贅沢をさせてやっている。これ以上の我儘を言うのであればお前の毎月の費用を見直さねばならんな」
「是非そうしてくださいませ。私は一向に構いませんので」
「馬鹿な事を、毎月いくら掛かっていると思っているのだ。そんな・・」
チャールズの話の途中でドアが開きメリッサがジェームズを伴い入ってきた。
「旦那様、御用がおありだと伺いましたが?」
「ロクサーナが今日着るドレスを持って来なさい」
「突然如何されましたか? 今日はもうおでかけになられる時間ではありませんか。後のことはわたくしにお任せくださいませ」
話をはぐらかすメリッサにチャールズが苛立ちはじめた。
「ロクサーナの侍女にドレスを持って来させろと言ったはずだが、聞こえなかったのか?」
「・・ドレスは準備しておりません。だってこの子は毎回嫌がってパーティーに参加しないのに準備するだけ無駄ですもの」
「前回準備した物で構わん、持って来なさい。今日は私がロクサーナを連れて行く」
「・・」
「いい加減にしないか、既に時間が遅れているのだ。なぜ指示が聞けない!」
「ドレスは・・その、そうですわ。この子が全て破ってしまったので残っておりませんの」
(そうきたか・・粘るねー)
「まあ、残念。それでは今日のパーティーには参加できませんわ。一枚も残っておりませんの?」
白々しいロクサーナの台詞にメリッサが睨みつけて来たが、ロクサーナのこの言葉に意外にもチャールズが反応した。
「そうだな、ロクサーナの部屋に案内しなさい。確認する」
「「「えっ?」」」
チャールズの言葉にメリッサとジェームズが固まり震えはじめ、ロクサーナはチャールズがいつまでもこの件に拘う事に吃驚した。
(メリッサに話を振っていなくなると思ったんだけど)
「どうした、サッサと行くぞ。ロクサーナ、部屋に案内しなさい」
「それは非常に難しい問題ですわ。私ではなく別の方に頼んで頂かなくては」
ロクサーナの言葉にチャールズは首の後ろに手をやりながら溜息をついた。
「また訳のわからんことを。もういい、メリッサ案内しなさい。メリッサ、ジェームズなぜ動かんのだ。
一度ロクサーナの部屋を確認しようと思っていたからちょうどいい。
メリッサが言う王族より豪奢な部屋を確認したい」
(へぇ、何だか面白い展開になって来た、この後メリッサどう言い抜けるのかしら)
ロクサーナが無表情を保ちながらそっとメリッサの様子を伺うと、真っ青な顔で立ち尽くすメリッサは口をパクパク開けたり閉じたりしている。
チャールズは眉間に皺を寄せ大きな溜息をついた。
「一体どういう事だ。ドレスの一枚位探せば残ってるんじゃないか? 少しくらい古くても構わんからメイドに探させなさい」
(メイドね・・結局この人は前回と一緒なんだわ。何もかも人任せ、そのくせ自分が一番正しい)
「お父様、私は失礼させて頂きます」
「待ちなさいロクサーナ、お前が案内しないのが悪いんだろうが」
「今まで私の部屋などご存じなく済んでいたならば今後も気にする必要はないのではありませんか?」
ロクサーナの嫌味に気付いたのか眉を顰めたチャールズがジェームズに命令した。
「ジェームズ、お前が部屋に案内してからロクサーナの侍女を呼んでこい」
「わっ私がでございますか?」
とうとうチャールズが怒り出した。
「一体どうなっているんだ。部屋に案内しろと言っているだけだぞ、なぜ誰も動かんのだ!」
チャールズ専属の執事が執務室にやって来た。
「ロクサーナが今日のパーティーに着て行くドレスを持ってこい」
「は? あの」
突然のチャールズの指示にジェームズが不安げな顔になったが、チャールズは気付かず話を続けた。
「ロクサーナの専属侍女かメイドに聞けばわかるだろう」
ジェームズの顔が真っ青になった。
「どうした、サッサと行ってこい」
慌てふためいて執務室を飛び出したジェームズを横目に見ながらチャールズは溜息をついた。
「全く何が気に入らないというんだ。お前には充分すぎるほどの贅沢をさせてやっている。これ以上の我儘を言うのであればお前の毎月の費用を見直さねばならんな」
「是非そうしてくださいませ。私は一向に構いませんので」
「馬鹿な事を、毎月いくら掛かっていると思っているのだ。そんな・・」
チャールズの話の途中でドアが開きメリッサがジェームズを伴い入ってきた。
「旦那様、御用がおありだと伺いましたが?」
「ロクサーナが今日着るドレスを持って来なさい」
「突然如何されましたか? 今日はもうおでかけになられる時間ではありませんか。後のことはわたくしにお任せくださいませ」
話をはぐらかすメリッサにチャールズが苛立ちはじめた。
「ロクサーナの侍女にドレスを持って来させろと言ったはずだが、聞こえなかったのか?」
「・・ドレスは準備しておりません。だってこの子は毎回嫌がってパーティーに参加しないのに準備するだけ無駄ですもの」
「前回準備した物で構わん、持って来なさい。今日は私がロクサーナを連れて行く」
「・・」
「いい加減にしないか、既に時間が遅れているのだ。なぜ指示が聞けない!」
「ドレスは・・その、そうですわ。この子が全て破ってしまったので残っておりませんの」
(そうきたか・・粘るねー)
「まあ、残念。それでは今日のパーティーには参加できませんわ。一枚も残っておりませんの?」
白々しいロクサーナの台詞にメリッサが睨みつけて来たが、ロクサーナのこの言葉に意外にもチャールズが反応した。
「そうだな、ロクサーナの部屋に案内しなさい。確認する」
「「「えっ?」」」
チャールズの言葉にメリッサとジェームズが固まり震えはじめ、ロクサーナはチャールズがいつまでもこの件に拘う事に吃驚した。
(メリッサに話を振っていなくなると思ったんだけど)
「どうした、サッサと行くぞ。ロクサーナ、部屋に案内しなさい」
「それは非常に難しい問題ですわ。私ではなく別の方に頼んで頂かなくては」
ロクサーナの言葉にチャールズは首の後ろに手をやりながら溜息をついた。
「また訳のわからんことを。もういい、メリッサ案内しなさい。メリッサ、ジェームズなぜ動かんのだ。
一度ロクサーナの部屋を確認しようと思っていたからちょうどいい。
メリッサが言う王族より豪奢な部屋を確認したい」
(へぇ、何だか面白い展開になって来た、この後メリッサどう言い抜けるのかしら)
ロクサーナが無表情を保ちながらそっとメリッサの様子を伺うと、真っ青な顔で立ち尽くすメリッサは口をパクパク開けたり閉じたりしている。
チャールズは眉間に皺を寄せ大きな溜息をついた。
「一体どういう事だ。ドレスの一枚位探せば残ってるんじゃないか? 少しくらい古くても構わんからメイドに探させなさい」
(メイドね・・結局この人は前回と一緒なんだわ。何もかも人任せ、そのくせ自分が一番正しい)
「お父様、私は失礼させて頂きます」
「待ちなさいロクサーナ、お前が案内しないのが悪いんだろうが」
「今まで私の部屋などご存じなく済んでいたならば今後も気にする必要はないのではありませんか?」
ロクサーナの嫌味に気付いたのか眉を顰めたチャールズがジェームズに命令した。
「ジェームズ、お前が部屋に案内してからロクサーナの侍女を呼んでこい」
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