11 / 14
お茶会しますPart1
しおりを挟む
「本日はお招きいただき、ありがとうございます。今、市井で流行っているお茶菓子です。どうぞお召し上がりください」
「まぁ、わざわざありがとうございます。早速お出しして、みんなでいただきましょうね」
お母様がにこやかに対応してくださいます。
「ミリアム様、何だかお久しぶりですね。学園をお休みされていたので、体調でも崩されていたのかと心配しておりましたが、お元気そうで何よりです」
実は、お手紙をお出しした次の日から、学園はお休みしておりましたの。学園でリオンに何か聞かれたら、上手に対応できる自信がありませんでしたもの。
お顔を合わせたら、婚約者の方のこととか聞いてしまいそうで、お父様からもお休みするよう言われました。
「リオン、妹のリディアですの。リディ、彼がリオン・ウォルターさんですわ」
「初めまして。どうかリオンとお呼びください」
「初めまして」
初対面の方は気づかないと思いますが、妹の目が結構怖いです。だって、物凄く優しい顔をしているのに、目が笑っていませんの。
こういう時の妹は、ほんの小さなことも見逃さないハンターですの。
「今日は、お母様はいらっしゃらないのかしら?」
「申し訳ございません。母は仕事がどうしても休めなくて。次の時は是非お伺いしたいと申しておりました」
「それは仕方がありませんわね。また次の機会があれば」
「はい、ありがとうございます」
お父様がいらっしゃいました。いつ見てもかっこいいです。王宮や夜会などでも女性の方から、ひっきりなしにお声がかかるとか。お母様が笑っておっしゃっておられました。お母様、さすが余裕です。
リオンはすぐに立ち上がり、直立不動です。緊張しているのですね。今日のお父様は、お仕事中などに比べると柔らかい雰囲気ですが、やっぱり緊張しますよね。王弟ですもの。
「お待たせして申し訳ない。初めまして」
「初めてお目にかかります。リオン・ウォルターと申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
「こちらこそ、忙しい中呼びつけてしまったそうで、申し訳ない」
「もう卒業間近なので、随分と時間の余裕も出来ました」
メイドたちが、紅茶とお茶菓子を持ってきました。さっきリオンが持ってきてくれたお茶菓子もあるようです。
それぞれの前に紅茶が置かれ、メイドたちが下がっていきました。
「学園の卒業後の予定などは、決まっているのかな?」
「はい、いえ・・まだはっきりとは。やりたいことは色々とあるのですが、まだ決めきれてなくて」
「そうか、やりたい事があるのは良いことだね。王立高等学園には行かないのかね?入学試験は来月だったと思うが」
「はい、それも含めて検討中です。今月末が申し込みの期限なので、それまでには決めたいと思っています」
「高等学院の講師陣はとても優秀だからね。学ぶ意欲のある者にはとても良い環境が整っていると思うよ」
「ありがとうございます。あの、今日はミリアム様とのことについて、正式にご挨拶をしたいと思ってまいりました」
「ん? ミリアムと? 何かあるのかね?」
お父様のおとぼけ、お上手です。全然表情が変わられませんの。
「えっと、ミリアム様から何もお聞きではないのでしょうか」
「お姉様は、今日は仲の良い友人がいらっしゃると、おっしゃっておられましたわ」
「友人ですか?」
「はい、違うのですか?」
「母もお誘いいただいたので、私はてっきり。その、ミリアム様?」
リオンが私に聞いてきます。当然と言えば当然なのですが、お茶会前に妹から、余計なことはしゃべるなときつく言われています。私は気づかない振りでいるしかありません。
おかげで妙な間が開いてしまいました。お父様達は何も話を進めるつもりはないようです。
「まぁ、わざわざありがとうございます。早速お出しして、みんなでいただきましょうね」
お母様がにこやかに対応してくださいます。
「ミリアム様、何だかお久しぶりですね。学園をお休みされていたので、体調でも崩されていたのかと心配しておりましたが、お元気そうで何よりです」
実は、お手紙をお出しした次の日から、学園はお休みしておりましたの。学園でリオンに何か聞かれたら、上手に対応できる自信がありませんでしたもの。
お顔を合わせたら、婚約者の方のこととか聞いてしまいそうで、お父様からもお休みするよう言われました。
「リオン、妹のリディアですの。リディ、彼がリオン・ウォルターさんですわ」
「初めまして。どうかリオンとお呼びください」
「初めまして」
初対面の方は気づかないと思いますが、妹の目が結構怖いです。だって、物凄く優しい顔をしているのに、目が笑っていませんの。
こういう時の妹は、ほんの小さなことも見逃さないハンターですの。
「今日は、お母様はいらっしゃらないのかしら?」
「申し訳ございません。母は仕事がどうしても休めなくて。次の時は是非お伺いしたいと申しておりました」
「それは仕方がありませんわね。また次の機会があれば」
「はい、ありがとうございます」
お父様がいらっしゃいました。いつ見てもかっこいいです。王宮や夜会などでも女性の方から、ひっきりなしにお声がかかるとか。お母様が笑っておっしゃっておられました。お母様、さすが余裕です。
リオンはすぐに立ち上がり、直立不動です。緊張しているのですね。今日のお父様は、お仕事中などに比べると柔らかい雰囲気ですが、やっぱり緊張しますよね。王弟ですもの。
「お待たせして申し訳ない。初めまして」
「初めてお目にかかります。リオン・ウォルターと申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
「こちらこそ、忙しい中呼びつけてしまったそうで、申し訳ない」
「もう卒業間近なので、随分と時間の余裕も出来ました」
メイドたちが、紅茶とお茶菓子を持ってきました。さっきリオンが持ってきてくれたお茶菓子もあるようです。
それぞれの前に紅茶が置かれ、メイドたちが下がっていきました。
「学園の卒業後の予定などは、決まっているのかな?」
「はい、いえ・・まだはっきりとは。やりたいことは色々とあるのですが、まだ決めきれてなくて」
「そうか、やりたい事があるのは良いことだね。王立高等学園には行かないのかね?入学試験は来月だったと思うが」
「はい、それも含めて検討中です。今月末が申し込みの期限なので、それまでには決めたいと思っています」
「高等学院の講師陣はとても優秀だからね。学ぶ意欲のある者にはとても良い環境が整っていると思うよ」
「ありがとうございます。あの、今日はミリアム様とのことについて、正式にご挨拶をしたいと思ってまいりました」
「ん? ミリアムと? 何かあるのかね?」
お父様のおとぼけ、お上手です。全然表情が変わられませんの。
「えっと、ミリアム様から何もお聞きではないのでしょうか」
「お姉様は、今日は仲の良い友人がいらっしゃると、おっしゃっておられましたわ」
「友人ですか?」
「はい、違うのですか?」
「母もお誘いいただいたので、私はてっきり。その、ミリアム様?」
リオンが私に聞いてきます。当然と言えば当然なのですが、お茶会前に妹から、余計なことはしゃべるなときつく言われています。私は気づかない振りでいるしかありません。
おかげで妙な間が開いてしまいました。お父様達は何も話を進めるつもりはないようです。
39
あなたにおすすめの小説
双子の片割れと母に酷いことを言われて傷つきましたが、理解してくれる人と婚約できたはずが、利用価値があったから優しくしてくれたようです
珠宮さくら
恋愛
ベルティーユ・バランドは、よく転ぶことで双子の片割れや母にドジな子供だと思われていた。
でも、それが病気のせいだとわかってから、両親が離婚して片割れとの縁も切れたことで、理解してくれる人と婚約して幸せになるはずだったのだが、そうはならなかった。
理解していると思っていたのにそうではなかったのだ。双子の片割れや母より、わかってくれていると思っていたのも、勘違いしていただけのようだ。
姉にざまぁされた愚妹ですが何か?
リオール
恋愛
公爵令嬢エルシーには姉のイリアが居る。
地味な姉に対して美しい美貌をもつエルシーは考えた。
(お姉様は王太子と婚約してるけど……王太子に相応しいのは私じゃないかしら?)
そう考えたエルシーは、自らの勝利を確信しながら動き出す。それが破滅への道とも知らずに……
=====
性懲りもなくありがちな話。だって好きだから(•‿•)
10話完結。※書き終わってます
最初の方は結構ギャグテイストですがラストはシリアスに終わってます。
設定は緩いので何でも許せる方向けです。
婚約破棄。される前にしてやりましょう
碧井 汐桜香
恋愛
乙女ゲーの悪役令嬢だと気づいたのは、断罪されるパーティーに向かう馬車の中!?
お父様に頼んで各所と交渉してもらい、いろんな証拠をしっかりと固めて、先に婚約破棄を宣言して差し上げましょう。
賢すぎる令嬢は、王子を晒し上げる。 ー「生意気だから婚約破棄」と言われたので、父と協力して王国転覆させましたー
えびまよ
恋愛
アスガルド侯爵令嬢のサファイアは、15歳にして学園首席の才媛。しかし、卒業パーティーの場で、婚約者である第一王子レグルスから「私より成績が良く生意気だから」という身勝手な理由で婚約破棄を突きつけられる。
私は婚約破棄をされ好い人と巡り会いました。
SHIN
恋愛
忙しい年末年始に現れたのはめったに顔を遭わせない男でした。
来た内容はえっ、婚約破棄ですか?
別に良いですよ。貴方のことは好きではありませんでしたし。
では手続きをしましょう。
あら、お父様。私が欲しいと言う殿方が居ますの?欲しがられるなんて良いですわね。
この話は婚約破棄を快く受け入れた王女が隣国の男に愛される話。
隣国の方はなんと『悪役令嬢をもらい受けます』のあの方と関わりがある人物だったりじゃなかったりの方です。
婚約破棄を言い渡された側なのに、俺たち...やり直せないか...だと?やり直せません。残念でした〜
神々廻
恋愛
私は才色兼備と謳われ、完璧な令嬢....そう言われていた。
しかし、初恋の婚約者からは婚約破棄を言い渡される
そして、数年後に貴族の通う学園で"元"婚約者と再会したら.....
「俺たち....やり直せないか?」
お前から振った癖になに言ってんの?やり直せる訳無いだろ
お気に入り、感想お願いします!
邪魔者な私なもので
あんど もあ
ファンタジー
婚約者のウィレル様が、私の妹を食事に誘ったと報告をしてきました。なんて親切な方なのでしょう。でも、シェフが家にいるのになぜレストランに行くのですか?
天然な人の良いお嬢さまが、意図せずざまぁをする話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる