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リプロの大冒険
第85話 人魔大戦
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「ザフキエル様の実力はご理解いただけたでしょうか」
「合格点です。では手付金として原初の5大魔石の1つである魔石イブをお渡し致しましょう」
ラファンは懐から赤黒く輝く拳ほどの大きさの魔石イブを手渡す。
「おぉ~なんて不気味な輝きをしているのでしょうか。この魔石イブはどのような力を秘めているのでしょうか」
「魔石イブは生命の魔石と呼ばれています。生きている人間には移植できませんが、死んだ人間の魔石と交換すれば、その人間は不死の体を手にして生き返ることができるのです」
「おぉ~、なんて素晴らしい魔石なのでしょうか」
「詳しい効能は説明書に書いてありますので後で読んでください」
「わかりました。今日はお互いにとって素晴らしい会談になりましたね」
ザトキエルは満面の笑みを浮かべながらラファンに手を差し出す。
「そうですね。しかし、私のほうは手痛い出費になりましたが……結果としては満足していますよ」
ラファンも笑みを浮かべてザトキエルの手を握って握手をした。
「ザトキエル、なれ合うな!魔族は俺たちの敵であることを忘れるなよ。俺様が魔族に手を貸すのはお互いの利益が一致したに過ぎないからだ」
ザフキエルはイカツイ眼光でラファンを睨みつける。
「ザフキエル様のお気持ちは痛いほど理解していますが、ラファンさんと手を組むことは必然なのです。今後も協力をお願いするつもりです」
ザトキエルはザフキエルの言葉を一蹴する。
「勝手にしやがれ」
ザフキエルは怒鳴り声をあげてその場から姿を消した。
「ラファンさん、お見苦しい所をお見せして申し訳ありません」
「いえいえ、問題ありません。それよりも本当にリプロを殺してくれるのでしょうか」
「問題ありません。ザフキエル様は熾天使サリエル様と智天使ジョフィエル様の復讐ができることを非常に喜んでおられるのです」
「100年前の人魔大戦のことですね」
「はい。人魔大戦では天使序列1位のサリエル様と天使序列2位のケルビム様が魔王シュプリームの手により殺されました。ザフキエル様も両手を失い命からがら逃げてきました。あの屈辱を晴らす為にザフキエル様は、神様の下僕となり血の滲むような修業をしたのです。残念ながらシュプリームは冥界へ去りましたが、次期魔王候補でありシュプリームの息子を殺すことができる喜びは一入だと思います」
私は魔王書庫の本で人魔大戦のことを読んだことがある。その本には詳しくは記載されていなかったが簡単な概要なら説明できる。100年前、突如魔獣が生息地域を越えて人が住む領域を襲うようになった。多くの国は魔獣の被害にあい、特に人間族は壊滅的な被害を受けることになる。魔界と天界では人界への不介入条約を締結しており、人間族が魔獣に蹂躙される姿を傍観するしかなかったのだが、私の父である魔王シュプリームは魔獣の大暴走の真実を突き止めて人間族に手を差し伸べたのである。もちろん、魔獣の大暴走を引き起こしたのは熾天使サリエルである。お父様は天使が人界に介入している証拠を掴んで、魔獣の大暴走の先導者である魔獣王ビーストロードを倒した後に黒幕であるサリエルとジョフィエルを成敗したと本には記載されていた。
「そうなのですね。ザフキエルさんのお気持ちは理解できました。しかし、人魔大戦が失敗したのは緻密な交渉をせずに己の力に頼り過ぎたからです。ザトキエルさんのように魔族と交渉してきちんと段階を経ていれば、人魔大戦を勝利で終えることができたでしょう」
「同感です。ザフキエル様は頭が堅くて困っているのですよ。もっと私やラファンさんのように柔軟でなければ欲しいものは手に入りません」
「その通りですね。それではお互いの不安材料も消えて万事解決ということで、私は次の用事がありますので魔界へ帰らせてもらいます」
そう述べるとラファンは魔界へと転移した。
危ないのです!リプロの命が狙われているのです。お姉ちゃんが助けてあげないといけないのです。
「合格点です。では手付金として原初の5大魔石の1つである魔石イブをお渡し致しましょう」
ラファンは懐から赤黒く輝く拳ほどの大きさの魔石イブを手渡す。
「おぉ~なんて不気味な輝きをしているのでしょうか。この魔石イブはどのような力を秘めているのでしょうか」
「魔石イブは生命の魔石と呼ばれています。生きている人間には移植できませんが、死んだ人間の魔石と交換すれば、その人間は不死の体を手にして生き返ることができるのです」
「おぉ~、なんて素晴らしい魔石なのでしょうか」
「詳しい効能は説明書に書いてありますので後で読んでください」
「わかりました。今日はお互いにとって素晴らしい会談になりましたね」
ザトキエルは満面の笑みを浮かべながらラファンに手を差し出す。
「そうですね。しかし、私のほうは手痛い出費になりましたが……結果としては満足していますよ」
ラファンも笑みを浮かべてザトキエルの手を握って握手をした。
「ザトキエル、なれ合うな!魔族は俺たちの敵であることを忘れるなよ。俺様が魔族に手を貸すのはお互いの利益が一致したに過ぎないからだ」
ザフキエルはイカツイ眼光でラファンを睨みつける。
「ザフキエル様のお気持ちは痛いほど理解していますが、ラファンさんと手を組むことは必然なのです。今後も協力をお願いするつもりです」
ザトキエルはザフキエルの言葉を一蹴する。
「勝手にしやがれ」
ザフキエルは怒鳴り声をあげてその場から姿を消した。
「ラファンさん、お見苦しい所をお見せして申し訳ありません」
「いえいえ、問題ありません。それよりも本当にリプロを殺してくれるのでしょうか」
「問題ありません。ザフキエル様は熾天使サリエル様と智天使ジョフィエル様の復讐ができることを非常に喜んでおられるのです」
「100年前の人魔大戦のことですね」
「はい。人魔大戦では天使序列1位のサリエル様と天使序列2位のケルビム様が魔王シュプリームの手により殺されました。ザフキエル様も両手を失い命からがら逃げてきました。あの屈辱を晴らす為にザフキエル様は、神様の下僕となり血の滲むような修業をしたのです。残念ながらシュプリームは冥界へ去りましたが、次期魔王候補でありシュプリームの息子を殺すことができる喜びは一入だと思います」
私は魔王書庫の本で人魔大戦のことを読んだことがある。その本には詳しくは記載されていなかったが簡単な概要なら説明できる。100年前、突如魔獣が生息地域を越えて人が住む領域を襲うようになった。多くの国は魔獣の被害にあい、特に人間族は壊滅的な被害を受けることになる。魔界と天界では人界への不介入条約を締結しており、人間族が魔獣に蹂躙される姿を傍観するしかなかったのだが、私の父である魔王シュプリームは魔獣の大暴走の真実を突き止めて人間族に手を差し伸べたのである。もちろん、魔獣の大暴走を引き起こしたのは熾天使サリエルである。お父様は天使が人界に介入している証拠を掴んで、魔獣の大暴走の先導者である魔獣王ビーストロードを倒した後に黒幕であるサリエルとジョフィエルを成敗したと本には記載されていた。
「そうなのですね。ザフキエルさんのお気持ちは理解できました。しかし、人魔大戦が失敗したのは緻密な交渉をせずに己の力に頼り過ぎたからです。ザトキエルさんのように魔族と交渉してきちんと段階を経ていれば、人魔大戦を勝利で終えることができたでしょう」
「同感です。ザフキエル様は頭が堅くて困っているのですよ。もっと私やラファンさんのように柔軟でなければ欲しいものは手に入りません」
「その通りですね。それではお互いの不安材料も消えて万事解決ということで、私は次の用事がありますので魔界へ帰らせてもらいます」
そう述べるとラファンは魔界へと転移した。
危ないのです!リプロの命が狙われているのです。お姉ちゃんが助けてあげないといけないのです。
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#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
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追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
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