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麦わら帽子の秘密
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「ハツキお姉ちゃんは収納魔法は使えないの」
「プリンツちゃん!冒険者ギルドで私が魔力量0だったのは知ってるよね!」
「ごめんなさい!でも、本当にハツキお姉ちゃんは魔法が使えないの?その頑丈な体と怪力は、魔法による身体強化魔法じゃないの?」
「これはね、私が毎日積み重ねてきたトーレーニングでできた代物なのよ」
もちろん嘘である。しかし、プリンツはこの話を信用してしまい羨望の眼差しで私を見ている。
「僕も頑張る!ハツキお姉ちゃんのようにトレーニングをして絶対に強くなる」
「がんばれ!プリンツちゃん」
プリンツは強くなるために私のペット・・・ではなく弟子入りしたのである。飼い主の責任・・・ではなく師匠としてやる気を出させるためにトーレーニングの事は嘘であると伝える事はやめることにした。
「それよりも、どうやって持ち帰ろうかしら?私のワンピースの小さなポケットには、こんなにたくさんの魔石と牙は入らないわ」
魔石2000個、牙にいたってはその倍はあるので、大型トラックが数台必要である。
「仕方がないわ。持って帰れる量だけにしときましょ」
私は麦わら帽子を脱いで、麦わら帽子の中に入るだけの魔石と牙を持って帰ることにした。私は魔石を手に取り麦わら帽子の中へ入れる。すると、魔石は麦わら帽子に吸収されるように消えていった。
「あれ?あれ?あれあれあれ・・・」
私は目の錯覚かと思って、もう一度魔石を麦わら帽子の中へ入れてみた。
「あれ?やっぱり消えて無くなってしまったわ。もしかして、私の麦わら帽子ちゃんは、魔石を食べてしまうのかしら。もぉ~私の魔石を返してよぉ!」
私は麦わら帽子に怒鳴りつけた。すると麦わら帽子からさっき消えた魔石が2個出てきたのである。
「あれれれ・・・もしかして、この麦わら帽子は、アニメで見た不思議なポケットのようになんでも入るのかしら?」
私はそれを試すために、魔石を麦わら帽子の中へどんどん入れていく。麦わら帽子は私の入れた魔石を際限なく吸収していく。
「すごいわ!これなら全ての魔石と牙を持って帰ることができそうだわ」
私は魔石を麦わら帽子入れるのが面倒になったので、麦わら帽子をスコップのようにして、魔石と牙のすくいながら回収することにした。多少時間を要したが、全ての魔石と牙を回収することに成功した。
「ハツキお姉ちゃん、すごい魔道具を持っていたんだ。でも、魔道具は魔力がないと使用できないはずだよ」
「プリンツちゃん、覚えておきなさい!魔力がなくて気合があればなんでもできるのよ」
もちろん嘘である。私は麦わら帽子の収納機能をどのように説明すればいいのかわからなかったので、適当の述べたのである。
「ハツキお姉ちゃんのように強くなるには、トレーニングと気合なんだね」
「そ・・・そうよ」
プリンツは目をギラギラと光らせてやる気に満ち溢れていた。私はその姿を見て、嘘も方便という言葉を思い出していた。
「プリンツちゃんがやる気を出してくれるのは良いことね」
と私は自己弁護していたのであった。
私がオークを殲滅させていた頃、ヴァイセスハール王国の王都シュテーネンの冒険者ギルドでは大事な会議が行われていた。
「全ての町のギルドマスターに集まって頂いたのは、皆さんもご存知の通りオークの森にてオークキングが誕生した事についての件です」
王都シュテーネンの冒険者ギルドには8つの町の冒険者ギルドマスターが集結していた。もちろんカノープスの町のギルドマスターがいなかったのは、この会議に出席するためである。
「オークは小さな村や街道なので人間を襲い、食料として人間を捕食する害悪な魔獣です。冒険者によるオーク討伐でいくらオークを討伐してもオークの数は一向に減る気配はありません。その人間の脅威であるオークの中の一体がオークキングに進化したようです。オークは獰猛で残忍な性格でありますが、知能が低く仲間意識が気薄なので徒党を組むことは、ほとんどありませんでした。しかし、オークキングの誕生により、オーク達は群れを成しオークキングの指示によって組織的に動くようになりました。そして、皆さんも知っているように、オークの森には2000体程のオークが協力して人間を襲うようになったのです」
「私の町の近くの村はオークによって8割ほどの住民が連れ去られ、オークの食料になったと報告がありました」
「私の町の街道では100体程のオークが群れをなし、街道を通る商人や住人達を次々と連れ去っています」
「皆さんが仰るとおりに今、ヴァイセスハール王国はオークによって非常に危険な状況に立たされていると言えるでしょう。ゼーンブスト国王様もこの緊急事態を重く捉えて、オークの森へ10万の兵士を派遣しオークの殲滅をすることに決定しました」
「それはありがたい」
「さすが国王様」
「これで、また平穏な日々が取り戻せる」
「しかし、10万の兵士を送り込む前に、できるだけオークの森の状況を把握し、完璧な作戦を立てたいとゼーンブズト国王様が仰っています」
「それで私たちに何をしろと?」
「各町ごとにCランク冒険者以上を3組派遣して欲しいのです。そして、合計24組の冒険者達にオークの森の状況を確認して欲しいのです」
「しかし、冒険者達は軍隊のように徒党を組むのが嫌で、冒険者として生業を立てている者も多くいます。だから、24組の冒険者が仲良く協力して行動するのは難しいのでは?」
「わかっています。なので、冒険者達は各々でオークの森の調査をするように依頼してください。もちろん、冒険者同士で協力するも大歓迎です」
こうして、王都に集まった冒険者ギルドマスター達は、オークの森の調査依頼を受けて各々の町へ戻って行った。
「プリンツちゃん!冒険者ギルドで私が魔力量0だったのは知ってるよね!」
「ごめんなさい!でも、本当にハツキお姉ちゃんは魔法が使えないの?その頑丈な体と怪力は、魔法による身体強化魔法じゃないの?」
「これはね、私が毎日積み重ねてきたトーレーニングでできた代物なのよ」
もちろん嘘である。しかし、プリンツはこの話を信用してしまい羨望の眼差しで私を見ている。
「僕も頑張る!ハツキお姉ちゃんのようにトレーニングをして絶対に強くなる」
「がんばれ!プリンツちゃん」
プリンツは強くなるために私のペット・・・ではなく弟子入りしたのである。飼い主の責任・・・ではなく師匠としてやる気を出させるためにトーレーニングの事は嘘であると伝える事はやめることにした。
「それよりも、どうやって持ち帰ろうかしら?私のワンピースの小さなポケットには、こんなにたくさんの魔石と牙は入らないわ」
魔石2000個、牙にいたってはその倍はあるので、大型トラックが数台必要である。
「仕方がないわ。持って帰れる量だけにしときましょ」
私は麦わら帽子を脱いで、麦わら帽子の中に入るだけの魔石と牙を持って帰ることにした。私は魔石を手に取り麦わら帽子の中へ入れる。すると、魔石は麦わら帽子に吸収されるように消えていった。
「あれ?あれ?あれあれあれ・・・」
私は目の錯覚かと思って、もう一度魔石を麦わら帽子の中へ入れてみた。
「あれ?やっぱり消えて無くなってしまったわ。もしかして、私の麦わら帽子ちゃんは、魔石を食べてしまうのかしら。もぉ~私の魔石を返してよぉ!」
私は麦わら帽子に怒鳴りつけた。すると麦わら帽子からさっき消えた魔石が2個出てきたのである。
「あれれれ・・・もしかして、この麦わら帽子は、アニメで見た不思議なポケットのようになんでも入るのかしら?」
私はそれを試すために、魔石を麦わら帽子の中へどんどん入れていく。麦わら帽子は私の入れた魔石を際限なく吸収していく。
「すごいわ!これなら全ての魔石と牙を持って帰ることができそうだわ」
私は魔石を麦わら帽子入れるのが面倒になったので、麦わら帽子をスコップのようにして、魔石と牙のすくいながら回収することにした。多少時間を要したが、全ての魔石と牙を回収することに成功した。
「ハツキお姉ちゃん、すごい魔道具を持っていたんだ。でも、魔道具は魔力がないと使用できないはずだよ」
「プリンツちゃん、覚えておきなさい!魔力がなくて気合があればなんでもできるのよ」
もちろん嘘である。私は麦わら帽子の収納機能をどのように説明すればいいのかわからなかったので、適当の述べたのである。
「ハツキお姉ちゃんのように強くなるには、トレーニングと気合なんだね」
「そ・・・そうよ」
プリンツは目をギラギラと光らせてやる気に満ち溢れていた。私はその姿を見て、嘘も方便という言葉を思い出していた。
「プリンツちゃんがやる気を出してくれるのは良いことね」
と私は自己弁護していたのであった。
私がオークを殲滅させていた頃、ヴァイセスハール王国の王都シュテーネンの冒険者ギルドでは大事な会議が行われていた。
「全ての町のギルドマスターに集まって頂いたのは、皆さんもご存知の通りオークの森にてオークキングが誕生した事についての件です」
王都シュテーネンの冒険者ギルドには8つの町の冒険者ギルドマスターが集結していた。もちろんカノープスの町のギルドマスターがいなかったのは、この会議に出席するためである。
「オークは小さな村や街道なので人間を襲い、食料として人間を捕食する害悪な魔獣です。冒険者によるオーク討伐でいくらオークを討伐してもオークの数は一向に減る気配はありません。その人間の脅威であるオークの中の一体がオークキングに進化したようです。オークは獰猛で残忍な性格でありますが、知能が低く仲間意識が気薄なので徒党を組むことは、ほとんどありませんでした。しかし、オークキングの誕生により、オーク達は群れを成しオークキングの指示によって組織的に動くようになりました。そして、皆さんも知っているように、オークの森には2000体程のオークが協力して人間を襲うようになったのです」
「私の町の近くの村はオークによって8割ほどの住民が連れ去られ、オークの食料になったと報告がありました」
「私の町の街道では100体程のオークが群れをなし、街道を通る商人や住人達を次々と連れ去っています」
「皆さんが仰るとおりに今、ヴァイセスハール王国はオークによって非常に危険な状況に立たされていると言えるでしょう。ゼーンブスト国王様もこの緊急事態を重く捉えて、オークの森へ10万の兵士を派遣しオークの殲滅をすることに決定しました」
「それはありがたい」
「さすが国王様」
「これで、また平穏な日々が取り戻せる」
「しかし、10万の兵士を送り込む前に、できるだけオークの森の状況を把握し、完璧な作戦を立てたいとゼーンブズト国王様が仰っています」
「それで私たちに何をしろと?」
「各町ごとにCランク冒険者以上を3組派遣して欲しいのです。そして、合計24組の冒険者達にオークの森の状況を確認して欲しいのです」
「しかし、冒険者達は軍隊のように徒党を組むのが嫌で、冒険者として生業を立てている者も多くいます。だから、24組の冒険者が仲良く協力して行動するのは難しいのでは?」
「わかっています。なので、冒険者達は各々でオークの森の調査をするように依頼してください。もちろん、冒険者同士で協力するも大歓迎です」
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