2 / 7
妖精って結構身近でした
しおりを挟む
「フィム様、おはようございます」
ガナッシュはそっと入室して来たが、既に起きていたので起き上がると珍しい、と微笑まれた。
フィムは暇さえあれば眠り、朝もめっぽう弱い。夕香の時もあまり朝は強くなかったが、ここまでだったろうかと疑問に思うほどだった。
明日で4歳を迎えるフィムは、そろそろ学校ね、と母に良く言われる様になっており、小学校は6歳からだったからこちらは早いのか、と思いながら徐々に増えて行くカタログの量に余程裕福な家なんだな、と呑気に構えている。
「今日はお客様がいらっしゃいます。ティア様がこちらを、と」
差し出された衣服は白を基調とした、リボンが飾られたものだった。
「リボンって女の子っぽくない?」
フィムが問うと、苦笑いを浮かべ、では胸元以外は外しましょうか、と提案する。
「うーん。兄様達もタイリボンだし、それなら着る」
フィムの弁に、ならば靴も似た物になさいますか、との言葉にうん、と元気に答え着替えを開始した。
すっかり着替え終え、ガナッシュと並び歩きダイニングに向かえば、下の兄、ルーフス以外は揃い朝食を取っていた。
「おはよーございます」
挨拶をし、椅子へ寄れば、ガナッシュが椅子の上にフィムを座らせる。
まだ背が低く椅子に座るのも危ないから、との言葉を不満に思うも、また怪我でもすればさらに過保護になるのだろうと諦める。
「おはよう、フィム」
上の姉、リースが優しく微笑み、既に身仕度も終えているらしくお茶を楽しんでいた。
リースと双子の弟、カルロスはアーガスと書類を片手に何やら話し込み、下の姉、ライラはティアと喋っている。
「フィム様、朝食ですよ」
ミレーナに礼を言いフォークを取る。子供様のフォークはなかなか刺さらず苦戦していると、そうだった、とアーガスがフィムを呼んだ。
「お昼を食べたら沐浴を済ませておきなさい。向かえを寄越すから、トウチャ以外は口に入れないように」
「トウチャ?」
初めて聞く名に首を傾げると、ティアが飲んだ事なかったかしら? とミレーナに問う。
「大変希少な花ですし、人神の歳の子へ贈られる物ですから、そうそうは。何度か冬に焼き菓子にしてお出ししたと思いますが、お茶ではお出ししていなっかと思います」
「そうだったかしらね? フィム、トウチャは冬にしか咲かない花を合わせたお茶の事よ。聖域へ行くのだもの、体内も清らかでなければ」
ティアの説明に、こて、とフィム首を傾げた。
「お母様、もしや洗礼の説明をされていないのでは?」
「洗礼?」
さらに首を傾げたフィムに、もう、とリースが説明する。
「人神から人に生まれ変わる、3歳から4歳に上がる時は1番魔物が入り込みやすい時なのです。ですから、聖域で洗礼を受け、一晩守護者に護って頂くのですよ」
リースの説明にふーん、とだけ返すと、フィムには難しかったかな、とカルロスが笑った。
そういう事にしておこう、ととりあえず笑い、朝食に戻り、もぐもぐと食べ進めた。
最初はちょっとこれはない、と思っていたが慣れればどうという事もなかった。
「ガナッシュ、食べ終わりました」
降ろして、と両手をあげると直ぐに、ガナッシュが床に降ろす。
「お昼までは遊んでてもいいのですか?」
とと、とアーガスの方へ小走りに寄れ問うと、構わないよ、と抱き上げられる。
「お昼が出来たら誰かを呼びに行かせるよ。今日はどこで遊ぶんだい?」
「裏の池です!」
元気に答えたフィムに、そうか、と頭を撫でる。
「ガナッシュ、フィムをお願いするよ」
では行っておいで、とアーガスの膝から降ろされもう一度撫でられる。
ティアもいってらっしゃい、と1つ頭を撫でてくる。姉と兄は撫ではしないが手を振り見送る。優しいなぁと思い、行ってきます、と大きくフィムは手を振った。
ガナッシュと共に屋敷裏を歩きながら、そっと妖精に呼びかける。
気に入った者にしかその姿は見せないと言う彼女らであるが、フィムは気に入られているらしい。
ふわふわと飛んで来た緑色をした妖精がガナッシュの顔の前ですーと円を描くように飛んだ。
とろ、と眠そうにゆるゆるとまぶたが落ちる様に、幾度も見たがやはりそわそわとした面持ちでフィムは見ていた。
『寝たよ!』
元気に精霊術を使いガナッシュを眠らせた妖精がフィムの元まで飛んで来る。
「いつも思うけど、不思議」
『不思議じゃないわ。当然なのよ?』
ふわふわと妖精達が集まる中心で、ここで出来た友達の手を取り、フィムは導かれる様に妖精達の言葉を操る。
『フィム』
「ダンディ!」
真下からの低い声に応えると、フィムの影からのっそりと黒虎が表れる。ぬいぐるみの様に柔らかなその毛並みに抱きつき顔をグリグリと押し付ける。
『妖精、洗礼だ』
ダンディがフィムに尾を巻きながら言えば、妖精達がまぁ、と騒いだ。
『フィム、先に護りを』
妖精達のまとめ役を務める女性がフィムの鼻先まで飛んだ。
『我が眷族と眷属の加護をフィム・ラプティアに与える事をこのウンディルが誓約申し上げる』
ちゅ、と鼻先にキスを落とす。
『あなたはいいの?』
ウンディルがダンディに問えば、ふん、と鼻を鳴らした。それだけでわかったらしく、それ以上をウンディルは言わなかった。
『フィム、洗礼が始まったら全員呼ぶのよ』
ウンディルの弁に、なぜ、と首を傾げるとダンディがいいから呼べ、と唸る。
強い口調に思わずうん、と大きく頭を振れば、ふん、と鼻を鳴らした。
『さぁ、今日は少しでも多くの者達と制約を結びましょう。誰か、森への道を開いてちょうだい』
ウンディルが声をかけると妖精達がひらひらと踊り、水辺がその輝きを増した。
水面に出来た光の輪は大きく広がりフィムをすっぽりとググれる大きさにまで開いた。
「でも、お昼には迎えを寄こすって言ってたよ?」
ここで遊ぶのは駄目なの? とフィムが問うと、なら急がなければ、とウンディルが扉を指差した。
『直ぐに戻ればばれんだろう。行くぞ』
フィムの首根っこを口で掴み、子猫を運ぶ親猫よろしくダンディが池へと飛び込めば、いってらっしゃい、と妖精達は手を振った。
ガナッシュはそっと入室して来たが、既に起きていたので起き上がると珍しい、と微笑まれた。
フィムは暇さえあれば眠り、朝もめっぽう弱い。夕香の時もあまり朝は強くなかったが、ここまでだったろうかと疑問に思うほどだった。
明日で4歳を迎えるフィムは、そろそろ学校ね、と母に良く言われる様になっており、小学校は6歳からだったからこちらは早いのか、と思いながら徐々に増えて行くカタログの量に余程裕福な家なんだな、と呑気に構えている。
「今日はお客様がいらっしゃいます。ティア様がこちらを、と」
差し出された衣服は白を基調とした、リボンが飾られたものだった。
「リボンって女の子っぽくない?」
フィムが問うと、苦笑いを浮かべ、では胸元以外は外しましょうか、と提案する。
「うーん。兄様達もタイリボンだし、それなら着る」
フィムの弁に、ならば靴も似た物になさいますか、との言葉にうん、と元気に答え着替えを開始した。
すっかり着替え終え、ガナッシュと並び歩きダイニングに向かえば、下の兄、ルーフス以外は揃い朝食を取っていた。
「おはよーございます」
挨拶をし、椅子へ寄れば、ガナッシュが椅子の上にフィムを座らせる。
まだ背が低く椅子に座るのも危ないから、との言葉を不満に思うも、また怪我でもすればさらに過保護になるのだろうと諦める。
「おはよう、フィム」
上の姉、リースが優しく微笑み、既に身仕度も終えているらしくお茶を楽しんでいた。
リースと双子の弟、カルロスはアーガスと書類を片手に何やら話し込み、下の姉、ライラはティアと喋っている。
「フィム様、朝食ですよ」
ミレーナに礼を言いフォークを取る。子供様のフォークはなかなか刺さらず苦戦していると、そうだった、とアーガスがフィムを呼んだ。
「お昼を食べたら沐浴を済ませておきなさい。向かえを寄越すから、トウチャ以外は口に入れないように」
「トウチャ?」
初めて聞く名に首を傾げると、ティアが飲んだ事なかったかしら? とミレーナに問う。
「大変希少な花ですし、人神の歳の子へ贈られる物ですから、そうそうは。何度か冬に焼き菓子にしてお出ししたと思いますが、お茶ではお出ししていなっかと思います」
「そうだったかしらね? フィム、トウチャは冬にしか咲かない花を合わせたお茶の事よ。聖域へ行くのだもの、体内も清らかでなければ」
ティアの説明に、こて、とフィム首を傾げた。
「お母様、もしや洗礼の説明をされていないのでは?」
「洗礼?」
さらに首を傾げたフィムに、もう、とリースが説明する。
「人神から人に生まれ変わる、3歳から4歳に上がる時は1番魔物が入り込みやすい時なのです。ですから、聖域で洗礼を受け、一晩守護者に護って頂くのですよ」
リースの説明にふーん、とだけ返すと、フィムには難しかったかな、とカルロスが笑った。
そういう事にしておこう、ととりあえず笑い、朝食に戻り、もぐもぐと食べ進めた。
最初はちょっとこれはない、と思っていたが慣れればどうという事もなかった。
「ガナッシュ、食べ終わりました」
降ろして、と両手をあげると直ぐに、ガナッシュが床に降ろす。
「お昼までは遊んでてもいいのですか?」
とと、とアーガスの方へ小走りに寄れ問うと、構わないよ、と抱き上げられる。
「お昼が出来たら誰かを呼びに行かせるよ。今日はどこで遊ぶんだい?」
「裏の池です!」
元気に答えたフィムに、そうか、と頭を撫でる。
「ガナッシュ、フィムをお願いするよ」
では行っておいで、とアーガスの膝から降ろされもう一度撫でられる。
ティアもいってらっしゃい、と1つ頭を撫でてくる。姉と兄は撫ではしないが手を振り見送る。優しいなぁと思い、行ってきます、と大きくフィムは手を振った。
ガナッシュと共に屋敷裏を歩きながら、そっと妖精に呼びかける。
気に入った者にしかその姿は見せないと言う彼女らであるが、フィムは気に入られているらしい。
ふわふわと飛んで来た緑色をした妖精がガナッシュの顔の前ですーと円を描くように飛んだ。
とろ、と眠そうにゆるゆるとまぶたが落ちる様に、幾度も見たがやはりそわそわとした面持ちでフィムは見ていた。
『寝たよ!』
元気に精霊術を使いガナッシュを眠らせた妖精がフィムの元まで飛んで来る。
「いつも思うけど、不思議」
『不思議じゃないわ。当然なのよ?』
ふわふわと妖精達が集まる中心で、ここで出来た友達の手を取り、フィムは導かれる様に妖精達の言葉を操る。
『フィム』
「ダンディ!」
真下からの低い声に応えると、フィムの影からのっそりと黒虎が表れる。ぬいぐるみの様に柔らかなその毛並みに抱きつき顔をグリグリと押し付ける。
『妖精、洗礼だ』
ダンディがフィムに尾を巻きながら言えば、妖精達がまぁ、と騒いだ。
『フィム、先に護りを』
妖精達のまとめ役を務める女性がフィムの鼻先まで飛んだ。
『我が眷族と眷属の加護をフィム・ラプティアに与える事をこのウンディルが誓約申し上げる』
ちゅ、と鼻先にキスを落とす。
『あなたはいいの?』
ウンディルがダンディに問えば、ふん、と鼻を鳴らした。それだけでわかったらしく、それ以上をウンディルは言わなかった。
『フィム、洗礼が始まったら全員呼ぶのよ』
ウンディルの弁に、なぜ、と首を傾げるとダンディがいいから呼べ、と唸る。
強い口調に思わずうん、と大きく頭を振れば、ふん、と鼻を鳴らした。
『さぁ、今日は少しでも多くの者達と制約を結びましょう。誰か、森への道を開いてちょうだい』
ウンディルが声をかけると妖精達がひらひらと踊り、水辺がその輝きを増した。
水面に出来た光の輪は大きく広がりフィムをすっぽりとググれる大きさにまで開いた。
「でも、お昼には迎えを寄こすって言ってたよ?」
ここで遊ぶのは駄目なの? とフィムが問うと、なら急がなければ、とウンディルが扉を指差した。
『直ぐに戻ればばれんだろう。行くぞ』
フィムの首根っこを口で掴み、子猫を運ぶ親猫よろしくダンディが池へと飛び込めば、いってらっしゃい、と妖精達は手を振った。
0
あなたにおすすめの小説
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
断罪された私ですが、気づけば辺境の村で「パン屋の奥さん」扱いされていて、旦那様(公爵)が店番してます
さら
恋愛
王都の社交界で冤罪を着せられ、断罪とともに婚約破棄・追放を言い渡された元公爵令嬢リディア。行き場を失い、辺境の村で倒れた彼女を救ったのは、素性を隠してパン屋を営む寡黙な男・カイだった。
パン作りを手伝ううちに、村人たちは自然とリディアを「パン屋の奥さん」と呼び始める。戸惑いながらも、村人の笑顔や子どもたちの無邪気な声に触れ、リディアの心は少しずつほどけていく。だが、かつての知り合いが王都から現れ、彼女を嘲ることで再び過去の影が迫る。
そのときカイは、ためらうことなく「彼女は俺の妻だ」と庇い立てる。さらに村を襲う盗賊を二人で退けたことで、リディアは初めて「ここにいる意味」を実感する。断罪された悪女ではなく、パンを焼き、笑顔を届ける“私”として。
そして、カイの真実の想いが告げられる。辺境を守り続けた公爵である彼が選んだのは、過去を失った令嬢ではなく、今を生きるリディアその人。村人に祝福され、二人は本当の「パン屋の夫婦」となり、温かな香りに包まれた新しい日々を歩み始めるのだった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる