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しおりを挟む元々、ものの読み書きは問題なかったので、授業は問題なく行われた。
というか、それ以上に吸収力が半端なかったらしく、帝王学まで一気に詰め込まれた。
「それ、王族が必要とする能力ですよね?」と問えば、「誰が知っていても問題はありません」と流された。
マナーに関して言えば、まあ、なんというか、色んな意味で難しかった。
ダンスは全く問題なかったんだけど、テーブルマナーとか、お茶会での会話の持っていき方など、はっきり言ってしんどい。それに尽きる。
まあでもそこは公爵家のご令嬢。皆さんの手本になるよう努力しました。
高位の爵位持ちって覚えること多すぎて嫌になるね。
で、体力、というか、剣術、武術に関しては、体が出来上がってないと言うことで、基礎体力を作るためのトレーニングと、体幹、柔軟性を高める運動を中心に行った。
結果。
7歳児にして完璧とも言える、淑女が完成(?)した。
注:他者評価
最終的に冒険者に成る事は、バーナードさんにも伝えていたので、5歳の時から料理も習い始めた。
徐々に家事全般を出来るようにしていっていたら、使用人もそんなにいらないと言うことで、10人いた使用人が
執事、乳母、料理人、庭師含みで5人になっていた。
それで、屋敷内が回せるんだから執事さんの采配が上手なんだろうね。
あ、野宿の練習もしましたよ。狩の仕方等も教わりました。
自分達で狩った獲物を捌くのなんて、新鮮でした。ちょっと血生臭かったけど、どうやって自分達の食卓に登るのおか分かって、美味しくいただけることに感謝した。
※※※※※
執事バーナード視点
リリムお嬢様には生後まもない頃から教育を始めた。その殆どを、自分の息子と一緒にした。
妻が乳母を務めているので、手がかからなくなるまでは、メイドが必要であると感じて。
元々子育てには積極的に関わっていたせえか子煩悩とさえ言われている。
我が子以上に吸収力がある方ですが、無理をしても良くないと通常の子よりもちょっと早いペースで進めていました。
それには我が子も付いて行けていたので心配することはありませんでした。
が、3歳の頃から本格的に学び出されると、その能力に圧倒されました。帝王学ですら難なく理解し、我が子にわかりやすく教えることができる。
実践と称して、領地を見回ったり、王都の現状(裏側)を見せても臆することなく、解決策を提示できる。
やりすぎた感は有りましたが、彼の方に差し出す分には何ら問題無いと踏みました。
令嬢としてのマナーは苦手な様でしたが、彼の方の側に居るのであればそれくらいは出来て貰わないと後で苦労しますからね。
家庭教師の方々には口止めをし、剣術武術を実戦でできる様にしていこうと思います。
その為にもまず、口の軽そうな使用人には退出していただかねばいけません。
この別宅の屋敷に残るのは、執事の私、妻、料理長、庭師、そして私の実家から雇った使用人1名、の計5名。
その他の方々は総て本宅に戻っていただきました。大層喜ばれましたが、此方の給与は先代様が、本宅の給与は現当主様が支払っているのをいつ気づくことやら。
リリムさまも冒険者として登録と実践経験も積んでいかなければいけませんね。
野宿など我が子や妻も喜びそうですし、この歳になってワクワクしてきましたね。
これからが楽しみです。
※※※※※
リリム祖父視点
1歳になった時リリムが領地に遊びに来た。
ヨチヨチ歩きでこちらに向かって歩いてくる様子は可愛らしいでは表せない程。
そう天使。
バーナードを後で問いただそう。誰の嫁にするのか、と。
そして、1歳児にしてはものすごく舌が回る。記憶力も良いのか、自分が見た事、体験したことなどを膝の上で身体全体を使って教えてくれる。
うむ、執務をバーナードに押し付けて、孫と戯れるのも良いな。
ゾクリ
扉の方を見るとバーナードが微笑みながらこちらを見ていた。
・・・・・・黒い、黒いぞバーナード。息子より怖いな。
リリム達が帰った後の執務量が増えていたのは言うまでもない。
大人気ないぞバーナードよ。
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