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結婚からの
九
しおりを挟むおはようございます。
皆さまお馴染みリーズラントでございます。
気がついたら何処かの森の中に横たわっておりました。
身体に何の異変も無いので何事もなかったのでしょう。
ですがおかしいですね。いつ着いたのかも分からない状況。
何度も言いますが、未だ離縁していない私は侯爵夫人。こんな事をして何の沙汰もくだらないと思っているのでしょうか?
ふふ、ですがまあいいでしょう。このままいけば確実に離縁出来るのだから。
さてと、ではとっとと私の食堂に戻るとしましょうか。
日の高さからするともう夕暮れ。
馬車に押し込まれてから何日経ったのかはわかりませんが、強力な睡眠薬を嗅がされた可能性が否定できません。
家に帰ればすぐに医者にかかる必要がありそうですね。
そう考えながら清らかな森の空気を吸い込み気持ちを落ち着けながら人里があろう方へと歩いていく。
森から人里近い場所に出るとじい様の部下の方たちが待ち構えていた。
迂闊に森に入れば要らぬ疑いをかけられる可能性もあるからだ。
何はともあれ私は無事、向こうが気がついた時には全てが終わっている状況などなんて美味しいのか。
私はウハウハで彼らの用意した馬車に乗り込んだ。
そして、森に入った一人が戻ってくるとすぐさまその地を離れたのだ。
「ご無事で何よりです」
「待たせてしまってごめんなさい。一応何処も悪いとこは無いみたいだけど・・・何かされてたら分からないわね」
苦笑まじりにもう一度身体を確認してみる。服の上からではやはり何も分からない。
肌が出ているところは腫れたり傷が入っている様子は無いのだけれど。
「お戻りになられたら直ぐに医師の診察を受けるようにとのことです。
一応目覚められるまで見守らせていただきましたが、何者にも襲われてはおられませんよ。
勿論貴女をあそこまで運んだ従者も然りです」
「へぇ、てっきり従者の者にでも襲わせる気でいたと思ったんだけど、そうじゃなかったんだね」
幾ら何でも手を出すのは良く無いと思ったのかな?
「いいえ、あの者は貴女の衣類に手をかけようとしたので、此方があの者を襲いました」
「え・・・あ、そう、うん、ありがとう?」
「いいえ。御身が無事で何よりです」
「その後誰か確認には訪れたの?」
「はい。近くの里の者が何度か来ていましたが、直ぐに誰も近寄らなくなりました。
元々森に入る習慣がなかった様で、態々命を危険に晒したく無い様でした」
「ま、そうだよね。お金もらってるわけじゃ無いし。あんまり深く詮索されないで済んで此方としても有り難いね」
「はい、揉み消す労力を使わず有難いです」
うん、そうね。
君達ならやりそうね。
あれかな、ここで私が私の姿を見た里の者を消しといてほしいといえばその人たちはどうなるのかなぁ?
存在事態を消される
恐怖を植え付けられて記憶をすり替えられる
・・・・・何だろう、物理的に消す選択肢しか選択余地が無いんだけど。
うん、何も言わないのが一番だよね。
心の中で呟いて今の状況に安堵してまた眠りについた。
気がつくとじい様の邸のベッドで、服も着替えさせられて寝ていた。
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