夢か現か

黒梟

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結婚からの

二十二

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 どうも、何とも思い通りにいかない今日この頃、この討伐受けるんじゃ無かったとガチで思いました。

 建屋から神殿に向かう事数週間。夜になると元夫に襲われる毎日です。
 最近は諦め気味で早く身籠らないかな?なんて思い始めでは無く思う様になりました。

 で、夜になると媚薬の影響で身体が疼いてくるのだが、今晩はそれが無かった。
 ので、ヤツに連れ出されるのを阻止しようとすれば、一足先に捕獲されてしまった。
 
「媚薬の効果がなくなったのだから妊娠したと思います。
 なのでこれ以上貴女に抱かれる謂れはありません。離してください」

「おやそれは残念ですね。まあ、私も媚薬の効果はなくなっているので妊娠しているのは間違い無いのでしょうが・・・・」

「何です?」

「念には念を入れておきましょう。まあ、本音を言えば私が欲しいだけなのですがね?貴女を」

 まるで獲物を狙う獰猛な獣に目をつけられたみたいに身体がゾクリ震えた。

 その後はお察しください



 2日後私たちはようやく神殿に辿り着くことができた。これでこの人達の護衛の仕事は終わりだな。と冒険者の面々は思ったに違いない。実際私もそう思った。

 けれども実際は王太子が祈りを捧げている一週間神殿から出る事も叶わなかった。

 願いが聞き届けられ、眩い光が国に降り注いだ時私たちはようやく開放されることとなった。

 帰りは石の上に模様が描かれておりその上に乗れば行きたい場所に行けると言う代物。

 王宮の人達は一人を除いて王宮にそのまま帰った。
 彼の元夫に一緒に来る様に言われたが、模様が光る手前で腕を振り切り逃げ出すことに成功。

 若い騎士と娼婦女もといララと呼ばれる女は二人で何処かに行ってしまった。

 残された冒険者の私達は報酬を受け取る手前一度食事処に戻ったが、私の分は残りの3人で分けて構わないと伝え、その場を後にした。

 向かった先は爺様の所。

 妊娠なんて初めての経験だし、一人で対処できることなんて限度がある。
 やはり年長者を頼るべきだなと、怒られるの覚悟で邸に向かった。


 着くなり直ぐに医者の診察を受けさせられ、妊娠もとい懐妊を確認される。

 相手は?と爺様にものすごい勢いで迫られたので言わないわけにもいかず、素直に元夫と告げておいた。

 何とも言えない顔をされたが、元嫁と認識されていないことを話すと、私に関しての情報を全て秘匿してくれると言ってもらえた。
 なにぶん一度離縁しているからね。彼、私と嫁が同一人物と思ってないみたいだったけど。

 食事処への立ち入りもやめにし、経営を辺境伯に任せることにしたと報告された。
 流石爺様仕事が早い。

 それでいて父がその日の夕方に爺様の所を訪れた。


 父曰く、離縁届は問題なく提出された。それは私がお飾りの妻だからなのと、貴族の静粛も終わったからだそうだ。
 実際侯爵家にいた義母、義妹その他の使用人も全員修道院に行くなり解雇になったそうだ。
 まあ、あんな人達が他所で雇ってもらえるとは誰も思っていないけどね。

 で、伯爵家でも私の扱いをどうするか悩んだ挙句、兄の子である私を蔑ろにする輩は許さないと言っていたがそこで疑問が湧いた。

 え?私父の子じゃないの?

 爺様と父が呆れた様な目で私を見てきた。

 私悪くないよ?

 そこで初めて私の出生を話された。
元々爺様は平民ではあるが、その実力と功績から子爵と伯爵位を順に賜っていたのだそうだ。
 で、爺様の2人いる子供のうち1人は辺境伯に婿入りしているし(ユーミリアの父)、もう1人が私の母で、父の兄の嫁なんだそうだ。
 ところがこの2人、極度の戦闘狂な部分があり子供が出来てもほったらかしだったんだそうだ。まあ、それが私。
 で伯爵を継がないと実父が言ったものだから、今の父に席が回ってきた。

 父としては覚悟していた事だから別に驚く事では無かった。ただ、その後が問題だった。

 かの2人私を森の中に置き去りにしてしまったのだ。それを爺様の部下の方が回収もとい助け出し大事には至らなかったそうだ。

 その後2人は遺体で発見されたそうだが、本当に2人なのか分からないほど損傷が激しかったらしい。

 森は私には優しかったそうだ。本来赤子が置き去りにされて無事でいた試しがない。
 爺様や養父曰く女神に愛されているから、だそうだ。


 私は考えた、今回の森での出来事。

 あれが私を赤子の時に助けた礼として暇潰しにあんな事をされたのかと思えば怒りしか湧いてこない。
 
 子供が生まれたらアイツには頼っていないと言うことを全面に出して報告しに行ってやろう。

 そう心に誓った

 で、父もとい叔父様は実父が家に入れていたお金が莫大だった為それで私を養ってくれたんだそうだ。

 結婚も破談にしたかったのに無理やりねじ込まれる形になったのでどうすることも出来なかったと謝られた。

 逆にこっちが申し訳ないんですけど?

 兄弟と思っていた人達は全て従姉妹。あれらの事は気にするなと言われた。

 実際気にしてないけどね


 取り敢えず身重だからどうしようかな?

 運動は欠かせない
 大人しくするのも癪なので違う事で稼ぐ
 落ち着いて爺様の手伝い


 ・・・・そうだな爺様の手伝いしていれば身体も動かせるしお金も稼げるよね?

 うん、そうだそうしようそうしよう


 という訳で、爺様、父と別れそのまま休むことにした。

 悪阻が始まれば辛くなるのだそうだ。


 女って大変ね





 
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