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廻る時
四十
しおりを挟む「今回で全て片がつきますね。やれやれ、僕が休んでいる間に好き勝手やってくれるなんて良い度胸していますね。
手始めに私の女神に手を出そうとしている輩を消し去りますか」
“彼は無事に神殿に入れたのか?”
「ええ、問題ありませんよ。時も戻しましたし次は頑張ってくれるでしょう」
“豊穣の女神は無事か?”
「まだ、無事ですね。彼女に触れた瞬間加護が発動する様にもしています。
他の神々は何か言っていましたか?」
“ああ、加護を与えている領地に色々やられたらしくてな、激怒しておったぞ。真実の神がいま奴等の魂の在処を探しておる。
なんせ輪廻の理を破っておるからタチが悪いし、弱い神々を取り込んで力をつけておるから少し厄介なんじゃ”
「でしたら、違う欲望を増長させましょう。私を嬲った償はしてもらいますよ」
“ほどほどにな。後は儂がでかい雷落とすからな”
「ええ、そうしてもらえると助かります。創造神の力には贖えないと思っていますから」
“あ奴らもその認識を持っていれば良いのだがな。こればかりは難しいのかもしれんな”
「愚かですからね。彼等は」
“幸運を祈っておる。何かあれば直ぐに連絡せよ”
「分かりました我が主。裏切り者も始末してご覧に入れましょう」
“ああ、そなたが地上を浄化してくれるのなら、儂は天界を一度綺麗にしておくか”
静まり返った神殿内を男は歩いていく。祭壇のある部屋に来ると女神が姿を現しており、相対して醜い笑みを浮かべた男が二人。
3人は部屋に踏み込んだ男にまだ気づいていない。
「もうそろそろ観念したらどうだ?この神殿には結界が張られている。天界と連絡を取るのは無理だ」
「それともそういう趣向がお好みならそれに応えるが?」
「お前達は何を言っている?創造神でも無いのにその様な行為が許されるわけ無いであろう?」
「ああ、外の世界の事が分からないから判断に困っているのだな。
先に言っておいてやる。お前が何度も時間を巻き戻してやった男は此処には辿り着けない」
「あいつが持っている力は我々が神に戻る上で必要だからな」
「何を馬鹿なことを、一度落とされたモノが天界に戻れるわけ無いであろう。
彼等はそこまで愚かではない」
「方法があるのですよ。貴女の身体を利用することでそれは叶う」
「はっ?利用されるとでも?」
「そんな強気でいられるのも今のうちですよ。直ぐに淫乱な娼婦に落としてあげましょう」
「要らぬ世話だな。それにお前らに触れさせる肌など持ち合わせていない」
「その強気、いつまで続くか楽しみだ。
豊穣の女神、お前には我々の子を成してもらう」
「断る」
「そう言うな、存分に楽しめ」
男の一人が床に何かを投げ落とす。床でそれが弾けると同時に細い蔓が女神の身体を拘束し始めた。
「なっ・・・?」
「流石神をも拘束出来る天界の神具。口までご丁寧に塞いでくれるなど・・・・堪らない」
「さっさと味見して種を植え付けるか」
「そうだな。可愛がるのは後でもできるしな
」
「「俺たちをたのしませてもらおうか。・・・ぎゃあ」」
女神に触れようとした瞬間二人は弾き飛ばされ壁に激突した。その中でも蔓は動きを止まらず女神の身体を縛り上げていく。
蔓の動きが止まると、女神の身体は女性である部分が強調される形となり、明らかに男性を誘っている様な状態になってしまっている。
女神は身じろぎをし何とか拘束から逃れようとするも、その度に縛りは強くなり身体に蔓が食い込んでいく。
一足早く意識を取り戻した男が女神の姿を捉えると、蔓を操り無理やり脚を開かせる。
白い肌に緑が食い込み堪らなくなった男は自身の分身を取り出し女神の側まで近づくと自身の物を擦り始めた。
自身の液で先に女神を穢そうとしたのだ。だが、自身の液を吐き出す寸前でそれは切り落とされた。
血は出ず、痛みも無いので分からなかったが、己の分身が無くなっているのを見て何が起こったのか分からず辺りを見渡し、初めて入り口に立つ男に目が入った。
そこで初めて自分の状況を理解した男は、もう一人の男を起こしその場から去ろうとするもうまくいかなかった。
女神を拘束していたはずの蔓が二人を拘束し始めたのだ。
女神は入り口に居たはずの男に抱かれ気を失っていた。その男の目は冷たく冷え切っていた。
「お前達には餌になってもらう。ああ、安心しろ。この女神は私が美味しくいただく。お前達には指一本触れさせない。
もう二度と会うことは無いが、生きていられるといいな。
人間の欲は恐ろしいぞ?せいぜい頑張れ?」
男二人は蔓に拘束された状態で、創造神に近い力を持つ神の地に落とされた。
その地の神の怒りをその身で受けれるように。
「ちゃんとお礼をするのが僕の主義なんですよね。まあ、たらい回しで怒りをその身で受けると良いです。
特に私の女神に手を出した報いは受けてもらいますよ?ねえ」
女神を抱え男はその場から姿を消した。
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