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雪の精 2
しおりを挟む魚が落ち着いたのをみはかり、スーッと降りて行く。
「今日は、何して遊んでいるの?」
「ん?水が舞うとキラキラしてキレイだからそれを見てるの!」
「そっかー、じゃあ邪魔しちゃ悪いかな?一緒に遊ぼうと思ったんだけど」
「遊んでくれるの?みんな寒がってそとにでたがらないから・・・」
「いいよ。何して遊ぶ?僕は水を凍らせたり雪を降らせたりとかしか出来ないけど」
「いいよ!楽しそうだね。あ、でもノミーを凍らせないでね?怒るよ?」
「ふふ、しないしない。大丈夫だよ。で、君の名前はノミーでいいのかな?」
「うん、君は?」
「僕に名前は無いよ。好きに呼んでくれたらいいよ」
「う~ん、じゃあ、雪だるまだからゆっきー!どう?どう?」
「いい名だね。じゃあ遊ぼうか」
他の同胞も混じえてリューシュのコースを作って滑ったり、滑降のコースを作って滑ったり、氷を作り出してそれをノミーが加工したり・・・・と、なかなか楽しい時間を久しぶりに過ごせた。
いろんな所へすっ飛んで行ってくれるあの子のために、雪の壁も用意した。
勿論綿雪だよ!サラサラの雪じゃ抜け出せなくて窒息しちゃうからね!
助け出すのも一苦労だし!
こんなに楽しめたのは何時ぶりだろうか?
暗くなるのも早いので、今日はもうお別れ。
帰る前にいい名をつけてくれたお礼にと、とある場所で見つけた琥珀を渡した。というか背びれにひっつけた。
同胞達と久しぶりに楽しめた事を喜んだ。
そしてそれは、春が来るまで、村の動物達を巻き込んで続いたのだ。
お別れは悲しかったけど、楽しい思い出の方が多かった。
「また来年ね」
そう言って消えようとしたら、
「絶対だよ!絶対また来年来てよ!」
そこまで喜んでもらえたのが嬉しくなり、粉雪を降らせてバイバイをした。
楽しみが増えた。
笑顔が止まらない。
そう、また来年ね。
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