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お泊まり学習 イカ編
しおりを挟むそこには・・・
物凄い形相のイルカの大群と、数十頭のクジラの群れ。
そこからが早かった。
イルカの大群とクジラ達が協力してサメを蹴散らしたのだ。
サメも応援を呼ぼうとするが、イルカ達が怖くて誰も手が出せないのだ。
サメも応戦しようとするが、強烈な連携攻撃の前に為すすべもない。
ボロボロになった身体を何とか動かして、イカを名残惜しそうに見てその場を離れていった。
襲ってくる敵がいなくなったので、五匹(杯)揃って洞窟から出た。
一匹のイルカが話しかけてくる。
「大丈夫だった?災難だったね。でも珍しいね、子供達だけなんて。親御さんに何かあったの?」
「ありがとうございました。
親は元気でピンピンしてますが、子供のお泊まり学習ということで子供達だけで今回は来たんですよ」
「ふーん。でも今回はノミーから聞いてたから助けられたけど、早めに連絡くれないと、君たち直ぐに誰かの胃の中に居ることになるよ?」
「え?!・・・ノミーが話してくれてたんですか?」
「話というか、どこから来たのかを聞いたんだよ。そしたらその中にイカの兄弟がいるっていうじゃない?
これは絶対に身体を慣らすためだと思ってね、探し回ってたんだけどなかなか見つからなくてね。どうしようかと思ってたらサメが一匹の珍しく何もないとこに狙いを定めているじゃないか!
これは絶対無知なイカ君達がいると思ってね。
無事でよかったよ。何かあったら長老に怒られるからね。
何はともあれ海へようこそ!!」
明日帰るまで無事でいられるかなーーー?
遠い目をして僕(長子)は思った。
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