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荒子川公園に近づくと、野良悪魔の群れが湊の視界に入ってきた。その下には救援を求めてきたレジスタンスメンバーの悪魔使いと、彼らが召喚した悪魔がいる。
しかし召喚したのはレベルの低い翡翠やロードナイトなどで、野良悪魔に勝てない。おまけに数も圧倒的に野良悪魔が多い上に、被災者を守りながら戦っているので、焼け石に水といったところだ。このままでは民間人の犠牲は増える一方で、ロナウドたち援軍が到着するまでに被害はさらに拡大してしまうだろう。
(少しでも犠牲は減らしたい! 誰も危険に晒したくない! これ以上誰も死なせたくない! その為に俺は……!!」
「来い!! 黒鉄!!」
闇の底から漆黒の巨人が召喚される。
「全部、叩き潰せ!!」
すると黒鉄は重力砲撃で敵を殲滅し始めた。重力を操る黒鉄は視界にいる全ての敵を薙ぎ払う。潰し、砕き、凝縮させる。
その場にいた民間人は野良悪魔の消滅を茫然と見ていた。しかしこれで終わったわけではない。
まだ野良悪魔は発生し続けていた。
ビルの上から見てみると、公園の各所から湧いて出ているのが確認できた。どうやら暴走した霊脈が野良悪魔を吐き続けているらしい。
「各機、ウイング・スリーを保持せよ! 臆するな、ここが試され時だぞ!」
味方よりの支援も数える程になり、全体的な打撃力が著しく低下してはいたが、相手もその数を徐々に減らし続けている。レジスタンスの決死の突撃により、北側より避難所に向かって来る野良悪魔の進行速度が低下したからだ。困難であったらしいが成功させた甲斐はあり、滝のように途切れることなく大量の群れで攻めこんで来ていたヒュージが、散発する通り雨のようにパラパラと細やかなものになっている。
こちらが苦しい時は、相手も苦しいのだと。自分にさえ言い聞かせるような指揮官の言葉に、サマナー達は吠えた。いよいよもって疲労がピークに達していたが、それでも死にたくないと、最後の気力を振り絞っていた。悪魔なにするものぞと叫びを上げて、かかっていく。
士気はこの状況において沸騰していたお陰でもあった。その原因として、特攻したレジスタンスが、自軍の同胞であったと知らされた事が大きかった。任務を果たしたサマナーは帰路途中で命を散らせてしまったらしい。だが、勇敢な同胞は任務を成功させて死んでいったのだ。
レジスタンスとして、そのような偉業と覚悟を見せられては負けられない。死してなおという覚悟を見せられたままではいけないと、サマナーの誰もが感じていた。脳が鳴らす疲労注意のシグナルをなんとか気合でねじ伏せ、それを固定するように自らの頬を張った。
かくして紅葉の痕を頬に貼り付けたデビルサマナーが多数。派手ではないが、確実に一体、また一体と野良悪魔を撃破していく。一度にかかってくる個体の数が数体であれば、連携を駆使すればどのようにでも対処できる。
精兵とは言い難いが、それでも避難所という要衝を預かるデビルサマナーとしての矜持は持っていた。レジスタンスの環境が、国連軍のそれより厳しいということもある。
戦況が中盤を越えて終盤に差し掛かった時であっても、護国の意志を刃にして敵を滅せんという、共通した念を頼りとしていた。たどたどしくあっても、組織的な連携が出来るぐらいの練度を保てていた。
その戦果は、見事なものだった。精鋭たる斯衛には及ばないが、野良悪魔の体液と肉塊に染めながらも、できるだけ多くの撃破をと、防御の陣形を保ちつつ奮闘していた。
だが、限界と不測の事態は誰にとっても意外な所から訪れた。殲滅しきれず後方に抜けていった野良悪魔が、同じく後方に配置していたコンテナをなぎ倒していったというのだ。長時間の戦闘の影響で地形が代わり、そのせいで野良悪魔の何体かが平地ではなく高地に逸れてしまったのだ。補給部隊の失態もあった。急ぎ弾薬を、と矢継ぎ早に各地より入る通信に対処していた部隊が、積み重なった疲労のあまり誤った判断を下してしまったのだ。
通常、補給コンテナはいざという時のリスクの分散のため、互いにある程度距離を離して配置させるのが鉄則である。だが、補給部隊はこれを怠った。場所を変えて置くどころか、その場に配置したコンテナでさえ近づけすぎていたのだ。突撃級がなぎ倒し、コンテナが連鎖して倒れていく。これはまずいと急ぎ向かったデビルサマナーしかし彼女達は冷静な判断力を失っていた。
間に合わないと、定められている高度以上に飛んでしまったのだ。かくして必然の如く、空に舞った数機にレーザーの光条が走り、一瞬の後に爆散。落着したのは、コンテナが倒れていた位置だった。
直後、周辺地帯に火薬の爆発による艶花が狂い咲いた。大地を森を、周辺にいた小型悪魔をまとめて吹き飛ばした。数秒の後に、砕けた肉と土と石がぱらぱらと地面に落ちる。
それを前に、指揮官は盛大に怒鳴りつけた。初歩的なミスを、と。だが、責任を追求する前に脅威はやってきた。
『前方、距離1000に大隊規模の野良悪魔が! こちらに接近しています!』
『このタイミングで………!』
弾薬はまだ保持できている。だが1000に近い数を相手にするには心もとない程度しか残ってはいなかった。いよいよもって決断の時かと逡巡した中佐は、最後の方法たる後催眠暗示の最終段階を行使するか否かを考える。そして、その判断を実戦経験豊富な補佐役の大尉に相談するときだった。
レーダーに感ありと気づいたのは。その青の光点、味方の機体、緑色にペイントされた陽炎は風のように味方の陣形の間をすり抜けていった。驚き、前方を見ても既にその機体の背中しか見えない。
そして有視界より見失うまでの時間は10数秒だった。
『国連軍の………っ、なに!?』
網膜に投影されている敵と味方の位置が示されたものがある。そこには、1000というBETAの反応が、赤の光点が水滴ではなく"池"になっている場所がある。だというのに青の光点4つは、正面から突っ込んでいった。
中佐はそれを見届けた後、各機に装備確認の指示を出させた。処置なしと、見限ったのである。
なぜなら、突出していた1機が赤の光点に呑まれたからだ。密集した野良悪魔に対するアプローチ、その戦術や戦法は大体の所は決まっている。それは基本的にはどの国でも同じだろう。すなわち複数の援護を駆使した上で、群れを分散させることだ。たった一度でも直撃を受ければ落とされる、そんな馬鹿げた攻撃力を保持する野良悪魔の群れに真正面から飛び込むのは自殺と同義であった。前後左右より繰り出される猛攻を回避する術などない。
無謀という言葉しか浮かばない暴挙と、それを許す恐らくは同部隊の仲間であろう4機は無能であり、所詮は勇気と蛮勇の違いさえも理解できない愚物の集まりであると思ってしまうのは、ごく普通の反応であった。
だが、次の瞬間にはとても奇妙なことがおきた。飛び込んだ青の点、その周囲の赤の光点だが、ぽつ、ぽつ、ぽつ、と。10秒も経てば、その反応がごっそりと欠けていたのだ。
『な………?』
空白を埋めようと、赤の光点が集まっていく。まるで水のように、中心に居る青の光点を飲み込もうと殺到していった。だけど、青の光点はその輝きを失わなかった。それどころか隙間さえないように見える赤の光点の間をするり、するりと抜けていくではないか。
あまつさえは、移動途中に周囲にいた赤の光点を消してゆき、ついには赤の"池"がある場所より外に出て。また、敵の坩堝へと突っ込んでいった。だけどまるで無人の荒野を往くが如く、青のその光点は赤の池の端から端までを踏破していく。
不思議と、援護という言葉は浮かばなかった。脳裏によぎるのは野良悪魔を殲滅した黒鉄の背中。近づきたくないと、そう思ってしまった。
そして、中佐が被害報告を受けて、現況を整理した数分の後。
レーダーに見えたのは、前に去っていった青の4つの光点に中隊規模にまでその数を減らされた、赤の哀れな光点のみであった。
「ロナウドさんたちは地上の悪魔と暴走霊脈の処理をお願いします。わたしは黒鉄で上空の敵を始末します」
「おう、任せておけ!」
ロナウドに指示をすると、湊は黒鉄に乗って片っ端から重力を操り敵を殲滅した。地上も援軍の数が功を奏し、暴走霊脈をすべて破壊したことで、悪魔の出現は止まったのだった。
民間人の人的被害は深刻なものだった。
悪魔に追われて逃げ遅れたのは老人や幼い子供とその母親が殆どで、彼らは見るも無残な姿で横たわっている。
生き残った者も目の前で起きた惨劇で心神喪失状態に陥り、生きる意思を失った者は虚ろな目をしていた。
これはこの公園だけで起きた現象ではない。
日本の各地で同様のことが起きていることは事実で、何も打つ手がなく失われた命の数は数万に及ぶことだろう。しかしそれをいつまでも悲しんでいることはできない。
生き残った人間はこれから先も生き延び、戦い続けなければならないのだ。
湊はレジスタンスメンバーに後始末と被災者の心のケアについて依頼すると名古屋支局へと戻ったのだった。
しかし召喚したのはレベルの低い翡翠やロードナイトなどで、野良悪魔に勝てない。おまけに数も圧倒的に野良悪魔が多い上に、被災者を守りながら戦っているので、焼け石に水といったところだ。このままでは民間人の犠牲は増える一方で、ロナウドたち援軍が到着するまでに被害はさらに拡大してしまうだろう。
(少しでも犠牲は減らしたい! 誰も危険に晒したくない! これ以上誰も死なせたくない! その為に俺は……!!」
「来い!! 黒鉄!!」
闇の底から漆黒の巨人が召喚される。
「全部、叩き潰せ!!」
すると黒鉄は重力砲撃で敵を殲滅し始めた。重力を操る黒鉄は視界にいる全ての敵を薙ぎ払う。潰し、砕き、凝縮させる。
その場にいた民間人は野良悪魔の消滅を茫然と見ていた。しかしこれで終わったわけではない。
まだ野良悪魔は発生し続けていた。
ビルの上から見てみると、公園の各所から湧いて出ているのが確認できた。どうやら暴走した霊脈が野良悪魔を吐き続けているらしい。
「各機、ウイング・スリーを保持せよ! 臆するな、ここが試され時だぞ!」
味方よりの支援も数える程になり、全体的な打撃力が著しく低下してはいたが、相手もその数を徐々に減らし続けている。レジスタンスの決死の突撃により、北側より避難所に向かって来る野良悪魔の進行速度が低下したからだ。困難であったらしいが成功させた甲斐はあり、滝のように途切れることなく大量の群れで攻めこんで来ていたヒュージが、散発する通り雨のようにパラパラと細やかなものになっている。
こちらが苦しい時は、相手も苦しいのだと。自分にさえ言い聞かせるような指揮官の言葉に、サマナー達は吠えた。いよいよもって疲労がピークに達していたが、それでも死にたくないと、最後の気力を振り絞っていた。悪魔なにするものぞと叫びを上げて、かかっていく。
士気はこの状況において沸騰していたお陰でもあった。その原因として、特攻したレジスタンスが、自軍の同胞であったと知らされた事が大きかった。任務を果たしたサマナーは帰路途中で命を散らせてしまったらしい。だが、勇敢な同胞は任務を成功させて死んでいったのだ。
レジスタンスとして、そのような偉業と覚悟を見せられては負けられない。死してなおという覚悟を見せられたままではいけないと、サマナーの誰もが感じていた。脳が鳴らす疲労注意のシグナルをなんとか気合でねじ伏せ、それを固定するように自らの頬を張った。
かくして紅葉の痕を頬に貼り付けたデビルサマナーが多数。派手ではないが、確実に一体、また一体と野良悪魔を撃破していく。一度にかかってくる個体の数が数体であれば、連携を駆使すればどのようにでも対処できる。
精兵とは言い難いが、それでも避難所という要衝を預かるデビルサマナーとしての矜持は持っていた。レジスタンスの環境が、国連軍のそれより厳しいということもある。
戦況が中盤を越えて終盤に差し掛かった時であっても、護国の意志を刃にして敵を滅せんという、共通した念を頼りとしていた。たどたどしくあっても、組織的な連携が出来るぐらいの練度を保てていた。
その戦果は、見事なものだった。精鋭たる斯衛には及ばないが、野良悪魔の体液と肉塊に染めながらも、できるだけ多くの撃破をと、防御の陣形を保ちつつ奮闘していた。
だが、限界と不測の事態は誰にとっても意外な所から訪れた。殲滅しきれず後方に抜けていった野良悪魔が、同じく後方に配置していたコンテナをなぎ倒していったというのだ。長時間の戦闘の影響で地形が代わり、そのせいで野良悪魔の何体かが平地ではなく高地に逸れてしまったのだ。補給部隊の失態もあった。急ぎ弾薬を、と矢継ぎ早に各地より入る通信に対処していた部隊が、積み重なった疲労のあまり誤った判断を下してしまったのだ。
通常、補給コンテナはいざという時のリスクの分散のため、互いにある程度距離を離して配置させるのが鉄則である。だが、補給部隊はこれを怠った。場所を変えて置くどころか、その場に配置したコンテナでさえ近づけすぎていたのだ。突撃級がなぎ倒し、コンテナが連鎖して倒れていく。これはまずいと急ぎ向かったデビルサマナーしかし彼女達は冷静な判断力を失っていた。
間に合わないと、定められている高度以上に飛んでしまったのだ。かくして必然の如く、空に舞った数機にレーザーの光条が走り、一瞬の後に爆散。落着したのは、コンテナが倒れていた位置だった。
直後、周辺地帯に火薬の爆発による艶花が狂い咲いた。大地を森を、周辺にいた小型悪魔をまとめて吹き飛ばした。数秒の後に、砕けた肉と土と石がぱらぱらと地面に落ちる。
それを前に、指揮官は盛大に怒鳴りつけた。初歩的なミスを、と。だが、責任を追求する前に脅威はやってきた。
『前方、距離1000に大隊規模の野良悪魔が! こちらに接近しています!』
『このタイミングで………!』
弾薬はまだ保持できている。だが1000に近い数を相手にするには心もとない程度しか残ってはいなかった。いよいよもって決断の時かと逡巡した中佐は、最後の方法たる後催眠暗示の最終段階を行使するか否かを考える。そして、その判断を実戦経験豊富な補佐役の大尉に相談するときだった。
レーダーに感ありと気づいたのは。その青の光点、味方の機体、緑色にペイントされた陽炎は風のように味方の陣形の間をすり抜けていった。驚き、前方を見ても既にその機体の背中しか見えない。
そして有視界より見失うまでの時間は10数秒だった。
『国連軍の………っ、なに!?』
網膜に投影されている敵と味方の位置が示されたものがある。そこには、1000というBETAの反応が、赤の光点が水滴ではなく"池"になっている場所がある。だというのに青の光点4つは、正面から突っ込んでいった。
中佐はそれを見届けた後、各機に装備確認の指示を出させた。処置なしと、見限ったのである。
なぜなら、突出していた1機が赤の光点に呑まれたからだ。密集した野良悪魔に対するアプローチ、その戦術や戦法は大体の所は決まっている。それは基本的にはどの国でも同じだろう。すなわち複数の援護を駆使した上で、群れを分散させることだ。たった一度でも直撃を受ければ落とされる、そんな馬鹿げた攻撃力を保持する野良悪魔の群れに真正面から飛び込むのは自殺と同義であった。前後左右より繰り出される猛攻を回避する術などない。
無謀という言葉しか浮かばない暴挙と、それを許す恐らくは同部隊の仲間であろう4機は無能であり、所詮は勇気と蛮勇の違いさえも理解できない愚物の集まりであると思ってしまうのは、ごく普通の反応であった。
だが、次の瞬間にはとても奇妙なことがおきた。飛び込んだ青の点、その周囲の赤の光点だが、ぽつ、ぽつ、ぽつ、と。10秒も経てば、その反応がごっそりと欠けていたのだ。
『な………?』
空白を埋めようと、赤の光点が集まっていく。まるで水のように、中心に居る青の光点を飲み込もうと殺到していった。だけど、青の光点はその輝きを失わなかった。それどころか隙間さえないように見える赤の光点の間をするり、するりと抜けていくではないか。
あまつさえは、移動途中に周囲にいた赤の光点を消してゆき、ついには赤の"池"がある場所より外に出て。また、敵の坩堝へと突っ込んでいった。だけどまるで無人の荒野を往くが如く、青のその光点は赤の池の端から端までを踏破していく。
不思議と、援護という言葉は浮かばなかった。脳裏によぎるのは野良悪魔を殲滅した黒鉄の背中。近づきたくないと、そう思ってしまった。
そして、中佐が被害報告を受けて、現況を整理した数分の後。
レーダーに見えたのは、前に去っていった青の4つの光点に中隊規模にまでその数を減らされた、赤の哀れな光点のみであった。
「ロナウドさんたちは地上の悪魔と暴走霊脈の処理をお願いします。わたしは黒鉄で上空の敵を始末します」
「おう、任せておけ!」
ロナウドに指示をすると、湊は黒鉄に乗って片っ端から重力を操り敵を殲滅した。地上も援軍の数が功を奏し、暴走霊脈をすべて破壊したことで、悪魔の出現は止まったのだった。
民間人の人的被害は深刻なものだった。
悪魔に追われて逃げ遅れたのは老人や幼い子供とその母親が殆どで、彼らは見るも無残な姿で横たわっている。
生き残った者も目の前で起きた惨劇で心神喪失状態に陥り、生きる意思を失った者は虚ろな目をしていた。
これはこの公園だけで起きた現象ではない。
日本の各地で同様のことが起きていることは事実で、何も打つ手がなく失われた命の数は数万に及ぶことだろう。しかしそれをいつまでも悲しんでいることはできない。
生き残った人間はこれから先も生き延び、戦い続けなければならないのだ。
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