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悪役を演じて見せよ!
課外授業1日目
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課外授業1日目。謎のレクリエーションが始まった。絶好の妖怪日和とは、雨がざーざーどしゃぶりの状態を指すらしい。湖畔周辺だから、妖怪の多くは水が好きなのかもしれない。
さて、ルージュとアイランとの初顔合わせの時がやってきた。胃が痛くなってきた。
「…初めまして、ルージュです」
「アイランです、初めまして」
ルージュはにこやかだけど目が笑っていない。アイランは仏頂面で挨拶をしてきた。あれっ、もしかして僕の好感度とっても低いんじゃ。そうだ、自信ありげにビークールでいこう。なんでか実家で飼っている垂れ耳の犬を思い出した、あの子はわんぱくビーグルだった。こんな時どうしたらいいの、助けて小太郎(ビーグルの名前)。
「初めまして、ソラである。君たちは有名人だから知っている、よろしく」
雨傘片手に、ふぁさっと前髪をかき上げて、腰に手をあてて挨拶を返したら、すごいじっとりした目で見られた。
「私も存じております。ソラ先輩はよく殿下方といらっしゃるので有名で、アイラン先輩は生徒会長ですので」
「俺も2人のことは知ってます」
ソラはこの2人とうまくやっていけるか心配になってきた。この短いやり取りでお気づきの方はお気づきになるが、ソラが「よろしく」と言ったのに、2人はその返事をしなかったのだ。よろしくする気がない。
ソラは気を取り直して、1日目の行動について確認した。
「とりあえず、遊覧船に乗って、向こう岸まで行こう。昼は地図奥にある『ひょんのかまど』なんか良さそうじゃないか? その後、ロープウェイで山を登って、こちら岸まで下って戻ろう」
「私は構いません…」
「それでいいです」
先輩風ふかしてみたけど、2人とも表情変わらず。役割分担としては、ソラが地図をもって班を先導し、アイランがメモ取り、ルージュがタイムキーパーを務めることになった。
そんなこんなで、早速、もぎりのおじさんにチケットを渡して、3人は遊覧船に乗り込んだ。既に何人か人が乗り込んでいて、盛況だ。
「んっ、おめえら、都会の学生か。ようきなすったな、よかったら帰りに木彫りの熊買ってくんろ」
船に乗り込んでいた麦わら帽子をかぶったおじさんに話しかけられた。
「はい、木彫りのいのししを買う予定です」
「そうかそうか、なら、クーポンやんぞ」
「おじさんは木彫りの職人さんかなにかですか?」
「そうさな。夏は海に漁に出とるんだが、今ん時期は湖畔で木彫り売っとるしがない海坊主じゃ」
海坊主…? おおっと、第一妖怪発見!
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