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悪役を演じて見せよ!
ネッシー三世さんみつかる
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いよいよ、ソラ達班の発表だ。
「聞いてください、春の鯉歌。タンポポ咲いたー春が来たー♪ 湖の鯉さんおいでませー♪ ラブラブラブ♪」
「タンポポ咲いたー春が来たー♪ 湖の鯉さんおいでませー♪ ラブラブラブ♪」
「らんらんららららー♪」
「らんらんららららー♪」
歌の魔法によって、4人の周りはキラキラ光ってとてもきれいだ。ソラとアイランもブーちゃんの熱血指導を加えられて、きれいなハーモニーを奏でている。
「きれーい」
「すてきー」
拍手喝采、スタンディングオベーションとなった。そしてついに、立札を頭に乗っけた体長3mくらいのネッシー三世が浮上してきた。立札には『湖の鯉いっきまーす! 素晴らしい、ブラボー!』と書かれている。歌に合わせてくねくね動いていた。
ソラは内心とても驚いた。あの鯉フォルムの竜はチームメイトのお父さんじゃなかろうかと。後で、話しかけてみよう。
ソラ達の発表が終わって、最後の班の発表になった。最後の班は鉄鼠の勘之助とエリヤ達王子の班だ。興奮冷めやらぬまま、湖から顔を出して、ネッシー三世もそのまま見守ってくれている。
勘之助といえば、お昼ご飯の時に、昨日のお礼として小槌を人数分くれた。お金に困ったときに小さな砂金が出てくるそうなので、縁起物だ。帰ったら、いのしし神様の神棚に奉納しよう。
ひとつ前の班が好評だったので、やりづらいはずだが、そんなもの感じさせない王者の風格がある。さすが、むっつりでも王子。
エリヤは小槌を持つと、八の字に振り回した。小槌につけられた鈴からシャランと音がする。
そして、エリヤがボソッと呪文を唱える。すると小槌から光が溢れでて、幻想的な光景が広がった。光の蝶が見ている人皆の周りを飛び回っている。エリヤの得意な光魔法だ。
皆、声にもならず、感動している。黄昏時、ちょうど1番最後の発表だったので、薄暗くなっていたのも味方した。
「では、結果発表します! まずは3位から、メイシー君の班! 続いて、2位、ソラ君の班! そして、どどどどどーん、優勝は、エリヤ君の班! おめでとうございます。入賞できなかった皆もお疲れ様でした。この後は、盆踊り大会がありますので、奮ってご参加くださいね!」
メイシー君とは学級委員長の班だ。うん、かっこよかった。他の皆の発表も良かったけれど、1位と3位は本当にかっこよかった。自分が2位になれたのもうれしい、ソラは狙っていた中ネシぐるみと湖畔土産ラングドシャと小さなトロフィーを手にできてホクホクとなった。
「鯉太郎おじさーん、こんなところで何やってんの? 鯉吉と愛鯉おばさん探してたよ」
ぬひょーん、湖内部に戻ってしまったネッシー三世が再び浮上した。
立札には『ぬっ、湖から抜けられなくなったのだ。息子のお友達、助けてー』と書かれている。
鯉太郎、沈黙の呪いがかかっている上に、湖に縛り付けられていたようだ。
「えー! そうだったの? とま伯見ているんなら、どうにかしてあげて」
ひらひらり、紙が舞い降りてきた。
『もうとっくに解放されているよ、早く帰っておいでー』
情けない顔して、鯉太郎は消えていなくなってしまった。
「聞いてください、春の鯉歌。タンポポ咲いたー春が来たー♪ 湖の鯉さんおいでませー♪ ラブラブラブ♪」
「タンポポ咲いたー春が来たー♪ 湖の鯉さんおいでませー♪ ラブラブラブ♪」
「らんらんららららー♪」
「らんらんららららー♪」
歌の魔法によって、4人の周りはキラキラ光ってとてもきれいだ。ソラとアイランもブーちゃんの熱血指導を加えられて、きれいなハーモニーを奏でている。
「きれーい」
「すてきー」
拍手喝采、スタンディングオベーションとなった。そしてついに、立札を頭に乗っけた体長3mくらいのネッシー三世が浮上してきた。立札には『湖の鯉いっきまーす! 素晴らしい、ブラボー!』と書かれている。歌に合わせてくねくね動いていた。
ソラは内心とても驚いた。あの鯉フォルムの竜はチームメイトのお父さんじゃなかろうかと。後で、話しかけてみよう。
ソラ達の発表が終わって、最後の班の発表になった。最後の班は鉄鼠の勘之助とエリヤ達王子の班だ。興奮冷めやらぬまま、湖から顔を出して、ネッシー三世もそのまま見守ってくれている。
勘之助といえば、お昼ご飯の時に、昨日のお礼として小槌を人数分くれた。お金に困ったときに小さな砂金が出てくるそうなので、縁起物だ。帰ったら、いのしし神様の神棚に奉納しよう。
ひとつ前の班が好評だったので、やりづらいはずだが、そんなもの感じさせない王者の風格がある。さすが、むっつりでも王子。
エリヤは小槌を持つと、八の字に振り回した。小槌につけられた鈴からシャランと音がする。
そして、エリヤがボソッと呪文を唱える。すると小槌から光が溢れでて、幻想的な光景が広がった。光の蝶が見ている人皆の周りを飛び回っている。エリヤの得意な光魔法だ。
皆、声にもならず、感動している。黄昏時、ちょうど1番最後の発表だったので、薄暗くなっていたのも味方した。
「では、結果発表します! まずは3位から、メイシー君の班! 続いて、2位、ソラ君の班! そして、どどどどどーん、優勝は、エリヤ君の班! おめでとうございます。入賞できなかった皆もお疲れ様でした。この後は、盆踊り大会がありますので、奮ってご参加くださいね!」
メイシー君とは学級委員長の班だ。うん、かっこよかった。他の皆の発表も良かったけれど、1位と3位は本当にかっこよかった。自分が2位になれたのもうれしい、ソラは狙っていた中ネシぐるみと湖畔土産ラングドシャと小さなトロフィーを手にできてホクホクとなった。
「鯉太郎おじさーん、こんなところで何やってんの? 鯉吉と愛鯉おばさん探してたよ」
ぬひょーん、湖内部に戻ってしまったネッシー三世が再び浮上した。
立札には『ぬっ、湖から抜けられなくなったのだ。息子のお友達、助けてー』と書かれている。
鯉太郎、沈黙の呪いがかかっている上に、湖に縛り付けられていたようだ。
「えー! そうだったの? とま伯見ているんなら、どうにかしてあげて」
ひらひらり、紙が舞い降りてきた。
『もうとっくに解放されているよ、早く帰っておいでー』
情けない顔して、鯉太郎は消えていなくなってしまった。
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