うり坊すごろく記 ~もふもふは非常食要員なんじゃないかと最近うたがってます~

青山零

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悪役を演じて見せよ!

定例反省会は休会に

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 今日も今日とて定例の反省会。いつものメンバーに準レギュラーとして王子エリヤも加わり、まるで部活の様相だ。最も、エリヤは公務で忙しい合間を縫ってやってくるので、週1位しか参加できない。

「査問委員会後に、白岩先生を精神鑑定したのだが、やはり、何者かにマインドコントロールされているようだった、あの女生徒を手助けせねばならないとい強迫観念にかられていた。他のものも心配だな…どうにか防ぐ方法はないだろうか」
 白岩先生はあの後、王家の監視下に置かれている。エリヤは悩ましげだ。

「ふふふふ、よくぞ聞いてくれた、ありますぞー! 今度から僕のことはソラえもんと呼ぶがいい、エリ太君! ゲームポイントを消費するけど、精神を守るお守りあるんだよ。よしっ、今ならお1つ、1スイカと交換はどう? 2つ購入するなら、もう1つおまけにつけるよ! オキャクサンカイダヨー」
 商魂たくましいソラがお守りの販売をしだした。怪しい、最後片言になったあたり非常に怪しい。だが、すでに、すごろくゲームについての説明はしてあるので、エリヤはすんなりお守りの効果を信じた。
「ソラえもん、そんなにスイカがあっても困らないか? お金で買い取った方が分かりやすくないか?」
「僕はスイカが食べたい、ここのお金持っててもあんまり使い道ないんだもん。それなら物々交換がいい」
「なるほど」
 というわけで、王子警護人の分などを考えて、とりあえず、エリヤに10個買い取ってもらった。おまけに5個あげたので、15個渡した。あれっ、割と損した売り方をしてしまったかもしれない…、いやでも、スイカだし…ソラは損得勘定が下手だ。
 そんな彼らエリヤとソラは協力体制に入っているので気安いものだ。ソラとしては予想外にとてもいい味方がついて嬉しい。

 新学期が始まって、6か月。
「そういえば、そろそろ定期試験か…このころになると、過去の繰り返しではこの頃からタマキの様子がおかしくなっていたな。カンニングやあの女生徒を虐めている疑惑など。ソラも悪役令息という配役ならば、警戒したほうが良いだろう」
「えっ…」
 今まで他人事だと思っていたことが、現実味を帯びてきている。試験とか考えたことなかった。
「そういえば、試験って何があるの?」
「実技は魔法、召喚魔法。筆記は、数学、国語、歴史、魔法科学」
「えーやばいよやばいよ、歴史とか、わけわかんないし。召喚魔法なんてジュリアン室井を呼び出してどうすんのさ、何か芸しこんでおかなきゃいけないのー?」
「にゃ、できるお医者様のにゃーは浣腸できるにゃ、注射もなんとなくできる」
 ちゃぶ台に突っ伏したが、問題は解決しない。ジュリアン室井のそれは芸とは言わない。昔、とまと伯爵の便秘の治療で浣腸をお手伝いしたそうだ。注射は自信がないのか、ビジネスニャーニャーが抜けてしまっている。

 ちょうど職員会議から戻ってきたガラムが用務員室に入ってきたところで、2人の会話を聞いてしまい、いきり立った。
「なんてこと、ソラ。このままでは、こちらのあなたのご両親に顔向けできないわ! こうなったら、反省会は一時中止! しばらくの間、勉強会を行います」
 教育ママが君臨した。
「ええー、だってこっちの歴史なんて覚えたって仕方ないじゃん」
「いいえいいえ、歴史を知ることはその国の成り立ちを知ることに繋がります。きっと乙女ゲーム攻略の手立てとなるでしょう」

 そんなわけで、しばらく定期試験の勉強会が開かれることになった。
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