うり坊すごろく記 ~もふもふは非常食要員なんじゃないかと最近うたがってます~

青山零

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悪役を演じて見せよ!

ヒロインルージュの動向

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 最近、ルージュがソラに会いに来ることが増えた。他に目当ての生徒がいるわけでもなく、ソラに会いに来ていることにソラは何となくもやもやする。うり坊の時にもってもてのソラはルージュが単純な好意で訪ねてきてくれているわけではないと感じていたからだ。
 ただ、他に目当てがいないとなると不可解なのだ。

 そこで、ソラはとまと伯爵に状況を問い合わせてみることにした。一旦、今はとまと伯爵拠点の城に戻ってきている。急遽、とまと伯爵の書斎にて、状況の説明会が開かれることになった。乙女ゲームのチームメンバーと鯉吉の竜家族が集まっている。愛鯉と鯉太郎は大きくて部屋に入りきらないので、大型犬サイズ位に小さくなってもらっている。できる竜は自分のサイズを自由に変えられるのだ。質量保存の法則はどこにいったのやら。

「皆、集まってくれてありがとう」
 なぜか、ブラインドが降りて真っ暗にされた部屋の中、謎の黒い箱の中からとまと伯爵が話しかけてきた。箱の上部に[音声のみ]と書かれている。

「とまと伯爵、ふざけていないで状況の説明を望みます」
「雰囲気作りだったのにー」
 怒ったガラムに、とまと伯爵が箱から頭を鷲掴みされながら、ずりだされている。

「いたたた、髪の毛抜けた。もうっぷんぷん。あっ、すみません」
 おっさんのぷんぷんとか需要ない。ばちーん、ばっちこーいと、ガラムに往復ビンタをくらったとまと伯爵のほっぺたは真っ赤である。

 とまと伯爵は気を取り直して、説明しだした。
「何か、ライバルチームから妨害受けているみたいなんだよね。仮想敵セロリとしてだね、セロリが鯉太郎ちゃんを湖にひきこんで、ヒロインルージュちゃんも何らかの繋がりができてそうで」
「セロリ…」
「うん、セロリ嫌いなんだよね…」
 とまと伯爵はトマト大好きなように野菜も好きなのだが、セロリだけは嫌いらしい。
「好き嫌いはいけませんね、今夜はセロリ鍋、セロリキッシュ、セロリサラダに致しましょう、ふふふふ」
 もしかしたら、ガラムは拷問とか得意なのかもしれない。

「はん、とまと伯爵もおめでたい頭してんのね。あんたの好き嫌いなんてどうだっていいのよ。どこのチーム? 旦那が良いようにされて黙ってられるほど、私もできていないんでね」
 愛鯉がぶち切れている。湖から無事、ホームに帰還できたものの、鯉太郎は愛鯉にこってり絞られたようだった。愛鯉の形相にとまと伯爵もソラも顔面蒼白になってしまった。鯉太郎はゴールドカラーがホワイトカラーになってしまっている。鯉吉は存在を薄くしている。ソラはうちのチームの女性陣は過激派が多いなと思った。
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