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悪役を演じて見せよ!
心配をかけた
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「えっエリヤ、本物? 一体全体、何がどうなって…」
エリヤが生きていたことは、タマキとガラムの間でトップシークレットになっていた。ソラは隠し事がへたくそなので、明かされなかったので、混乱真っただ中だ。
「すまない、皆を騙すような形になってしまって。実はとある陰謀に巻き込まれてしまって、身を隠していたのだ」
ヤト先生がエリヤの無事を確かめ、抱きしめている。
「ひいおじい様、ご心配おかけして申し訳ありません」
「いいんじゃ、いいんじゃ、ぐす…無事でいてくれただけで…ぐすっ………っていうと思うたかー!!! ばっかもーん!!! なぜわしに言わんかった…おかげで、わし寿命が10年は縮んじゃわ…」
本当に心配していたことが分かる。エリヤが生きていて、本当に良かった。これで大団円である。
「さて、ピンク頭、勝負は俺の勝利でいいのかな? 後で、ゲームについて知っていることを教えてもらおうか…」
「さあ、あなた達の方が詳しそうだけどね…」
ルージュは諦めたようにうなだれた。
「あっとそうだ、君の妹さんがセロリチームにいる証拠に一筆もらってきたから、読んでみて。いやー、大変だったよ、ほめてほめて!」
とまと伯爵が手紙を手渡すと、ルージュは一瞥し、手紙を握りつぶした。
「ふふふ」
不気味な笑いが響いた。手紙にはこう書かれていた[楽しめた? ルージュより愛をこめて]
「あれだけ、私に心配をかけて…。許さない、地獄の果てまで追いかけてやる。あなた、私もゲームの参加者になります。そうね、ルージュの名前は終いです、今日から私はピンクでもなければルージュでもない、ただのルーで登録してください」
予想していたのか、とまと伯爵は、快諾した。
「ええー、るーちゃん、ええー!」
「あっ、エリヤ君も参加するってさ、実はこの数か月、っていっても、ホームじゃほんの数日なんだけどさ、ホームで過ごしてもらってたんだ」
「ええー」
混乱しすぎて、ソラは目を回している。
さて、ゲームの終わりが近づく。タマキとポンタは、やっと抜け出せる。
だけど、お別れの時が近づいた。
「あっ、アイラン、アラン、リリアーナ、アビゲール、ジャスタ、それににのまえ、したなが、みつ。友達になってくれて…ありがとう…きっと、ゲームが終わったら僕のこと忘れてしまうけど…僕は忘れないから…だから…」
「何だか分からないけど、お別れなのか…。忘れるわけない、ソラのこと」
「えっと、お別れなのか? 俺も忘れない、ネシぐるみ友情の証もあるじゃないか…」
「ソラっち、達者でな!」
「ソラさん、そんなせっかく仲良くなったのに」
「ダンス教えるっつったじゃん!」
「何言ってんだよ…、ぐす…」
「そうっすよ、俺らマブなのに水臭いっす、ぐすん」
「聞いてねーし、ずび…」
友達皆が別れを惜しんでくれている、訳が分からない状況ながらも本能的に別れが近いことを感じ取ったようだった。
「だけど…そう…在校生代表としては…ちゃんとお別れの挨拶しなきゃなのか…ソラ、卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。これまで、たくさんの思い出をありがとうございました。また、ソラの新生活が実り多いものになることを祈ってます」
アイランの言葉はとても深いものだった。
「アイ…ありがとう」
「パパママ、ライオン兄さん、今までどうもありがとう。ここにきて、家族っていいなって思えたんだ。3人のおかげで…ひっく…偽物だったかもしれないけど、4人で過ごした時間は僕にとっては本物だったんだ」
「ソラ…、そうか、うん、ソラは私の自慢の息子だよ。トラブルメーカーだけど」
「ソラちゃん…、私にとっても、ソラちゃんは自慢の息子よ…。おっちょこちょいだけどね、ふふ」
「ソラ…、あんまり心配かけるなよ、いつでも戻ってこい、うちはお前のうちなんだから…」
最後は泣き笑いでお別れとなった。
本当にこれでお別れ、今回のマス目は無事クリアしたのだった。
エリヤが生きていたことは、タマキとガラムの間でトップシークレットになっていた。ソラは隠し事がへたくそなので、明かされなかったので、混乱真っただ中だ。
「すまない、皆を騙すような形になってしまって。実はとある陰謀に巻き込まれてしまって、身を隠していたのだ」
ヤト先生がエリヤの無事を確かめ、抱きしめている。
「ひいおじい様、ご心配おかけして申し訳ありません」
「いいんじゃ、いいんじゃ、ぐす…無事でいてくれただけで…ぐすっ………っていうと思うたかー!!! ばっかもーん!!! なぜわしに言わんかった…おかげで、わし寿命が10年は縮んじゃわ…」
本当に心配していたことが分かる。エリヤが生きていて、本当に良かった。これで大団円である。
「さて、ピンク頭、勝負は俺の勝利でいいのかな? 後で、ゲームについて知っていることを教えてもらおうか…」
「さあ、あなた達の方が詳しそうだけどね…」
ルージュは諦めたようにうなだれた。
「あっとそうだ、君の妹さんがセロリチームにいる証拠に一筆もらってきたから、読んでみて。いやー、大変だったよ、ほめてほめて!」
とまと伯爵が手紙を手渡すと、ルージュは一瞥し、手紙を握りつぶした。
「ふふふ」
不気味な笑いが響いた。手紙にはこう書かれていた[楽しめた? ルージュより愛をこめて]
「あれだけ、私に心配をかけて…。許さない、地獄の果てまで追いかけてやる。あなた、私もゲームの参加者になります。そうね、ルージュの名前は終いです、今日から私はピンクでもなければルージュでもない、ただのルーで登録してください」
予想していたのか、とまと伯爵は、快諾した。
「ええー、るーちゃん、ええー!」
「あっ、エリヤ君も参加するってさ、実はこの数か月、っていっても、ホームじゃほんの数日なんだけどさ、ホームで過ごしてもらってたんだ」
「ええー」
混乱しすぎて、ソラは目を回している。
さて、ゲームの終わりが近づく。タマキとポンタは、やっと抜け出せる。
だけど、お別れの時が近づいた。
「あっ、アイラン、アラン、リリアーナ、アビゲール、ジャスタ、それににのまえ、したなが、みつ。友達になってくれて…ありがとう…きっと、ゲームが終わったら僕のこと忘れてしまうけど…僕は忘れないから…だから…」
「何だか分からないけど、お別れなのか…。忘れるわけない、ソラのこと」
「えっと、お別れなのか? 俺も忘れない、ネシぐるみ友情の証もあるじゃないか…」
「ソラっち、達者でな!」
「ソラさん、そんなせっかく仲良くなったのに」
「ダンス教えるっつったじゃん!」
「何言ってんだよ…、ぐす…」
「そうっすよ、俺らマブなのに水臭いっす、ぐすん」
「聞いてねーし、ずび…」
友達皆が別れを惜しんでくれている、訳が分からない状況ながらも本能的に別れが近いことを感じ取ったようだった。
「だけど…そう…在校生代表としては…ちゃんとお別れの挨拶しなきゃなのか…ソラ、卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。これまで、たくさんの思い出をありがとうございました。また、ソラの新生活が実り多いものになることを祈ってます」
アイランの言葉はとても深いものだった。
「アイ…ありがとう」
「パパママ、ライオン兄さん、今までどうもありがとう。ここにきて、家族っていいなって思えたんだ。3人のおかげで…ひっく…偽物だったかもしれないけど、4人で過ごした時間は僕にとっては本物だったんだ」
「ソラ…、そうか、うん、ソラは私の自慢の息子だよ。トラブルメーカーだけど」
「ソラちゃん…、私にとっても、ソラちゃんは自慢の息子よ…。おっちょこちょいだけどね、ふふ」
「ソラ…、あんまり心配かけるなよ、いつでも戻ってこい、うちはお前のうちなんだから…」
最後は泣き笑いでお別れとなった。
本当にこれでお別れ、今回のマス目は無事クリアしたのだった。
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