7 / 145
①〈フラップ編〉
5『街に出かけよう、竜といっしょに』①
しおりを挟む
「おーい、特製カレー二つ、よろしく!」
「こっちはカツカレー、三つな!」
「レンちゃん、お野菜カレー、二つお願いね」
店内に次々と飛び交う、お客たちの注文。
多くの地元民に愛されるカレーレストラン『サカモト一番』は、
混雑を迎えた土曜日のお昼時に駆り立てられていました。
「あ、はいぃ! 特製カレー二つ、カツカレー三つ、野菜カレー二つ!」
レンは、今日も席を埋めつくすお客たちの、不意をつくような注文の波にもまれ、
頭をくらくらさせながら、用紙に注文の品を書きなぐっています。
きっちりとエプロンを巻き、頭にはバンダナキャップをつけ、
りっぱな店員の一員です。まあ、あくまでもお手伝いの身分ですけれどね。
「レン~! 三番テーブルがお帰りだから、お皿のお片づけもお願いね!」
「レン。カウンター席五番のソースが切れそうだから、追加をたのむよ」
厨房からさらに飛んでくる、お母さんとお父さんの指示もあいまって、
レンはもうてんてこ舞い。熱でも出そうした。
こんなことは、忙しくなるお昼時にはお馴染のシチュエーションですが、
たまの土日や祝日にヘルプに入る、小学生のレンにとっては、激務そのものです。
(えっと、四番テーブルの注文を取ったら、次は三番テーブルの片づけ。
それからソースを補充して――)
レンは、けっして手際の悪い方ではなかったので、
お店のお仕事は、かろうじてこなせてはいました。
――まあ、先ほどお冷を運ぶ途中でうっかりつまづいて、
目も当てられないようなミスをやらかしたばかりですがね。
それでもめげず、まっすぐにお店の仕事に食らいつくのが、レンでした。
だから、地元のお客はみんな、レンの頑張る姿に、思わずほっこりするのです。
「お、おまたせしました! サカモトお野菜カレー、二丁!」
レンはようやく、カウンター席に品物を配膳しました。
「ふふっ、ありがとね、レンちゃん。
お母さんとお父さんのお手伝いとして、板についてきたんじゃない?」
若い娘さんと二人で来店した、近所のおばさん。
レンが配膳してくると、まるでかわいい息子に話しかけるみたいに、
朗らかな笑顔で言いました。
「まーだまだぁ!」厨房からお母さんの声が飛んできます。
「混み合ってない時でも、たまーに注文取りを間違えるし、
お皿片づけるの忘れることもあるし、さっきもあわててすっ転んでたし。
ジャガイモの皮むきも、最近やっとサマになったところでね。
まだまだ修行が必要なんですよ、この子」
お母さんは、いささか苦みをふくんだ笑い方。
美人で、活力があって、地元のみんなから愛されている一方、
息子のレンには、旨辛が自慢の『サカモト一番』のカレーママとして、
文字通りに辛口な評価。
「まあ、でもねえ」今度は、お父さんが割りこんできました。
「レンもよくやってくれている方だと思うんですよ。
まだおぼつかないところもあるけど、ガッツがあるっていうのかな」
渋めの金縁メガネをかけたお父さんは、『サカモト一番』の店長。
辛口なお母さんとは違って、お父さんはいたってマイルドな口ぶり。
スマートな顔つきで、女性客をもしっかり集めているクッキングパパです。
「ここイチバンって時には、すごく頑張る子なんですよね。
ホント、父親としてはこう、がしーっと抱きしめてやりたいやつでして!」
といって、お父さんは、まるでどこぞの乙女のように頬を赤らめると、
両腕で自分の胸を強く抱きかかえたのです。冗談ではなく、心からでした。
レンのお父さんは、地元でも有名な変わり者なのです。
「や、やめてよ父さん! ぼくがいる前で、気色悪い!」
穴があったら入りたい……でも、これがレンの日常。その一風景なのでした。
ですがレンは今、まだだれも知らない、だれにも信じがたい、
夢みたいな新たなスパイスを、この日常の中に迎え入れたばかりでした。
ドラギィ――スカイランドから来たという、未知なる生物。
今も、二階のあの部屋で、ひっそりとお利口にさんして、
レンの帰りを待っているはずです。
「そういえば、昨日騒ぎになったアレ、何だったんだろうな?」
「あー、近所の丘の上に、何かどでかいのが落ちたかもっていう?
おれにもさっぱり分からんけど。ママさんは、どう思います?」
一番テーブルにいた、近所の建築作業員のおじさんたちが、
不意にそんな話題を持ちかけてきました。
「さあ、ねえ」お母さんが厨房から答えます。
「警察の人たちも、落下物の跡は見当たらないっていうし。
ウチはお客さんのおもてなしで忙しかったから、見に行けなかったし。
レン、あんた昨日、丘の方に行ったんでしょ? なんか見なかった?」
ぎくっ!!
レンの心臓が、のどをついて口から飛び出しそうになりました。
「……いや、ぼくは、何も、知らないなあ。スケッチに夢中だったから」
「?」「?」「??」「???」
お母さんから視線をそらす、レンのぎこちない返事に、
お母さんだけでなく、お父さんも、まわりのお客さんも、
みんなポカンとして、レンに視線をむけていました。
その時だったのです。
なんとも形容しがたいプレッシャーに、胸がしめつけられたのは。
(言えない! ドラギィが空から落っこちてきたなんて、だれにも!)
犬ならまだしも、竜の性質をも持った生物がいるなんて、世間に知られたら、
どれほどの騒動になるのか想像もつきません。
ドラギィを独り占め――レンは、なんて甘い考え方をしていたのでしょう。
*
午後二時。
手伝いを終えたレンが部屋に戻ってくると、
フラップは出窓カウンターで身体を丸めて、日向ぼっこをしていました。
「フラップ、起きて! キミに聞いてほしいことがあるんだ」
「う~ん? なんですか? ふぉ~あぁ~……」
ウトウトしていたのでしょう。すぅっと羽を広げながら、大きなあくびを一つ。
レンが言うには、ドラギィの存在が世間に知られるのはまずい、
もしも、こんなに奇想天外な生き物が、公のものにされてしまったら、
きっと、テレビや雑誌社の引っ張りだこにされたり、どこぞの研究所に送られて、
検査、検査の日々を送ったり。とても修行どころじゃない、ということです。
「いいかい? 明るいうちに外に出る時は、小さな姿のままでいること。
なるべく、ぼくといっしょに行動すること。目立つ行動は避けること」
「なんだか、こちらの世界では、あんまり自由がきかないんですね。
細かいことはよく分からないけど、修行するには必要なことなんですよね」
急な注文にもかかわらず、フラップは疑い一つせずに、どっしりしたものでした。
物分かりがいいというか、鈍感というか。
人間界に来たばかりで、まだ右も左も分からないというのに。
「あのう、レンくん。じつはぼく、お腹空いちゃってるんです。
人間界のこと、もっとよく知りたいし、いっちょ、お外に連れ出してくださいよ。
大丈夫、言いつけはちゃんと守ります。ドラギィは利口な生き物ですから」
「利口な生き物だって、自分で言うかな」レンは思わず薄ら笑い。
「よーし。じゃあ、これからお出かけしよっか!
ちょうどぼくも腹ペコだし、外で軽く食べてこようかなって思ってたんだ」
「やったー!」
フラップはその場でぴょんと飛び上がり、
空中でしっぽをぶんぶん振り回します。
というわけで、フラップは、レンのお気に入りの青い手さげバッグに入って、
彼がよく行くという近所の『うさみ町商店街』へ、連れて行ってもらいました。
家からおよそ十分ほど歩いたところに、その商店街はありました。
多くの人が行き交いにぎわう……というほどではありませんが、
まずまずの人数が往来する、古きよき商店街といったところでしょうか。
「落ちつく町なみですねえ。いろんなにおいがします。
食べ物のにおいと、お薬っぽいにおいと、それからちょっとほこりっぽい――」
フラップは、バッグから頭をだけをにょきっと出しては、
あちこちからただようかぐわしいにおいに、せわしなく鼻をうならせました。
「はあぁ~、このほくほくとした、お芋と油のにおい!
そこのお店からただよってきますよ。なんですか? あれなんですか⁉」
「あっ、あんまり声上げないで。キミ、そこのお店気になるの?」
すぐそばに、レトロな字で『コロッケ・ころ屋』と看板かんばんに書かれた、
なんとも年代臭をただよわせるコロッケ屋がありました。
厨房から聞こえてくる、ぴちぴちぴち、と軽やかな油の音。
店頭の揚げ物バットにずらりとならんだ、コロッケ、メンチかつ、エビフライ。
「じゃあ、コロッケ食べてみる?
お小遣いに余裕あるからさ、ふたり分買って食べちゃおう。
ここのは、特別オイシイんだよね」
「わくわく!」
フラップは瞳をらんらんとさせ、しっぽをくねらせるのでした。
「こっちはカツカレー、三つな!」
「レンちゃん、お野菜カレー、二つお願いね」
店内に次々と飛び交う、お客たちの注文。
多くの地元民に愛されるカレーレストラン『サカモト一番』は、
混雑を迎えた土曜日のお昼時に駆り立てられていました。
「あ、はいぃ! 特製カレー二つ、カツカレー三つ、野菜カレー二つ!」
レンは、今日も席を埋めつくすお客たちの、不意をつくような注文の波にもまれ、
頭をくらくらさせながら、用紙に注文の品を書きなぐっています。
きっちりとエプロンを巻き、頭にはバンダナキャップをつけ、
りっぱな店員の一員です。まあ、あくまでもお手伝いの身分ですけれどね。
「レン~! 三番テーブルがお帰りだから、お皿のお片づけもお願いね!」
「レン。カウンター席五番のソースが切れそうだから、追加をたのむよ」
厨房からさらに飛んでくる、お母さんとお父さんの指示もあいまって、
レンはもうてんてこ舞い。熱でも出そうした。
こんなことは、忙しくなるお昼時にはお馴染のシチュエーションですが、
たまの土日や祝日にヘルプに入る、小学生のレンにとっては、激務そのものです。
(えっと、四番テーブルの注文を取ったら、次は三番テーブルの片づけ。
それからソースを補充して――)
レンは、けっして手際の悪い方ではなかったので、
お店のお仕事は、かろうじてこなせてはいました。
――まあ、先ほどお冷を運ぶ途中でうっかりつまづいて、
目も当てられないようなミスをやらかしたばかりですがね。
それでもめげず、まっすぐにお店の仕事に食らいつくのが、レンでした。
だから、地元のお客はみんな、レンの頑張る姿に、思わずほっこりするのです。
「お、おまたせしました! サカモトお野菜カレー、二丁!」
レンはようやく、カウンター席に品物を配膳しました。
「ふふっ、ありがとね、レンちゃん。
お母さんとお父さんのお手伝いとして、板についてきたんじゃない?」
若い娘さんと二人で来店した、近所のおばさん。
レンが配膳してくると、まるでかわいい息子に話しかけるみたいに、
朗らかな笑顔で言いました。
「まーだまだぁ!」厨房からお母さんの声が飛んできます。
「混み合ってない時でも、たまーに注文取りを間違えるし、
お皿片づけるの忘れることもあるし、さっきもあわててすっ転んでたし。
ジャガイモの皮むきも、最近やっとサマになったところでね。
まだまだ修行が必要なんですよ、この子」
お母さんは、いささか苦みをふくんだ笑い方。
美人で、活力があって、地元のみんなから愛されている一方、
息子のレンには、旨辛が自慢の『サカモト一番』のカレーママとして、
文字通りに辛口な評価。
「まあ、でもねえ」今度は、お父さんが割りこんできました。
「レンもよくやってくれている方だと思うんですよ。
まだおぼつかないところもあるけど、ガッツがあるっていうのかな」
渋めの金縁メガネをかけたお父さんは、『サカモト一番』の店長。
辛口なお母さんとは違って、お父さんはいたってマイルドな口ぶり。
スマートな顔つきで、女性客をもしっかり集めているクッキングパパです。
「ここイチバンって時には、すごく頑張る子なんですよね。
ホント、父親としてはこう、がしーっと抱きしめてやりたいやつでして!」
といって、お父さんは、まるでどこぞの乙女のように頬を赤らめると、
両腕で自分の胸を強く抱きかかえたのです。冗談ではなく、心からでした。
レンのお父さんは、地元でも有名な変わり者なのです。
「や、やめてよ父さん! ぼくがいる前で、気色悪い!」
穴があったら入りたい……でも、これがレンの日常。その一風景なのでした。
ですがレンは今、まだだれも知らない、だれにも信じがたい、
夢みたいな新たなスパイスを、この日常の中に迎え入れたばかりでした。
ドラギィ――スカイランドから来たという、未知なる生物。
今も、二階のあの部屋で、ひっそりとお利口にさんして、
レンの帰りを待っているはずです。
「そういえば、昨日騒ぎになったアレ、何だったんだろうな?」
「あー、近所の丘の上に、何かどでかいのが落ちたかもっていう?
おれにもさっぱり分からんけど。ママさんは、どう思います?」
一番テーブルにいた、近所の建築作業員のおじさんたちが、
不意にそんな話題を持ちかけてきました。
「さあ、ねえ」お母さんが厨房から答えます。
「警察の人たちも、落下物の跡は見当たらないっていうし。
ウチはお客さんのおもてなしで忙しかったから、見に行けなかったし。
レン、あんた昨日、丘の方に行ったんでしょ? なんか見なかった?」
ぎくっ!!
レンの心臓が、のどをついて口から飛び出しそうになりました。
「……いや、ぼくは、何も、知らないなあ。スケッチに夢中だったから」
「?」「?」「??」「???」
お母さんから視線をそらす、レンのぎこちない返事に、
お母さんだけでなく、お父さんも、まわりのお客さんも、
みんなポカンとして、レンに視線をむけていました。
その時だったのです。
なんとも形容しがたいプレッシャーに、胸がしめつけられたのは。
(言えない! ドラギィが空から落っこちてきたなんて、だれにも!)
犬ならまだしも、竜の性質をも持った生物がいるなんて、世間に知られたら、
どれほどの騒動になるのか想像もつきません。
ドラギィを独り占め――レンは、なんて甘い考え方をしていたのでしょう。
*
午後二時。
手伝いを終えたレンが部屋に戻ってくると、
フラップは出窓カウンターで身体を丸めて、日向ぼっこをしていました。
「フラップ、起きて! キミに聞いてほしいことがあるんだ」
「う~ん? なんですか? ふぉ~あぁ~……」
ウトウトしていたのでしょう。すぅっと羽を広げながら、大きなあくびを一つ。
レンが言うには、ドラギィの存在が世間に知られるのはまずい、
もしも、こんなに奇想天外な生き物が、公のものにされてしまったら、
きっと、テレビや雑誌社の引っ張りだこにされたり、どこぞの研究所に送られて、
検査、検査の日々を送ったり。とても修行どころじゃない、ということです。
「いいかい? 明るいうちに外に出る時は、小さな姿のままでいること。
なるべく、ぼくといっしょに行動すること。目立つ行動は避けること」
「なんだか、こちらの世界では、あんまり自由がきかないんですね。
細かいことはよく分からないけど、修行するには必要なことなんですよね」
急な注文にもかかわらず、フラップは疑い一つせずに、どっしりしたものでした。
物分かりがいいというか、鈍感というか。
人間界に来たばかりで、まだ右も左も分からないというのに。
「あのう、レンくん。じつはぼく、お腹空いちゃってるんです。
人間界のこと、もっとよく知りたいし、いっちょ、お外に連れ出してくださいよ。
大丈夫、言いつけはちゃんと守ります。ドラギィは利口な生き物ですから」
「利口な生き物だって、自分で言うかな」レンは思わず薄ら笑い。
「よーし。じゃあ、これからお出かけしよっか!
ちょうどぼくも腹ペコだし、外で軽く食べてこようかなって思ってたんだ」
「やったー!」
フラップはその場でぴょんと飛び上がり、
空中でしっぽをぶんぶん振り回します。
というわけで、フラップは、レンのお気に入りの青い手さげバッグに入って、
彼がよく行くという近所の『うさみ町商店街』へ、連れて行ってもらいました。
家からおよそ十分ほど歩いたところに、その商店街はありました。
多くの人が行き交いにぎわう……というほどではありませんが、
まずまずの人数が往来する、古きよき商店街といったところでしょうか。
「落ちつく町なみですねえ。いろんなにおいがします。
食べ物のにおいと、お薬っぽいにおいと、それからちょっとほこりっぽい――」
フラップは、バッグから頭をだけをにょきっと出しては、
あちこちからただようかぐわしいにおいに、せわしなく鼻をうならせました。
「はあぁ~、このほくほくとした、お芋と油のにおい!
そこのお店からただよってきますよ。なんですか? あれなんですか⁉」
「あっ、あんまり声上げないで。キミ、そこのお店気になるの?」
すぐそばに、レトロな字で『コロッケ・ころ屋』と看板かんばんに書かれた、
なんとも年代臭をただよわせるコロッケ屋がありました。
厨房から聞こえてくる、ぴちぴちぴち、と軽やかな油の音。
店頭の揚げ物バットにずらりとならんだ、コロッケ、メンチかつ、エビフライ。
「じゃあ、コロッケ食べてみる?
お小遣いに余裕あるからさ、ふたり分買って食べちゃおう。
ここのは、特別オイシイんだよね」
「わくわく!」
フラップは瞳をらんらんとさせ、しっぽをくねらせるのでした。
1
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
ノースキャンプの見張り台
こいちろう
児童書・童話
時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。
進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。
赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。
ぽんちゃん、しっぽ!
こいちろう
児童書・童話
タケルは一人、じいちゃんとばあちゃんの島に引っ越してきた。島の小学校は三年生のタケルと六年生の女子が二人だけ。昼休みなんか広い校庭にひとりぼっちだ。ひとりぼっちはやっぱりつまらない。サッカーをしたって、いつだってゴールだもん。こんなにゴールした小学生ってタケルだけだ。と思っていたら、みかん畑から飛び出してきた。たぬきだ!タケルのけったボールに向かっていちもくさん、あっという間にゴールだ!やった、相手ができたんだ。よし、これで面白くなるぞ・・・
あだ名が242個ある男(実はこれ実話なんですよ25)
tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!
トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気!
人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説
【完結】玩具の青い鳥
かのん
児童書・童話
かつて偉大なる王が、聖なる塔での一騎打ちにより、呪われた黒竜を打倒した。それ以来、青は幸福を、翼は王を、空は神の領域を示す時代がここにある。
トイ・ブルーバードは玩具やとして国々を旅していたのだが、貿易の町にてこの国の王女に出会ったことでその運命を翻弄されていく。
王女と玩具屋の一幕をご覧あれ。
僕らの無人島漂流記
ましゅまろ
児童書・童話
夏休み、仲良しの小学4年男子5人組が出かけたキャンプは、突然の嵐で思わぬ大冒険に!
目を覚ますと、そこは見たこともない無人島だった。
地図もない。電波もない。食べ物も、水も、家もない。
頼れるのは、友だちと、自分の力だけ。
ケンカして、笑って、泣いて、助け合って——。
子どもだけの“1ヶ月サバイバル生活”が、いま始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる