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④〈フロン編〉
9『助け舟のカラーは、優しい白色が一番いい』①
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――その頃あの男の人、古杉志朗史は、
たったひとりでひと気のない路地裏を歩いていました。帰路についていたのです。
次に書く小説の参考書を借りに行った、隣町の図書館から。
なにぶん、彼は運動としていつもウォーキングをしていたので、
自宅から三キロ離れた図書館くらいなら車なんて使わず、
自分の足で出かけるのが決まりでした。
その右肩には、数冊の借りた本を入れた黒い手さげバッグをかけています。
ふと彼は、薄暗い夕闇の道に、何かの気配を感じて、
そっと後ろを振り返りました……相手のことをすっかり見透かしたような目で。
「……おや。何かぼくに報告したいことでもあるのかな?」
落ちつきはらったその声が闇に吸いこまれると、
ちょうどすぐ後ろに差していた街灯の下に、
一匹の生き物のシルエットが、すうっと、瞬間的に浮かび上がりました。
間違いなく、ドラギィです。シカのように枝分かれした、独特な角を持った――。
「はい、マスター。少々、思いがけない事態となりまして」
そのドラギィは、思いがけないと言ったわりには、冷静な声をしていました。
「んー、何かあった?」
マスターと呼ばれることがほんの自然であるかのように、志朗氏は答えます。
やはり、このふたりは主従の関係にあるようです。
「例の、フラップ、フリーナ、フレドリクサスの三名のことです。
やっかいとなっていた部屋主、坂本レンとの間で、一つトラブルがあったそうで」
「へぇ……トラブル」
いったい、この男性は何者なのでしょう? ただの小説家ではありません。
少なくとも、このドラギィと深い関係があるようですが、
相手はスクールから派遣された、修行者たちの観測役員です。
だとすると、彼はスカイランドや、スクールとも関係があるのでしょうか?
ドラギィのことは、レンたちしか知らないはずなのに。
「はい。……レン少年が、彼らの世話を放棄したそうです。
わたしも先ほど仲間から聞きおよんだばかりなので、まだ確証はありませんが。
どうやら本人は、『自分はドラギィの修行を手伝うには力不足だから』と、
三匹の目の前で言っていたらしく……」
そこまで聞いた志朗氏は、何を思ったのか、面白そうに口角を上げて、
自分のあごに指をそえながらこう言ったのです。
「そう、なるほどね。あの子がそんなことを……ぼくが想定していた通りだ」
「……とおっしゃますと?」シルエットのドラギィが頭をかしげます。
志朗氏は、肩にバッグをかけたまま、その場でうーんと大きな伸びをします。
ずっと図書館で本を読んで、疲れていたのでしょう。
「近頃ぼく、あの子の家のカレー屋さんに通ってたでしょう?
そうやって、レン君と話す機会を重ねてたわけ」
「……あなたのおっしゃる例の計画の一段階目として、でしたよね」
「実際に彼と話してみて思ったけど、やっぱり普通の小学四年生だなって。
あの子もまだ、不思議生物を隠しながら生きるのに適していない年頃だから、
そろそろ疲れを感じて、ドラギィと離れたくなる頃合いじゃないかなあ、と」
シルエットのドラギィは、よく分からない説明に、小さくため息をつきました。
「マスター。あなたはなぜ、あのレン少年にこだわるのですか?
重視するべきは、フラップ、フリーナ、フレドリクサスの三名のはず。
いったいあの人間の少年に、何があると?」
「さあて。なんなんだろうねえ~?」
子どものようにいたずらな仕草でとぼけてみせる志朗氏に、
シルエットのドラギィは首を横に振りながら苦笑い。
「それで、あの三匹をいかがしましょうか?」
「三匹をどうするかって? その子たち、今どこにいるの」
「緑公園近くにある、うさみ神社だそうです」
志朗氏は、人を魅了するような黒い瞳を閉じ、
しばらくの間考えるように腕を組んでいました。
「とりあえず……様子を見ようか」
「様子見、ですか?」シルエットのドラギィは目を丸くします。
「子どもたちのケンカやもつれあいなんて、ほんの麻疹みたいなものじゃない。
仲よくやってた者同士なら、オトナが余計な手出しなんかしなくても、
そのうち自然と仲直りできるはずだよ」
「……あなたはどうやら、あのレン少年と、わが校の教え子たちを、
同じ屋根の下にいさせたいというお考えのようですね。
いったいなぜです? われわれスクール関係者としては、
このまま別れたままでいてもらうほうが、教え子たちにとってよいと思うのですが」
「ふふっ……」志朗氏の黒い瞳が、街灯の灯りを受けて怪しく光ります。
「マスター様の言う通り、でしょ? 細かいことは気にしないの。
それじゃあ、引き続きになるけど、三匹の見守りはキミたちにまかせたよ。
例のサプライズ作戦もふくめて、しっかりやってよね」
「……あなたのお心のままに、マスター」
そういうと、シルエットのドラギィは、黒い体を煙のように散らして、
白い街灯の下からまた姿を消してしまいました。
そこへ、路地裏のむこうから、一人のおじいさんがゆっくりと歩いてきました。
今しがた志朗氏がしていたことが信じられないというような顔つきですが、
目はどうにもおとろえているようで、しょぼしょぼとしていました。
「あのう……ちょうど今、そこの街灯の下に、黒いものがいたようだけども。
もしや、さっきも見た、最近ウワサの黒い魚かもしれないと思って……」
「ああ、今のですか? カラスですよ~。近頃は陽が沈んでも、
普通に路上で見かけるようになりました。
例の黒金魚といい、この町は不思議ですよねえ」
志朗氏は何食わぬ顔でそう言うと、
さっと後ろをむいて、足取りも軽やかに家路を続けるのでした。
*
時刻は、とうに夜の八時を過ぎました。
フラップたちは、うさみ神社の屋根の上に座りこみ、
すっかり意気消沈したまま夜の寒風にさらされていました。
万が一、知らない人間が来るとすぐに見つかってしまいそうだったので、
参道とは反対側の屋根の上にいるようにしていました。
だって、レンにあそこまで言われてしまっては、
今から帰ったところでどんな顔をすればいいのか分からないのですから。
「これから、どうする?」フラップが、ぽつりと言いました。
「アタシたち、こんな状況になっちゃったのに、
フロン先生もぜんぜん迎えに来てくれない。
先生は、アタシたちのことをいつでも見守ってくれてるはずでしょ?」
「そんなこと聞かれても、ぼくには分からないよ」
フレディは、いまだに止まってくれない涙をぬぐい続けていました。
「帰る場所を……二度も、失ってしまうのは、
こんなにも、ぐすっ、胸を裂くほど、辛いものだとは」
二度も、というのは、一度目はスカイランドからということだと、
フラップは理解しました。それから、悲しみですっかり重たくなった腰をあげると、
ひとり、屋根の主棟のほうへと飛び移りました。
「ぼくも……大切な友達をなくすのは、
一度かぎりですむと思ってたのにな」
「フラップ、それって」フリーナがふとたずねました。
「もしかして……ファーラちゃんって子のコト?」
フラップは、ずばり言い当てられたことに驚いた顔をしていました。
「フラップには、アタシたちとはじめて会う前に、
とっても仲のよかった友達がもうひとりいたんでしょ?
スクールのウワサで聞いたんだケド……」
「うん、そう」
フラップは、暗いベールで包まれた夜空を、遠い目で見上げて言いました。
「でも悪いけど、今はあの子のことを話したくないんだ。
だって、こんな時にあの子のことを思い出すのは、その……きついから」
「ファーラちゃんのこと、嫌いになっちゃったノ?」
「まさか! そんなんじゃないよ」フラップはあわてて返しました。
「ただ……ぼくはもう二度と、あの子に近づかないって決めちゃったから」
「そっかぁ……なんか、ごめんネ。イヤなこと聞いちゃって。
重たそうなオハナシみたいだから、今後もその子のことを聞くのはやめとくヨ。
――ね? フレディもそうするよね?」
フレディは、涙声で小さく答えました。「……ヨシくん」
「「あー……」」
ふたりは、フレディもまた一度は仲よくなったのに、
離れなくてはならなくなった友達がいることを、思い出すのでした。
そこへ、三匹の不意をつくように、聞きなれた声が聞こえてきたのです。
「――何を暗いところで、暗い話をしておるんじゃ。
夜と闇を好むわしらネズミですら好かんぞ、こんなシチュエーションは」
たったひとりでひと気のない路地裏を歩いていました。帰路についていたのです。
次に書く小説の参考書を借りに行った、隣町の図書館から。
なにぶん、彼は運動としていつもウォーキングをしていたので、
自宅から三キロ離れた図書館くらいなら車なんて使わず、
自分の足で出かけるのが決まりでした。
その右肩には、数冊の借りた本を入れた黒い手さげバッグをかけています。
ふと彼は、薄暗い夕闇の道に、何かの気配を感じて、
そっと後ろを振り返りました……相手のことをすっかり見透かしたような目で。
「……おや。何かぼくに報告したいことでもあるのかな?」
落ちつきはらったその声が闇に吸いこまれると、
ちょうどすぐ後ろに差していた街灯の下に、
一匹の生き物のシルエットが、すうっと、瞬間的に浮かび上がりました。
間違いなく、ドラギィです。シカのように枝分かれした、独特な角を持った――。
「はい、マスター。少々、思いがけない事態となりまして」
そのドラギィは、思いがけないと言ったわりには、冷静な声をしていました。
「んー、何かあった?」
マスターと呼ばれることがほんの自然であるかのように、志朗氏は答えます。
やはり、このふたりは主従の関係にあるようです。
「例の、フラップ、フリーナ、フレドリクサスの三名のことです。
やっかいとなっていた部屋主、坂本レンとの間で、一つトラブルがあったそうで」
「へぇ……トラブル」
いったい、この男性は何者なのでしょう? ただの小説家ではありません。
少なくとも、このドラギィと深い関係があるようですが、
相手はスクールから派遣された、修行者たちの観測役員です。
だとすると、彼はスカイランドや、スクールとも関係があるのでしょうか?
ドラギィのことは、レンたちしか知らないはずなのに。
「はい。……レン少年が、彼らの世話を放棄したそうです。
わたしも先ほど仲間から聞きおよんだばかりなので、まだ確証はありませんが。
どうやら本人は、『自分はドラギィの修行を手伝うには力不足だから』と、
三匹の目の前で言っていたらしく……」
そこまで聞いた志朗氏は、何を思ったのか、面白そうに口角を上げて、
自分のあごに指をそえながらこう言ったのです。
「そう、なるほどね。あの子がそんなことを……ぼくが想定していた通りだ」
「……とおっしゃますと?」シルエットのドラギィが頭をかしげます。
志朗氏は、肩にバッグをかけたまま、その場でうーんと大きな伸びをします。
ずっと図書館で本を読んで、疲れていたのでしょう。
「近頃ぼく、あの子の家のカレー屋さんに通ってたでしょう?
そうやって、レン君と話す機会を重ねてたわけ」
「……あなたのおっしゃる例の計画の一段階目として、でしたよね」
「実際に彼と話してみて思ったけど、やっぱり普通の小学四年生だなって。
あの子もまだ、不思議生物を隠しながら生きるのに適していない年頃だから、
そろそろ疲れを感じて、ドラギィと離れたくなる頃合いじゃないかなあ、と」
シルエットのドラギィは、よく分からない説明に、小さくため息をつきました。
「マスター。あなたはなぜ、あのレン少年にこだわるのですか?
重視するべきは、フラップ、フリーナ、フレドリクサスの三名のはず。
いったいあの人間の少年に、何があると?」
「さあて。なんなんだろうねえ~?」
子どものようにいたずらな仕草でとぼけてみせる志朗氏に、
シルエットのドラギィは首を横に振りながら苦笑い。
「それで、あの三匹をいかがしましょうか?」
「三匹をどうするかって? その子たち、今どこにいるの」
「緑公園近くにある、うさみ神社だそうです」
志朗氏は、人を魅了するような黒い瞳を閉じ、
しばらくの間考えるように腕を組んでいました。
「とりあえず……様子を見ようか」
「様子見、ですか?」シルエットのドラギィは目を丸くします。
「子どもたちのケンカやもつれあいなんて、ほんの麻疹みたいなものじゃない。
仲よくやってた者同士なら、オトナが余計な手出しなんかしなくても、
そのうち自然と仲直りできるはずだよ」
「……あなたはどうやら、あのレン少年と、わが校の教え子たちを、
同じ屋根の下にいさせたいというお考えのようですね。
いったいなぜです? われわれスクール関係者としては、
このまま別れたままでいてもらうほうが、教え子たちにとってよいと思うのですが」
「ふふっ……」志朗氏の黒い瞳が、街灯の灯りを受けて怪しく光ります。
「マスター様の言う通り、でしょ? 細かいことは気にしないの。
それじゃあ、引き続きになるけど、三匹の見守りはキミたちにまかせたよ。
例のサプライズ作戦もふくめて、しっかりやってよね」
「……あなたのお心のままに、マスター」
そういうと、シルエットのドラギィは、黒い体を煙のように散らして、
白い街灯の下からまた姿を消してしまいました。
そこへ、路地裏のむこうから、一人のおじいさんがゆっくりと歩いてきました。
今しがた志朗氏がしていたことが信じられないというような顔つきですが、
目はどうにもおとろえているようで、しょぼしょぼとしていました。
「あのう……ちょうど今、そこの街灯の下に、黒いものがいたようだけども。
もしや、さっきも見た、最近ウワサの黒い魚かもしれないと思って……」
「ああ、今のですか? カラスですよ~。近頃は陽が沈んでも、
普通に路上で見かけるようになりました。
例の黒金魚といい、この町は不思議ですよねえ」
志朗氏は何食わぬ顔でそう言うと、
さっと後ろをむいて、足取りも軽やかに家路を続けるのでした。
*
時刻は、とうに夜の八時を過ぎました。
フラップたちは、うさみ神社の屋根の上に座りこみ、
すっかり意気消沈したまま夜の寒風にさらされていました。
万が一、知らない人間が来るとすぐに見つかってしまいそうだったので、
参道とは反対側の屋根の上にいるようにしていました。
だって、レンにあそこまで言われてしまっては、
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「そんなこと聞かれても、ぼくには分からないよ」
フレディは、いまだに止まってくれない涙をぬぐい続けていました。
「帰る場所を……二度も、失ってしまうのは、
こんなにも、ぐすっ、胸を裂くほど、辛いものだとは」
二度も、というのは、一度目はスカイランドからということだと、
フラップは理解しました。それから、悲しみですっかり重たくなった腰をあげると、
ひとり、屋根の主棟のほうへと飛び移りました。
「ぼくも……大切な友達をなくすのは、
一度かぎりですむと思ってたのにな」
「フラップ、それって」フリーナがふとたずねました。
「もしかして……ファーラちゃんって子のコト?」
フラップは、ずばり言い当てられたことに驚いた顔をしていました。
「フラップには、アタシたちとはじめて会う前に、
とっても仲のよかった友達がもうひとりいたんでしょ?
スクールのウワサで聞いたんだケド……」
「うん、そう」
フラップは、暗いベールで包まれた夜空を、遠い目で見上げて言いました。
「でも悪いけど、今はあの子のことを話したくないんだ。
だって、こんな時にあの子のことを思い出すのは、その……きついから」
「ファーラちゃんのこと、嫌いになっちゃったノ?」
「まさか! そんなんじゃないよ」フラップはあわてて返しました。
「ただ……ぼくはもう二度と、あの子に近づかないって決めちゃったから」
「そっかぁ……なんか、ごめんネ。イヤなこと聞いちゃって。
重たそうなオハナシみたいだから、今後もその子のことを聞くのはやめとくヨ。
――ね? フレディもそうするよね?」
フレディは、涙声で小さく答えました。「……ヨシくん」
「「あー……」」
ふたりは、フレディもまた一度は仲よくなったのに、
離れなくてはならなくなった友達がいることを、思い出すのでした。
そこへ、三匹の不意をつくように、聞きなれた声が聞こえてきたのです。
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