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第一章
それぞれと過ごす中で
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【天音とモルモット】
ふれあいコーナーの奥に、小さな囲いがあった。
中にはモルモットが何匹も、ちょこちょこと動き回っている。
毛並みがふわふわで、手のひらサイズ。
まるで動くぬいぐるみみたい。
「ひなた、触ってみる?」
天音が手を伸ばしながら優しく問いかける。
「う、うん……でもちょっと怖いかも」
「大丈夫さ。
ほら、ゆっくり」
天音の手のひらの上に、茶色のモルモットがちょこんと乗っている。
小さな鼻をひくひくさせながら、天音の指をくんくん嗅いでいた。
その姿があまりに穏やかで、見ているだけで安心する。
天音とモルモット…凄く絵になるな。
「ほら、ひなた手を出して」
「こ、こう?」
私の手の平に天音がモルモットを移動させてくれる。
手のひらにモフモフした毛とその体温の温もりが同時に伝わってきて、自然と笑みがこぼれる。
「あったかいね」
「うん。
生きてるって、すごいことだよ」
天音が静かに微笑んで私の顔を優しく見つめていた。
それに気づいて、私も照れながら微笑み返す。
穏やかで優しいその瞳が、春の日差しみたいに心を暖かくした。
【蛍とひよこ】
ひよこのコーナーは、まるで黄色い絨毯みたいだった。
たくさんの小さな命がぴょこぴょこと動き回っていて、
そのひとつひとつの鳴き声が、耳にくすぐったく響く。
「ひなた、見て!
この子、めっちゃ小さい!」
「ホントだ!
うわぁ……手の中に入っちゃいそう」
蛍が器用に手を差し出すと、ひよこがぴょんと乗った。
「きゃー!
見て、動いた!
かわいいっ!」
「蛍、顔が完全にとろけてお母さんみたいだよ」
「ちょ、やめてよ~!
でも見て見て、ヒヨコがこっち見てる!」
隣で私もひよこを手のひらに乗せてみた。
軽くて、あたたかくて、なんだか心が穏やかになる。
「ひなた、似合うな」
「え、何が?」
「ひよこ。
……っていうか、まぁ全体的に」
「どういうこと?」
悠理の言葉に首をかしげるも、答えは返ってこなかった。
蛍が楽しそうにひよこを何体も手の平に乗せて、私もそれに便乗する。
悠理と天音がその光景を見て微笑んでいた。
瑠夏も少し離れたところで、腕を組んだまま小さく笑っている。
「なんか平和だな、あいつら」
「うん。
癒されるね」
「……てか蛍、マジでお母さん感すごい」
「ちょっと悠理!
聞こえてるからね!」
蛍が振り向いてぷくっと頬を膨らませる。
その瞬間、みんな笑い声を上げた。
【悠理とヤギ】
ふれあいコーナーの端っこに、ヤギの柵があった。
近づくと、白いヤギがのんびりこちらを見て「めぇ」と鳴いた。
どことなく間抜けな顔が可愛くて、私は思わず笑ってしまう。
「ひなた、エサあげてみろよ」
「え、いいの?」
「あぁ。
こうやって手のひら出すんだ」
悠理が手本を見せるように草を差し出すと、ヤギが長い舌でぺろりと取っていく。
その一瞬がなんかツボに入って、私は吹き出してしまった。
「ちょ、顔!
めっちゃ変な舌出てた!」
「だろ?
可愛いっていうか、ちょっと間抜けだよな」
「うん、すごく間抜けっぽい!」
ふたりで笑い合っていると、ヤギがもう一度「めぇ」と鳴いた。
まるで会話に混ざってきたみたいで、また笑ってしまう。
「ひなたって、ほんと反応が素直だよな」
「えぇ?
そう?」
「見てて飽きない」
「……それ、褒めてる?」
「もちろん」
悠理がニヤッと笑う。
冗談めかした言葉なのに、なぜか少し心臓がドキリと痛む。
気づけば、ヤギが私の制服の裾をかじっていて、
「わ、ちょっと!」と慌てる私の横で悠理が吹き出していた。
「おい、ひなたモテモテじゃん」
「ヤギ限定でね!」
笑い合う声が重なって、春の空気に溶けていく。
それからみんんなで色々回った後、気づけば夕日が少し辺りを赤く染め始めていた。
誰もが笑顔で、少しだけ汗ばんだ頬に風が気持ちいい。
こんな時間が、ずっと続けばいいのに…。
そう思わずにはいられなかった。
ふれあいコーナーの奥に、小さな囲いがあった。
中にはモルモットが何匹も、ちょこちょこと動き回っている。
毛並みがふわふわで、手のひらサイズ。
まるで動くぬいぐるみみたい。
「ひなた、触ってみる?」
天音が手を伸ばしながら優しく問いかける。
「う、うん……でもちょっと怖いかも」
「大丈夫さ。
ほら、ゆっくり」
天音の手のひらの上に、茶色のモルモットがちょこんと乗っている。
小さな鼻をひくひくさせながら、天音の指をくんくん嗅いでいた。
その姿があまりに穏やかで、見ているだけで安心する。
天音とモルモット…凄く絵になるな。
「ほら、ひなた手を出して」
「こ、こう?」
私の手の平に天音がモルモットを移動させてくれる。
手のひらにモフモフした毛とその体温の温もりが同時に伝わってきて、自然と笑みがこぼれる。
「あったかいね」
「うん。
生きてるって、すごいことだよ」
天音が静かに微笑んで私の顔を優しく見つめていた。
それに気づいて、私も照れながら微笑み返す。
穏やかで優しいその瞳が、春の日差しみたいに心を暖かくした。
【蛍とひよこ】
ひよこのコーナーは、まるで黄色い絨毯みたいだった。
たくさんの小さな命がぴょこぴょこと動き回っていて、
そのひとつひとつの鳴き声が、耳にくすぐったく響く。
「ひなた、見て!
この子、めっちゃ小さい!」
「ホントだ!
うわぁ……手の中に入っちゃいそう」
蛍が器用に手を差し出すと、ひよこがぴょんと乗った。
「きゃー!
見て、動いた!
かわいいっ!」
「蛍、顔が完全にとろけてお母さんみたいだよ」
「ちょ、やめてよ~!
でも見て見て、ヒヨコがこっち見てる!」
隣で私もひよこを手のひらに乗せてみた。
軽くて、あたたかくて、なんだか心が穏やかになる。
「ひなた、似合うな」
「え、何が?」
「ひよこ。
……っていうか、まぁ全体的に」
「どういうこと?」
悠理の言葉に首をかしげるも、答えは返ってこなかった。
蛍が楽しそうにひよこを何体も手の平に乗せて、私もそれに便乗する。
悠理と天音がその光景を見て微笑んでいた。
瑠夏も少し離れたところで、腕を組んだまま小さく笑っている。
「なんか平和だな、あいつら」
「うん。
癒されるね」
「……てか蛍、マジでお母さん感すごい」
「ちょっと悠理!
聞こえてるからね!」
蛍が振り向いてぷくっと頬を膨らませる。
その瞬間、みんな笑い声を上げた。
【悠理とヤギ】
ふれあいコーナーの端っこに、ヤギの柵があった。
近づくと、白いヤギがのんびりこちらを見て「めぇ」と鳴いた。
どことなく間抜けな顔が可愛くて、私は思わず笑ってしまう。
「ひなた、エサあげてみろよ」
「え、いいの?」
「あぁ。
こうやって手のひら出すんだ」
悠理が手本を見せるように草を差し出すと、ヤギが長い舌でぺろりと取っていく。
その一瞬がなんかツボに入って、私は吹き出してしまった。
「ちょ、顔!
めっちゃ変な舌出てた!」
「だろ?
可愛いっていうか、ちょっと間抜けだよな」
「うん、すごく間抜けっぽい!」
ふたりで笑い合っていると、ヤギがもう一度「めぇ」と鳴いた。
まるで会話に混ざってきたみたいで、また笑ってしまう。
「ひなたって、ほんと反応が素直だよな」
「えぇ?
そう?」
「見てて飽きない」
「……それ、褒めてる?」
「もちろん」
悠理がニヤッと笑う。
冗談めかした言葉なのに、なぜか少し心臓がドキリと痛む。
気づけば、ヤギが私の制服の裾をかじっていて、
「わ、ちょっと!」と慌てる私の横で悠理が吹き出していた。
「おい、ひなたモテモテじゃん」
「ヤギ限定でね!」
笑い合う声が重なって、春の空気に溶けていく。
それからみんんなで色々回った後、気づけば夕日が少し辺りを赤く染め始めていた。
誰もが笑顔で、少しだけ汗ばんだ頬に風が気持ちいい。
こんな時間が、ずっと続けばいいのに…。
そう思わずにはいられなかった。
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